フジ出演決定アクト、一足お先にSXSWでチェック!
3月 30th, 2010

今年も、fujirockers.orgの姉妹サイト「Smashing Mag」ではSXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)を取材してきました。
場所はアメリカ南部、テキサス州の州都オースチン。今年は3月17日から21日までの5日間が音楽版の開催期間でした。映画版やインタラクティブといった技術分野版もあり、音楽版に先駆けて3月12日からすでに始まっていたためか、我々が到着した時にはすでに街中がお祭りムード。SXSWは世界中のバンドが集まってくる見本市のはずなのですが、際は楽しいフェスティバルといったほうがよいかもしれません。街中が会場となり、人でごったがえしていて、朝早くから深夜遅くまで1日中ごきげんな音楽が鳴り響いていました。
小さな会場でこんなアーティストを見ていいのかというようなバンドから、まだまだ駆け出しの新人バンドまで2000組近いミュージシャンが一堂に会するわけです。見たいアーティストを全て見ることができないのはフジロックと同じです。フジの第2弾発表があったのが3月18日だったといこともあって、残念ながらフジロックに出るアーティストを完全網羅するような取材スケジュールに組み替えることは難しかったのですが、取材内容は追って「Smashing Mag」でレポートできることと思います。
そんな中、今年のフジロック出演者のうちSXSWで最も注目を浴びたのはミューズだったのではないでしょうか。昨年のメタリカに続いて、今年も「シークレット」アクトがライブを行うはず、でした。メタリカの時は本当にシークレットだったらしいですが、今年は早くからバレてしまっていたようです。
それに対応すべく取材チームも臨んだわけですが、長時間並んでようやく会場に入れても、ライブ開始直前になってプレスによるカメラ撮影禁止という事態に遭遇してしまいました。中には機材の入ったカメラ・バッグを放り投げられていたカメラマンもいたとか。運良く会場内に入れたお客さんたちが盛り上がったことは言うまでもないですが、会場に入りきれなかったファンの中には、会場の向かいにある駐車場の2階からライブを楽しんでいた人も大勢いました。野外の会場ですから音はもちろん聞こえます。きっと駐車場からはステージも見えていたのかもしれません。そんなライブの模様は、ライブ翌日から彼らのマイ・スペースのページで流れていました。さて、3年ぶりのフジロックではどんなパフォーマンスをみせてくれるのでしょう。
場所は違えど、野外会場だったという点で共通するのはオゾマトリ。こちらは川沿いにある広大な野外会場で、チケットなしで誰でも入れるところでのライブでした。なんとステージには手話通訳の方が体全体を使って歌詞を通訳していたそうです。
今回のフジロックでも期待大なブロークン・ソーシャル・シーンや、フラテリスのジョン・フラテリこと、ジョン・ロウワーが組んだバンド、コデイン・ヴェルヴェット・クラブも「Smashing Mag」ではチェック済み。
そして、SXSW出演者の中でフジロックにもやってきてくれるバンドの最注目といえば、マイク・スノウ。Miikeはマイクと読むそうですが、我々が普通に読めばミイケ。三池崇史からとった名前なんだそうですからさぞかし日本に来るのを楽しみにしているのではないかというこちら側の勝手な想像はどうでもいいと感じさせてくれるような大盛況のパフォーマンスでした。夜のライブでは電飾でステージを飾り、全員真っ白なお面をかぶって登場。すでに大人気であることを証明すべく、お客さんたちはみんなで大合唱。歌って踊って楽しめる、まさにフェス向きなバンドでした。苗場でもきっとみんなを踊らせてくれることでしょう。
text by Miyo Kimura
photo by Ryota Mori