朝霧ジャムレポート〜「朝霧デビューは大雨でした。」編〜
11月 20th, 2010

今年念願叶って初めて朝霧Jamに参加してきました。
「朝霧Jamってどんなフェスなの?」とたくさんの人に聞いてみると決まった答えが返ってくる。「最高だよ!」と。
…それってどんなフェスかの説明になってないじゃんと思ってしまうけど、その単純で曖昧な言葉の中に、難しいことを必要としない朝霧の自由な雰囲気が、私には想像できた。
静岡県富士宮市の朝霧アリーナで毎年開催されている朝霧Jam。今年で10周年を迎える。チケットは毎年入手困難な状態であり、涙を飲んでいる人も多いはず。私もその1人でした。毎年更新される公式ホームページの写真を眺めては、どんな空間が待ち受けているのかと思いをめぐらせていた。運良く朝霧行きが決まってから、まるで遠足前の子供のようにそわそわし期待で胸を膨らませていた。
行ってみれば雨。土砂降り。横殴りの雨が容赦なく襲い掛かってくる。
会場中歩いてみても屋根があって休める場所が見つからず、テントも浸水してしまい途方に暮れた。会場内で傘を使えることを知らなかったのでもちろん傘の準備もしていなかったので、傘をさしている人をうらやましいとさえ思った。衣類にしみこんだ雨や、水のたまっていく靴のせいで体がとにかく重く、歩くのも一苦労な状態でした。
自然の驚異を身をもって痛感しました。常に最悪の事態を想定して行動しなければならないと思っていますが、自分の中での最悪をはるかにしのぐ雨だった。できたらこんな思い二度としたくない!と思うほどトラウマ並みの体験だったので、来年は地道な準備に励みたいと思います。
フジロックと違っていたと感じたところはやはり人の少なさでしょうか。フジロックはトイレも行列に並ばなければならず、飲食店でも人気のお店は長蛇の列をなしていることが多いのですが、朝霧には行列がないなと思いました。ライブを見るにもゆとりが多くある。どこを移動しても人、人、人のフジロックに比べて快適度はかなり高いと肌で感じることができました。
次の日、前日の雨がうそのように晴れたことよりも、あまりにも雨が辛かったので2010年の朝霧Jamの思い出は「雨」以外には語れないでしょう。今年の大雨を経験し、私の中で「朝霧Jam=雨」という方程式が出来上がりました。しかし、今年の雨のおかげで朝霧Jamへの興味がより一層強いものになりました。今年できなかったことがたくさんあるからこそ、私は来年も朝霧Jamへ足を運ぶと思います。来年は「最高だった!」と開口一番で言えるように、今から祈るばかりです。
text by org-okayasu, photo by hiroshi maeda,yoshitaka
【関連記事】
>>朝霧ジャムレポート〜「ふもとっぱらオートキャンプ場ってどうだった?」編〜