• お得なフジロックの返礼品がもらえるふるさと納税、6月30日の締め切り迫る! & 7月1日はいよいよボードウォーク・キャンプ!


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    さて、フジロック開催まであと約1ヵ月。開催までの日数をカウントダウンし始めて、気が気でないフジロッカーも多いんではないでしょうか。「予定が見えない」「今年のフジロックは行くかどうか迷っている」「まだ1ヵ月ある」など、まだ決めかねている人も多いのでは?(毎年あるある) しかし今年は、その決断に力強い後押しがありました。

    それは、フジロックの入場チケットが新潟県湯沢町の“ふるさと納税”返礼品に加わっているのです!(知っていますよね?) 地方自治体へ寄付したら、お返しにフジロックのチケットがもらえるって!? 発表時には、驚きとともに話題になりました。

    フジロック関係の返礼品をもらえるふるさと納税の締め切りは、6月30日まで。いよいよ、すぐそこまで迫っています。ふるさと納税を利用してフジロックを楽しむのは、裏ワザでも何でもなく、とってもお得な方法なんです。そこで、「フジロックの森プロジェクト」と「NGOヴィレッジ」の事務局を務めるグリーンアップルの中島 悠さんにお話を伺ってみました。

    ふるさと納税のキーワードで「もう一度行ってみようかな」という気持ちになってくれたら嬉しい

    ─「フジロックのチケットが返礼品でもらえる!?」と話題になった、ふるさと納税の締め切りが6月30日までと、もう間もなくに迫ってきました。フジロックのチケットとふるさと納税の組み合わせはとてもインパクトがあります。湯沢町の返礼品にも大きく関わっているフジロックの森プロジェクトとは、改めてどのような役割を担っているのかお聞きしてもよろしいでしょうか。

    中島:フジロックの森プロジェクトは、フジロック主催者のスマッシュと新潟県、湯沢町の3者で最初に作った森づくりによる環境保全プロジェクトなんです。フジロックの会場は苗場の自然の中。この自然の森が整備され、より良い森になるとフェスティバルを開催するにあたってもとても良い環境になります。そんな苗場の森をフジロックをずっとやってきたメンバーの責任として、未来永劫ちゃんと森林保全をしていこうと作ったのがこのプロジェクトなんですね。具体的には、フジロッカーの皆さんご存知のボードウォークを整備、保全をしていこうとか、間伐材を使ったアイテムの販売をして森に還元していこうなどの活動を行っています。

    ─ 中島さんは、フジロックでの仕事にはいつ頃から関わられているのですか。

    中島:フジロックの森プロジェクトには、2011年の立ち上げ当初から関わっています。ええと、もっと言うとフジロック歴は結構長くて、1998年から関わっているんです(笑)。元々は、高校・大学時代と「ごみゼロナビゲーション」を行っているNPO iPledgeの前団体でずっと活動をしていて、フジロックには1999年に苗場へ行ったりとか、もうフジロック黎明期のタイミングから関わらせていただきました。大学卒業後は代々木公園で「アースデイ東京」という、この前、記事にもしていただいた環境イベントの事務局長を長い間やってきて、フジロックともまた改めて接点ができたんです。そこからフジロックの社会的な活動に関わるようになりました。

    【フジロックの森プロジェクト in アースデイ東京2023@代々木公園】
    http://fujirockers.org/?p=19313

    グリーンアップル代表取締役 中島 悠さん

    グリーンアップル代表取締役 中島 悠さん

    ─ まさにフジロックの最初期から関わっているんですね!

    中島:グリーンアップルという自分の会社をやっていて、8人ぐらいスタッフいるんですけど、フジロックだけではなく、さまざまなイベント業務をやっています。フジロックはその中の一つで、僕たちはフジロックのエコな側面をお手伝いさせてもらっていますね。

    ─ 仕事の一つとはいえ、やはり最初期から関わっている古参フジロッカーともなると、毎年フジロックの時期が近づくにつれ、やっぱり中島さんのテンションも上がってくるものなのでしょうか?

    中島:そうですね。毎年もうハイテンションでやっております(笑)!

    ─ 既に勢いがすごい(笑)。さて、フジロックに何度も来ている方も含めて、実はふるさと納税の話は知っていても様子見されていたり、税金のこととなるとなかなか手が出なかったり、仕組みや購入方法が分からなかったりと利用者の戸惑いも結構あると思うんですが、フジロックとしてふるさと納税に期待するものは何ですか?

    中島:ふるさと納税は、普段僕たちが払っている税金を、自治体への寄付に繋げて、チケットがお得に買えるような仕組みになっています。今年のフジロックは、昨年までのコロナ禍で行きたいと思っていたのに断念した人や、昔は行っていたのにフジロックから遠ざかってしまったような人たちが、ふるさと納税のキーワードで「もう一度行ってみようかな」という気持ちになってくれたら嬉しいなと思っています。そのまま税金を払うんだったら、ふるさと納税で寄付をして、入場チケットをもらった方がお買い得だよっていう仕組みなんですよ。

    ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」にて、入場チケットの返礼品一覧

    ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」にて、入場チケットの返礼品一覧

    ─ 納税するとチケットが手に入る。どういった仕組みになるのでしょうか?

    中島:何がどうお得なのかというと、フジロックの返礼品「会場内飲食店限定お食事券」が分かりやすいんですけど、湯沢町へ1万円寄付してもらうと、3,000円分のお食事券がもらえるんです。実際には納税者は1万円のうち2,000円分だけが自己負担になるんですが、8,000円分に関しては税金の控除や還付がされるんです。入場チケットやその他の返礼品に関しても同じ仕組みです。

    ─ 確定申告や「ワンストップ特例制度」を利用して、上限はあるものの翌年その分の控除や還付を受けられるわけですね。未来に払わないといけないものを先に払って、さらに返礼品をもらえるのでお得になるという。

    中島:そうです。元々、皆さんは毎年税金を払っているわけです。8,000円分の税金を先に払っちゃったことになるので、その分、来年は払わなくて済みます。1万円の寄付でフジロック当日に使える3,000円分のお食事券を販売しているので、実質2,000円で3,000円分食べられて断然お買い得になる。フジロックの会場へ来る方は、当然買っておいた方がお得って話なんですよ。

    会場内飲食店限定お食事券。3,000円分の食券がもらえる

    会場内飲食店限定お食事券。3,000円分の食券がもらえる

    中島:皆さん、会場内で食事しますよね。そしたら買っといたらお得ですよと(笑)。「入場チケットはもう買っちゃったよ」という人も、飲食エリアで使えるお食事券を買っておくと便利です。3,000円分と言わず6,000円分、9,000円分と会場で利用したい分だけ買えますし。そして、ただ、ご飯を安く食べられてお得なだけではなく、お食事券を購入したことが湯沢町のためになることを、ぜひフジロッカーの皆さんには知ってもらえたら嬉しいなと思っています。

    【ふるさとチョイス限定!お礼の品でフジロックを満喫 締切迫る!6/30まで!!】
    https://www.furusato-tax.jp/feature/a/fujirock2023_0112?top_left_pr

    ─ 確かにお得ですね。湯沢町では寄付金を5つの使途に活用するとしています。

    ①美しい自然や景観を守り、安全なまちづくり
    ②人口減少を抑制し、持続的な観光その他産業の振興
    ③安心して暮らすための福祉・保健・医療の充実
    ④未来を担う子どもたちのための子育て・教育の充実
    ⑤その他、町長が必要と認めるもの

    中島:寄付金の用途は寄付した人が選べるんですよ。そこは、寄付する方が賛同するものを選んでもらって、町に使ってもらえたらいいかなと思います。

    ─ 寄付する側の希望が湯沢町に反映されるということですね。

    中島:そうです。税金を支払うことには変わりないですけど、湯沢町のためになったり、フジロックのチケットをゲットできたりするんです。ふるさと納税って聞いたことあるけど、仕組みがちょっとよく分からない方は結構いるんだってことも分かったので、その仕組みを改めて皆さんに知ってもらって、多くの方にもう一度フジロックに参加してもらえたら、チケットの購入を検討してもらえたらと嬉しいですね。

    ─ ふるさと納税をきっかけに、久しぶりのお客さんや初めての方がたくさん来てくれたら嬉しいですよね。では、フジロックの森プロジェクトが苗場の森林保全をしていく活動に、今回のふるさと納税は関わってくるのでしょうか。

    中島:関わってきます。いわば森づくりなので、森の整備により、たくさんの間伐材が出るわけです。その木材を使った製品作りに力を入れています。以前からフジロック会場周辺の間伐材を使用して、“フジロック・ペーパー”と名付けた紙を作って、フジロックのフライヤーやポスターに使用しています。今回、4年ぶりに製作した「Festival Echo」(フジロックのオフィシャル・フリーペーパー)もフジロック・ペーパーで作っています。そこから派生する活動として、例えば、間伐材を使って割り箸を作って、会場の飲食エリアで使えるようにしました。

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    ─ フジロックの会場内で食事をすれば、お客さんは間伐材を自然と手に取っているわけですね。森を保全するために木を間伐するというのは、環境にどう貢献するのでしょうか?

    中島:森って木がたくさん生えていて、太陽が照っていますよね。木が細かくたくさんあると、各々の木に太陽の光が当たりづらくて、大きく成長せず細い木ばかりになってしまうんです。そこを少し間引くことによって、一つひとつの木が大きく育ちます。それを間伐と呼ぶのですが、その間伐した木をただ捨てるのはちょっともったいないじゃないですか。そういった間伐材を使って、フジロック・ペーパーの紙や割り箸を作っているんです。間伐量は、毎年の森の生育状況によって変わるのでバラバラですね。

    ─ 森の資源を無駄なく使っているんですね。間伐材を使った製品を買うと、その利益が森の保全に使われて、その環境への貢献となっていくということでしょうか?

    中島:そうです。結局、森で間伐するような仕事がないと、間伐すらされなくなってしまうので。お金を回すことってすごく重要なんです。皆さんに間伐材を使ったグッズを買っていただくことによって、それがまた森の整備へ繋がるかたちになっています。皆さんがグッズを使えば使うほど、森が元気になるということなんです。

    ─ 間伐材の製品を買うことで、森の整備が進み、森がより元気になっていくと。お金がちゃんと発生することで、人が森に手を入れる理由になるんですね。

    中島:そうなんです。フジロック・ペーパーを単なる紙だと思っている人もまだいるかもしれないですよね(笑)。

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    間伐材は使えば使うほど森が豊かになるシステム

    ─ そういった森への貢献がフジロッカーにも浸透してきていますが、木を切る=森が元気になることがパッとイメージしづらいのかもしれないですね。今回フジロックの返礼品に、そんな間伐材を使った新グッズとして、「フジロックの森プロジェクト ボックスティッシュ」が加わりました。

    フジロックの森プロジェクト ボックスティッシュ

    フジロックの森プロジェクト ボックスティッシュ

    中島:森林保全活動を長くやってきて、最近はフジロッカーの皆さんにも浸透してきたら、今度は皆さんの方が詳しくなってきたので(笑)、より森の魅力を知ってもらうために、いろいろなことをしていかなきゃいけないなとは常に思っていたんですね。そこで、今回フジロックの森プロジェクトとして、誰しも必ず使うであろうボックスティッシュを作ったんです。これをふるさと納税の返礼品にして、皆さんに使ってもらえるようなかたちにしました。

    【フジロック・ペーパーを使用したオリジナルボックスティッシュを製作しました!】
    https://www.furusato-tax.jp/feature/detail/15461/14626?city-product_original

    ─ ティッシュはいつでもどこでも使いますもんね。

    中島:そうなんです。元々、間伐材の構想としては、フジロック・ペーパーをもっと身近に使ってもらって、「フジロックには出られないけど……」とフジロック・ペーパーでフライヤー作って、ライブして、いつかフジロック出たいみたいな、そんなミュージシャンが出てきたらいいななんて思っていたんです。

    ─ そんな出てき方があったら生粋のフジロック・ミュージシャンですね(笑)。音楽フェスらしい発想!

    中島:やっぱりアナログの良さみたいものもあるじゃないですか。そんなことも思って、フジロック・ペーパーを作ったんです。ただ、フジロック・ペーパーは印刷して使用するもの。実際、印刷物を頼む方ってなかなかそんなに多くはないんですよ。我々みたいにイベントをやったり、仕事の中で頼んだりする人はいるかもしれないんですけど、印刷会社に印刷を頼むってなかなか日常的なことではないですよね。最近ではデジタル化が進んで、フライヤーは作らないで、もうWeb拡散で十分みたいな人も多くなってきて。

    ─ 確かに。かつてのアナログ世代も今やデジタルの利便性には抗えない部分はあります。

    中島:その点、割り箸なら当日会場で使えて分かりやすいんですが、もっと日常的に我々の取り組みを知ってもらいたいなと思っていました。間伐材は使えば使うほど森が豊かになるシステムなので、みんなで森を有効活用する一環として、ボックスティッシュは最適でした。

    ─ 今回のボックスティッシュは、湯沢町長の田村さんとスマッシュの石飛さんとの対談で「ここまでくるのに、本当に苦労した」とのことだったのですが、ボックスティッシュを作ろうという話は以前から議題に上がっていたんですね。

    【湯沢町のふるさと納税返礼品に、フジロックの森・オリジナルボックスティッシュが登場!】
    http://fujirockers.org/?p=19044

    中島:だいぶ前から上がってました。最初はトイレットペーパーにしたいなと思ったんですけど、そこにはたどり着かなかったので、最終的にティッシュペーパーになりました(笑)。ふるさと納税のスキームもぜひ使いたいなと思っていましたし、皆さんにフジロックの森のことを24時間身近に感じてほしいなと、何ができるかと考えていたときの一つのアイデアでしたね。ティッシュの製造にはある程度のロッドが必要なので、やはりある程度売れることを見越して作らないといけませんし、売れるデザインにするためにはどうするかみたいなところは大変でした。

    ─ フジロックの森を前面に出したデザインはとてもカッコいいです。そんな生みの苦しみを経て、完成したボックスティッシュは、中島さんとしても手応えがありましたか?

    中島:ありました。時間はかかりましたが、結果として、この製品が完成して非常に良かったです。

    次ページ:約100種類近くの鳥がフジロックの森に生息

     

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