【フェスごはん】フジロック出店への道 ~第1弾:スケジュールと基礎知識編~
- 2015/02/23 ● from fujirockers.org
フジロックの期間中は胃袋の限界まで食しているフェスごはんチームですが、食べるだけでは飽き足らず、自分が店をだすとしたらどんな店にしようかと妄想に浸ることもしばしば。そこで、フジロックに出店するにはどうすればいいのかを、素人目線であれやこれやと調べてみました。第1弾では出店までの道のりをスケジュールで確認。専門用語の多い基礎知識もわかりやすく紹介します。そして後日公開される第2弾では、先輩出店者に体験談を語っていただきます。今年こそ出店したい!なんて考えているお店の方はもちろん、フジロッカーの皆様も少し違った角度からフジロックをみてみてください。
【フジロック出店の第一条件】*1
フジロックの出店条件で特に重要視されるのは“フジロック愛”。 今年はフジロックだけに出店する!なんてお店はポイントが高いですよ。
【お忍び審査】*2
第一次は書類審査となっていますが、出店管理本部の方がお忍びで店舗に食べに行くこともあるそうですよ。
【フジロックだからこそ行う審査】*3
数あるフェスの中でも審査に試食が条件となるのは珍しいのだとか。そんなところからもフジロックの出店管理スタッフの情熱が感じられます。
【全体会議】*4
100店近くものお店の代表が集まる全体会議。この人数を集められる場所を探すもの一苦労です。毎回某区民施設で行われるのですが、利用希望日の2か月前に抽選するために施設に行き、当選するまで通わなければなりません。出店管理にはそんな地道な仕事もあるのです。
【出店管理の仕事の山場】*5
フジロックでは臨時食品営業の許可を得る必要があり、主催者側が開催約10日前までに全店舗分の書類を提出します。毎年約100店舗分の膨大な書類を審査に通るようチェックして取りまとめているのですが、この仕事が出店管理の一番の仕事の山なのだそうです。
【売れる看板にするための秘訣】*6
各店舗の個性が表れるお店の看板。何を売っているか一目でわかるようにすることが、繁盛店になる秘訣なのだそう。とはいえ雰囲気重視のおしゃれなお店もまた素敵ですよね。
Point
食品営業許可証…食品の製造や販売などの営業を行うために必要な、食品衛生法に基づいた許可証。飲食店を開くためには必ず取得しなければなりません。店舗所在地を担当する生活衛生監視事務所で申請することができます。
食品営業許可を得るためには、細かく設定された施設基準などクリアしなければならず飲食店を開くための大きな関門となるのだそう。数万人分もの胃袋をみたさなければいけないフジロック。やはり飲食店を通常営業していることが絶対条件なのですね。
Point
食品衛生責任者…食品衛生責任者の資格を証明するもの。食品衛生責任者は施設において食中毒や食品衛生法違反を起こさないように、食品衛生上の管理運営を行います。
食品衛生協会が行っている食品衛生責任者養成講習を一日かけて受講すれば資格が得られるので、それほどハードルは高くないらしいですよ。
FUJI ROCK の飲食出店料は、オアシスエリア、場外、オレンジコート…など、出店するエリアと出店形態で定額となっています。 出店形態にはスペース出店とテント出店があり、テント出店のほうが安く出店できます。定額ですので、ロイヤリティ的な売上げのマージンを支払う必要はありません。
Point
出店料の1/3は会期前、残りは会期中に支払えばOK。フジロックに出店するには、食材、輸送費、設備費、装飾費…など多額の初期費用が必要となるのでありがたい制度ですね。
スペース出店は、間口7.2メートル奥行き6メートルのスペースを自分の好きなように準備することができます。例えば場外のカドヤ横丁は、敷地内に立ち呑みスペース作っていました。販売力も強いので、その分出店料は割高になります。
テント出店は、間口4メートル×奥行き4メートルのテントを使って営業してもらう形態です。 出店管理本部では、過去に FUJI ROCK 出店経験がない方は、テント出店をお勧めしています。
フジロックでは、臨時食品営業の規則のもと料理を提供しなければいけません。基本的に生もの(さしみ、すし等)、生クリームなど火を通さないと提供できません。海鮮丼やサラダなどのメニューがないのはそのためです。取扱うことのできる品目も決まっており、各都道府県のサイトに掲載されています。新潟県についてはこちらを確認してください。
Point
生野菜はNGなのですが、形がそのままのきゅうりやトマトを渡すのは“物品販売”という扱いになるので販売OK!ただし、きゅうりを半分に切るというのは、調理行為と見なされるのでNGなのですよ。
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フジロックで呑み屋をやったら楽しそうなんて妄想しておりましたが、やはり出店する道はそう簡単にはいかないようですね。そこで、自分の行きつけのお店にフジロック出店の話を持ちかけてみてはいかがでしょう?審査基準にもあるとおり、他のフェスやイヴェントに出店していないお店は大歓迎です!3月1日(日)が締め切りですので、ギリギリとなってしまいましたが、お気に入りのあのお店のご主人にフジロック出店を募集をしていることをぜひ教えてあげください。馴染みの店がフジロックに出店したら、今年の楽しみがまたひとつ増えますよ。
「フジロック出店への道」第2弾では、先輩出店者に体験談を聞いてきます。昨年初出店1位となったあの店と、オレンジコートに2年連続出店している人気タイ料理屋さんが登場予定。
文:菊入加奈子
協力:名塚麻貴
【フェスごはんマップ2014】
http://fujirockers.org/gohan/
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