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やったぁ。遂にバンド登場だ! [1997.7.25/15:00]
さぁて、始まったぞ。
まずはメイン・ステージのミキシング・デスクでセット・チェンジの間に流すテープを渡し、クオリティのチェック。大好きなサイケデリック系のものとか、ヘヴィーなブラック・ロックのものとか... それを大音響で聞く快感! こたえられないよ。だって、体が震えるぐらいの音量だ! ロックだねぇ、ロックだよ!ちなみに、ミキシング・デスクの前に立って、背中を見せているのがスマッシュの大将だ。いよいよ彼も興奮しているみたいで、夕方にはスタッフ・ミーティング、そして、会場の関係者全員を集めてフェスティバルのために働いてくれている人たちに感謝のお話をするとか。う〜ん、来た来た!フェスティヴァルがやってきた。もうすぐ本番だ!
スマッシュUK部隊のビデオ班のヒューゴも忙しく会場を走り回って撮影を続けているし、今日は大将もあっちこっちで打ち合わせをしている。
メイン・ステージ前に広げられた垂れ幕(スピーカーを隠し、フェスティヴァルのイメージを伝えるもの)も準備万端で、風の状況を見て、釣り下げられることになるはずだ。今は(16:50)それほど風が吹いていないので、おそらく、開場前にはそれが姿を見せるだろう。すでにサブ・ステージでは飾り付けが始まっている。風通しを良くするための布を使っているので昼間はそれほどはっきりと絵は見えないけど、夜になるとくっきりとすばらしいアートが浮き上がるということらしい。
ちなみに、サブ・ステージで久しぶりに再会したのが電気グルーブの面々。かつて一緒にテレビ番組(TVKのファンキートマト)をしていたこともあり、会話が弾む。タキの腹は当時から比べると信じられないぐらいぷっくりしているし、(筆者とくらべっこしたもんな)卓球はかなり痩せてしまったようだ。なんでも東ヨーロッパのDJツアーをして、スケジュールがハードだったことから痩せてしまったんだと。写真を撮ろうとすると、マリンと一緒に「Funky Tomato 91〜ナインティワン」と突然叫ぶあたり、全然変わっていない。「なんたって、同じ釜の飯を食った仲じゃないっすか」とは、卓球のせりふだ。でも、これほど売れても、(しかも、すごい才能の持ち主だよ、彼は)いい音でライヴをやりたいからと前日入りしてしまうあたり、嬉しいよ。(仲間として)
オフィシャルのグッズ売場では徐々にTシャツなどが並べられ始めている。アーティストのTシャツもかなりあるようで、ファンにとってみれば、いくらお金があってもたらないって感じになるかもしれない。
メイン・ステージではSCOTSのサウンド・チェックが始まっている。日本ではほとんど無名のバンドかもしれないが、スマッシュの大将が惚れ込んでいるだけあって、すごいサウンドだ。フジをきっかけにブレイクするかもしれない。実際、サウンド・チェックだというのに、会場で働くスタッフからも1曲ごとに拍手が起こっている。このとき、ステージの上から写真を撮ったのだが、ちょうど富士山が顔を出し始めていた。どうやら、台風は四国方面に向かっているようで、ひょっとすれば、熱すぎることもない格好のフェスティヴァル日和になるかもしれない。
ちょうど、そんなことを考えているときに、大将が台風情報をチェックしにやってきた。「なんだって、台風はそれているのか。残念だな。嵐の中でのフェスティヴァルってのを期待していたんだけどな、ハッハッハ! これじゃぁ、富士山に虹が出るかもしれんぜ」ドラマですなぁ。
1997.7.25 Reported by hana
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