• 「フジロックを守りたい」その想いはどこからくるのだろう。ボードウォーク・キャンプ 編


    たくさんのガイドラインとルールの下で開催されたフジロックから約2ヶ月が経過しました。ニュースでは開催に対して賛否両論が巻き起こりましたが、その影で「フジロックを守りたい」と動いていた人たちがいることを決して忘れてはいけません。今回も前回の記事に引き続き、フジロックを影で支える人たちに話をきいてきました。なぜ、みなさんはフジロックを守りたいと動くのでしょうか?そして、その想いはどこからくるのでしょうか?

    連載第4回目は10月2日に行われた第67回ボードウォーク・キャンプ(以下、BWC)の様子をレポートと合わせてお届けします。

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    台風一過の空の下、作業スタート

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    前日の天気予報では台風16号が新潟県にも接近していました。「苗場に直撃?」という不安もありましたが、なんのその。台風一過で晴天に恵まれました。今回の参加者数は約100人。その中の約半数が初参加の人でした。作業内容は腐食したボードウォークの廃材の運び出しと、廃材の釘抜き、そして秋の行楽シーズンで来られる人が木道を歩きやすいようにボードウォークを掃除する作業の3つです。

    腐食したボードウォークを運び出す様子。

    腐食したボードウォークを運び出す様子。

    廃材は一箇所に集められ、釘抜きが行われます。

    廃材は一箇所に集められ、釘抜きが行われます。

    中には小さなお子さんも。一生懸命に作業を手伝っていました。

    中には小さなお子さんも。一生懸命に作業を手伝っていました。

    このように、たくさんの人のボランティアによってフジロックの森が守られていることがわかります。初めて参加した人に話を伺うと「思っていた以上にしんどいですね!でも開催期間以外のボードウォークを歩けるなんて嬉しいです」と話していました。

    また、どうしてBWCに参加したのかを聞くと「フジロックのとき、森の中でアート観たり、漏れ聞こえてくる音楽を楽しんだりなど、ボードウォークにまつわる思い出がたくさんできた。みんなでやると作業も遊びみたいに楽しい」という声も聞くことができました。

    今回のお昼ごはんは?

    お昼ごはんのとろろめし

    お昼ごはんのとろろめし

    BWCに参加する楽しみの一つ、お昼ごはん。今回はなんと苗場食堂で大人気のとろろめしとけんちん汁、そしてお漬物(食べ放題)でした。苗場の方に話を伺うと「(今年のフジロックは)お客さんも少なかったからね、とろろがたくさんあまったから」とのことでした。それでも、やっぱり苗場の空の下で食べるとろろめしは最高です。

    そして午後からの作業とは別にワークショップ「秋の鳥と昆虫をさがそう!」が行われました。小さなお子さんから大人まで、たくさんの人が参加しフジロック会場内を散策していました。

    アヴァロン近くの森の中

    アヴァロン近くの森の中

    捕まえた蝶の説明するスタッフ

    捕まえた蝶の説明するスタッフ

    Youは何しにBWCへ?

    ご家族でいらっしゃった三浦さん一家(撮影時のみマスクを外しています)

    ご家族でいらっしゃった三浦さん一家(撮影時のみマスクを外しています)

    そして、今回の参加者の中に家族一家でBWCに来られた方がいました。話を聞いてみると「今年のフジロックにも家族で行った」とのことでした。フジロックだけではなく、BWCにも家族で参加するとは…。きっと何か熱い想いがあるに違いありません。そんな三浦さん(以下、敬称略)に話を聞いてみました。

    ─ ご家族でBWCに来た理由を教えて下さい。

    三浦:今回、家族みんなでBWCに行った理由は、フジロックが家族行事になっているところから。BWCはフジロックの大切な一部分なんだよということを伝えたら、ぜひみんなで行こう!となった感じです。温泉とか、苗場の豊かな自然もゆっくり堪能したいね!というのも理由のひとつですね。

    ─ 実際にご家族でBWCに参加していかがでしたか?

    三浦:苗場の大自然を堪能しましたし、ボードウォークには思うがままに絵やメッセージを描かせてもらったり、夜は温泉に入っておいしい地元の食事にBBQとお楽しみ尽くしの1日でした。ただ、現地に到着したのがお昼過ぎ頃で、午前中で廃材の運搬などの作業がほぼほぼ終わっていたんですよね。準備はしっかりやってきていましたし、みんなと一緒に作業して汗をかく機会が今回なかったのは残念でした。

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    三浦:地元のおいしい昼食までふるまっていただいて、何もしていないのに…。雪ささの湯の温泉も作業して疲れた身体で入るからこそ気持ちいいというのがあるわけじゃないですか。これはまた絶対にBWCに来よう!次回は朝から来て作業にがっつり参加しよう!と話し合っているところです。

    ─ お昼には秋の鳥と昆虫の観察会に参加されたんですよね。

    三浦:そうです!解説者の方々のガイドのもと、他のご家族のみなさんと一緒にワイワイ散策して楽しかったです。子供たちの笑顔が最高でした。熊が木に刻んだ引っ搔き痕を見つけたりしてね。特に弟がフジロックの時以上にイキイキと楽しそうにしていたのが印象的でした。彼は虫とか鳥、自然が大好きなので。

    熊の爪跡

    熊の爪跡

    三浦:BWCは、苗場の豊かな大自然に触れることができる素晴らしい機会だと思います。フジロックのステージがあった場所を新鮮に再発見できますし、澄んだ空気の心地よさ、季節によって異なる彩りで魅せる美しい山々に感動します。フジロックがこの大自然の中でやっているからこその特別なフェスティバルなんだということをあらためて実感しました。

    ─ 最後に一言お願いします。

    三浦:BWCはフジロックの一部だということです。ボードウォークという森の小径を通して、フジロックの森プロジェクトや地元の方々をはじめ、みんなで創り支えられ、育くまれてきたのがフジロックという場なんだなと、あの場への繋がりを実感させてくれます。愛と感謝しかないですね。それぞれがここで感じたことや得たことをそれぞれの場所に持ち帰って、それを互いに分かち合って生きていく。” KEEP ON FUJIROCKIN’ “することは可能だなって思います。

    ─ ありがとうございました。

    最後に

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    BWCでは作業を終えたあと、皆さん自由な時間を過ごします。温泉へ直行する人、キャンプの準備を始める人、バーベキューの準備をしながらお酒を楽しむ人。たくさんの人の話を聞こうと思いましたが、今回はここまでにしました。

    どうしてかって?「だってフジロックが好きだから」という答えが見えているからです。

    2021年のBWCは今回で終わりましたが、2022年も行われるはず。参加してみたい!という方はフジロックの森プロジェクトのホームページをチェックしてみてくださいね。

    協力:フジロックの森プロジェクト苗場観光協会

    写真:Riho Kamimura、アリモトシンヤ
    取材、文:アリモトシンヤ

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