湯沢町のふるさと納税返礼品に、フジロックの森・オリジナルボックスティッシュが登場!
- 2022/12/22 ● from fujirockers.org, Interview
フジロックが湯沢町苗場で開催されるようになって20年以上。苗場との接点を持って苗場に愛着を感じてもらうために始まったボードウォークの設置が、フジロックの森プロジェクトのはじまりです。ボードウォークは、苗場の森の間伐材を利用して作られていますが、今回この間伐材で、オリジナルボックスティッシュが完成し、湯沢町のふるさと納税の返礼品として取り扱われています。フジロッカーにとっては、第2のふるさとでもある湯沢町。ようやく目に見える形で恩返しできるときが来ましたね!
【ふるさとチョイス】フジロックの森・オリジナルボックスティッシュ
https://www.furusato-tax.jp/feature/detail/15461/14626?city-product_original
田村正幸さん(湯沢町長)×石飛智紹さん(スマッシュ)スペシャル対談
今回、ふるさと納税で取り扱われることになった経緯を、湯沢町の町長、田村正幸さんとスマッシュの石飛智紹さんが対談という形で思いを語ってくれました。フジロックの森プロジェクト発足時の裏話や、町長が思うフジロックなど、普段聞くことができない話を、時には目に涙を浮かべながら話してくれた両氏。スマッシュと湯沢町の絆の深さ、そしてフジロックのために奔走するお二人の話をお楽しみください。
─ フジロックの森プロジェクトはどうやって生まれた?
石飛「2001年頃の話になりますが、まず苗場の地元の方からの提案で、会場の中にボードウォークを作ったら良いんじゃないかというご提案をいただき、代表日高の号令のもと、フジロックのお客さんにも声を掛けて、みんなでボードウォークをこつこつと作り始めたのがボードウォークキャンプの始まりでした。それで、しばらくそういった活動をする中で、来場されたお客さんにも実際に歩いて気持ちよさを感じてもらうだけじゃなくて、自然を大切にとか、地球に優しくとか、そういった気持ちから始まる行動をフェスティバルから普段の生活に持ち帰ってもらうようなことができないかということを模索して活動してきました。その成果が実って2011年7月、当時の新潟県知事、湯沢町長、日高とが東京の林野庁で記者発表をやって、「フジロックの森プロジェクト」がキックオフしたというような経緯です。そして現在は、フジロックの森プロジェクト推進協議会の会長を田村町長にお願いして、ご一緒させて頂いているという状況です。」
町長 「1999年に苗場で初めてフジロックが開催され、開催されるにあたっては、本当に地元の方々と主催のスマッシュと協議をしながら取り組みが進められて来たわけです。フジロックはロックだけではなくて、自然との共生を訴えて取り組みがされて来ました。その中で、2001年からボードウォーク、あのフジロックの場所を多くの方に親しんで頂こうという取り組みが進められてきて、その上で2011年(私自身は2013年12月からの町長ですので、直接関わったのは2014年からですが)、湯沢町や県等々、一緒になって豊かなフジロックの森を作って行こうということで、間伐材による割り箸だったり、フジロックペーパーの取り組みで、当初はフジロックのポスターやパンフレットでしたが、そういうような物にも使ってきたと思います。湯沢町としてもフジロックは音楽イベントというだけではなく、主催者が仰られている自然と共生していく中で、そういったプロジェクト進めてきたところであります。」
─ ふるさと納税の返礼品として、フジロックの森・オリジナルボックスティッシュが完成。ようやく届けられる喜びがある。そして、フジロックや湯沢町に還元していきたい
町長 「間伐材を活用することによって、フジロックに参加しているだけでなくて、豊かな自然と共生ということに参加する事ができるのではないかと思っていますし、フジロックの森ボックスティッシュも、多くの方々に活用してもらう事によって、新たなフジロックファンができると思っています。今回、ボックスティッシュがこういう形で、みなさまに届けられることを大変喜んでおります。」
石飛 「苗場の森をはじめとした新潟県産の間伐材を使って作る紙をフジロックペーパーと言っています。これまで、ご協力いただいている中越パルプ工業さんにはフジロックのチラシやポスター用の紙を卸流通を通じてご提供いただいていましたが、紙そのものの製品化はなかなか容易なことではありませんでした。それが時代と共にどんどん進化して、ボックスティッシュとして商品化できたことはある種の悲願達成といいますか。ここまでくるのに、本当に苦労しました。」
町長 「今回フジロックのボックスティッシュでふるさと納税される方々は、フジロックとフジロックの森、共生という中で自分たちも協力しているという意味合いですから、そのご厚志について、町としてもフジロックをずっと続けて頂きたいと思っております。その状況の中で、フジロックを開催して行く、フジロックの森を継続していくために、どうしていったらいいのか、それをまた活用させて頂くことも考えている。結果として、フジロッカーの方々に、町としても還元できるのではないかと思っております。」
─ ふるさと納税の返礼品として他に考えているものはある?
町長 「色々なことが考えられると思います。何かを決定しているわけではないですが、町としてもふるさと納税の新たな事柄について、主催者と協議を進めて行ければと思っています。フジロックはかなりのブランド力がありますから、何らかの形で貢献できればと思っています。」
石飛 「役場の職員さんや町長からも、以前からチケットを返礼品として扱えないかとご相談を受けていますので、前向きに着地を目指しているところです。僕の心の中にあるのは、2004年中越地震の際のお客さん達の声です。当時のオルグ掲示板では「苗場の人、新潟の人大丈夫かな?」とか「第2のふるさとみたいに感じてるよね」という書き込みがいくつもありました。フジロッカーはフジロックだけじゃなく、開催地やそこに住んでいる人たちにも思いを馳せていて感動しました。我々もその声に背中を押されてチャリティーコンサートを実現させましたし、実際にそこに来て頂いたことが義援金にもつながりました。あの当時のお客さんの思いが、すごく僕の心にも響いています。この度もふるさと納税という仕組みを使って、フジロッカーのみなさんの気持ちが、湯沢町に届く事になると良いなと思っています。」
─ フジロッカー第2のふるさと、湯沢町
町長 「お聞きすると、お金を貯めて年に一回必ずフジロックにいくんだと言うように、お越し頂いている方が全国津々浦々、世界をはじめとしておられるということで、フジロックだけでなくて、湯沢、苗場、これが本当に“ふるさと”と思ってくれる方がいるということは、町長としては最高に嬉しいという事であります。そういう状況の中でふるさと納税される方、ご寄付される方はありがたい存在と思っていますので、しっかりと喜んでもらえる、楽しんで頂ける、やってよかったと思える形の中で、善意に対して、貢献したいと考えております。」
石飛 「例えば、数年前ボブディランが出演した時、3世代でフジロックに来ていて、孫にボブディランを一度聴いてみろよと言いながら、孫はお爺ちゃんに奥の方まで行ってみない?とか、こんな音楽聴いた事ないでしょ?と他のバンドを紹介する。なんてことが実際に起きていたでしょうし、そういうことが、どんどん広がっていくといいですね。今年なんかも家族連れの方が随分多かったですし。ふるさと納税の仕組みを越えて、本当の意味の、お爺ちゃんと一緒に過ごす田舎、“ふるさと”、そんな姿が定着していくといいですね。」
町長 「ボブディランはノーベル賞授賞式には行かないけど、フジロックには来るという。きっと思い入れがあってのことでしょう。それは、世界のフジロックを示したと思いますし、代を繋ぐということが、継続する事に繋がっていくという事があると思いますから、今後もそういう事をしっかりとやっていただければと思っています。そういうところにふるさと納税を生かすことができて、参加される方、主催者にとっても、良いものになればなと思います。」
石飛 「湯沢は何と言っても温泉もありますから、3世代で来町して、おじいちゃんおばあちゃんが子守りするのも、とても都合が良いところだなと。」
町長 「ふるさと納税、湯沢町は多くの方からご利用頂いてますが、湯沢というところはものがいっぱいあるという事とはまたちょっと違って、湯沢の特産品ってなんだ?と考えた時に、私達としては何よりおもてなし、サービスこそが特産品なんだという事で、宿泊施設や、飲食やあるいはスキー場、約300の事業者と協力をしあいながら、ふるさと納税については応援感謝券というのをさせて頂いていて、石飛さんがお話頂いた例えば温泉であったり、美味しいお酒、食事という部分を楽しんで頂く事ができるというふうに思っておりますので、フジロックに来て湯沢をもう一つ、またもう一つ楽しんで頂く事ができるのが、ふるさと納税だと思っています。」
湯沢町ふるさと納税返礼品(米の特集)
https://www.furusato-tax.jp/feature/detail/15461/8888?city-product_original
湯沢町ふるさと納税返礼品(酒その他の特集)
https://www.furusato-tax.jp/feature/detail/15461/6374?city-product_original