• 初心者にも、ベテランにも。私たちが体験しました!宿シェアのすすめ その3


    数人で1部屋を分けることで、ひとりより泊まりやすく、音楽仲間が増えるなどのメリットがあるという「宿シェア」。昨年、宿シェアをしているフジロッカー2組に取材し、うち1組の宿からシェアメイトを募集する企画を行いました(※現在は締め切りました)。今回は、募集した宿に宿泊した2人のフジロッカーに取材。宿シェアの体験談を紹介します。

    01[ケース1]
    佐藤さん(30代)
    フジロック歴:通算2年
    宿シェア歴:今回が初めて(2018年)
    好きなアーティスト:The Music、Oasis

    シェアで泊った宿:
    会場徒歩圏内の民宿(4~5人部屋)

    初の3日間参加。フェスはひとり派だけど、思い切って宿シェアに!

    Fuji Rock Festival '18 | Photo by 白井絢香

    Fuji Rock Festival ’18 | Photo by 白井絢香

    ─ 宿シェアのきっかけを教えてください。

    佐藤さん:3日間参加しようと思って、早割を買ったのがきっかけですね。初めてフジロックに行った2017年は、ひとりで1日だけの参加だったので、宿も個室が予約できたんです。でも3日間となると、ひとりで泊まれる宿がなかなか見つからなくて。「相部屋を探したほうがいいのかな」と思っていたときにオルグの記事を見つけたので、応募してみたんです。

    ─ 元々ひとりで参加しようと思っていたんですか?

    佐藤さん:はい。音楽が好きな友人が周囲にあまりいないこともあって、音楽フェスはひとりで行くことも多いんですよね。あとは、もともと、集団行動があまり好きではなくて。修学旅行も苦手なレベルだったので、宿シェアには不安があったのですが。

    ─ では、応募も思い切りましたね。

    佐藤さん:そうなんです。フジロックって、自然豊かで、日常とは違った開放的な空間じゃないですか。だからフジロックハイというか。宿シェア経験したことないし、どうせなら楽しんでみるか!みたいな(笑)。オルグの記事に書いてあることが嘘だったら、「嘘だったぞ!」って、騒ぎ立てておおごとにしてやろうかと思ったくらい、思い切ってましたね(笑)。

    ─ あははは!怖いです(笑)。実際、どうでしたか?

    佐藤さん:それが、とても楽しかったんです!同じ部屋の仲間とは、「このアーティストがよかったね」とか「今日何観に行く?」という話をしたり、交流するのが楽しかったです。帰りはお土産を一緒に買うくらい仲良くなりました!

    ─ それは満喫されているようでよかったです。相部屋だと1人当たりのスペースが狭かったりしそうですが、そこは気になりませんでしたか?

    佐藤さん:女性数人の相部屋だったのですが、部屋をゆったり使えましたよ。部屋を汚している人はいませんでしたし、部屋の使い方をお互いに気をつけている感じがあったのは、よかったと思います。毎年その宿に泊まられている人もいたので、慣れている人もいて。気になることは特になかったです。

    ─ 思い切って宿シェアに飛び込んでみて、何か発見はありましたか?

    佐藤さん:最初は「ホテル」「個室」「バストイレ」「ベット」というこだわりのもと宿を探していたのですが、こだわりすぎなくてもよい宿があるんだなと思いました。あとは、宿シェアをすることで、会場まで徒歩で行ける宿に泊まることができるなんて、お得だなと思いました。

    ─ なるほど。では最後に、宿シェアを迷っている人にアドバイスをお願いします。

    佐藤さん:私なら、「とりあえず、行ってみれば?」と言います。悩むなら、経験してみてもいいんじゃないですかね。私の場合はそれで、結果楽しかったので。私はThe Musicが好きなのですが、ひとりで観に行くか迷っているうちに、彼らは解散してしまって。フジロックで見ることができなかったんです。だから、「ひとり参加だから」「宿がないから」という理由でフジロックを諦めるのはもったいないと思いますよ。

     

    02[ケース2]
    ちゅみさん(30代)
    フジロック歴:通算3年
    宿シェア歴: 2年(2017年、今回)
    好きなアーティスト:キセル

    シェアで泊った宿:
    会場徒歩圏内の民宿(4~5人部屋)

    ひとり行動もできて、話相手もいる!適度な距離感が◎でした

    Fuji Rock Festival '18 | Photo by Eriko Kondo

    Fuji Rock Festival ’18 | Photo by Eriko Kondo

    ─ 今回の宿シェアのきっかけを教えてください。

    ちゅみさん:2日目~3日目の2泊で参加することになり、ひとりだったので宿を探していました。以前は友人と車中泊&民宿で過ごしたり、ビジネスホテルの2人部屋で1日だけ宿シェアしたこともあります。それで今回、たまたまmixiで応募した宿が、今回オルグで募集されていた宿でした。

    ─ それはなんたる偶然!

    ちゅみさん:そうなんです!シェアの話がすすんだところで、「実は取材を受けていて」と宿シェアの記事を紹介されて。その記事は以前に一度読んでいたので、「あ!見たことある……」って(笑)。より安心して泊まれるなと思いました。泊まる側も、宿をシェアしたい側も仲間を探すのに困っているんだなと思いました。

    ─ 複数名と宿をシェアするのは初めてということで、何か不安はありましたか?

    ちゅみさん:シェアメイトとの人間関係とか……もし変な人がいたらどうしようとか(笑)。あとは人に迷惑かけてしまわないかなとか。私が泊まった日って、台風で雨風がすごい日だったんです。遅くまで遊んでびしょ濡れで宿に帰ってきて、シェアメイトには迷惑をかけちゃったかなと思ったのですが、みなさん嫌な顔せず対応してしてくれたので、感謝しています。

    ─ なるほど。では、実際人間関係というか、コミュニケーションの面では問題なく?

    ちゅみさん:はい。しゃべったりもするけど、必ず一緒に行動しなくてもよいような、適度な距離感がちょうどよかったですね。ずっとひとりだと寂しいけど、たまに知っている人がいてお話ができると、うれしい気持ちになりますよね。わたしはカクバリズムの音楽が好きなんですけど、周囲にそういった話をできる人がいなくて。宿シェアで出会った仲間とはキセルの話であったり、伊藤大地さん(SAKEROCK、グッドラックヘイワなど)の話ができたのも楽しかったです。もっと勇気出して、はやく宿シェアしてればよかった!って思いました。

    ─ すでに出来上がっているコミュニティに入るのって抵抗ありませんでした?

    ちゅみさん:ありました。知らない人と話すのって苦手なほうなんですが、「今ここで集まっているよ」って連絡をくれたりとか、仲間で集まったときに自己紹介もしてくれて。話しやすかったですね。

    ─ 知らない人でも、同じ宿のフジロッカー同士なら、より話しやすく、盛り上がりやすいのかもしれないですね。では最後に、宿シェアを迷っている人にアドバイスをお願いします。

    ちゅみさん:意外と馴染めるから、大丈夫だよ!ということを伝えたいですね。シェアメイトはお互いにそれなりに配慮して、迷惑を掛けないようにという気持ちがはたらいていました。みなさん、やさしかったです。連泊するのが心配なら、1泊から始めてみてもいいかもしれません!

    Fuji Rock Festival '18 | Photo by 阿部光平

    Fuji Rock Festival ’18 | Photo by 阿部光平

    以上、佐藤さん、ちゅみさんの体験談でした。今回のように、「フジロックに参加したいけど、ひとりなので宿がなかなか見つからなくて」という方から、「音楽について話せる仲間がほしい」という方など、あらゆるニーズにこたえる宿シェア。迷っている方は、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。

    Text by 梶原綾乃

    ※本記事は、実際の体験や意見をもとに構成したものです。個人の意見のひとつであり、宿シェアすべてを代表するものではありません。

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