ある日の朝霧JAM – It’s a beautiful day
- 2015/11/01 ● from fujirockers.org
10月11日09時30分―
深夜から早朝にかけてはやはり冷え込んでいたけれど、しっかり着込んでいたおかげで、1度も起きることなくぐっすり。とてもいい目覚めで朝を迎え、恒例のラジオ体操をしに「Rainbow Stage」へ。あいにくの雨の中ではあるが、朝にラジオ体操をする機会なんてほとんどないだけに、この光景はちょっぴり貴重。
10時30分—
朝食として、フランスパンやらお鍋やらを、めいいっぱいいただき、水たまりをよけながら水場へ。しっかりと歯を磨く。が、その後、ふと通りかかった他の方のキャンプご飯が目に入り、「おいしそー!」と言っていると、優しいお兄さんよりラスクのおすそわけをいただく。ある種、近所付き合いのようで、それにまたほっこり。
11時30分—
少々のんびりして、会場中心部へ。フードはもちろん、雑貨や洋服を扱うお店もズラリと並ぶ。グルグル見て回るだけでも楽しい。加えて、青空美容室まであったりする。1つの街のような……とでも言えるだろうか。
13時30分—
フジロックにも出演していたサニーデイ・サービスが、朝霧では「Rainbow Stage」にて登場。「baby blue」、「恋におちたら」、「青春狂走曲」など、定番のナンバーを連発。何も隠すことのない真っ直ぐな歌とサウンドが、いつものごとくズシンと胸に響く。ライヴ後、一緒に観ていた人と思わずハグしちゃいたくなるくらいに。
14時30分—
次のSPECIAL OTHERSのステージまで待機しながら、少々腹ごしらえ。フードに、ホットワインに、不思議とスルスルお腹に収まっていく。そして、15時ちょうど、SPECIAL OTHERSのライヴがスタート。彼らの演奏がスタートすると、雲の隙間から太陽の光が。晴天とまではいかないけれど、雨が降り続けていただけに、テンションがあがる。
16時00分—
シャトルバス乗降場より、「ふもとっぱら行」のシャトルバスへ乗車。ふもとっぱら内を散策したり、コーヒーを飲んだり……まったり時間。普段はあまりしない話も、ついついポロリと出ちゃう、不思議な空気感がある。ちなみに、ふもとっぱらは、時間帯によってはシャワーも可能。
17時30分—
朝霧アリーナーに戻り、どん吉PARK(DOG RUN)へと向かう。小型犬も大型犬も、ペットも参加可能な朝霧JAM。道を歩いていると、カバンからひょっこり顔を出すワンコと出会うことも多々。人も犬も一緒になって、大自然を満喫する。
19時30分—
2日目のライヴの終了時刻は19時。そろそろ帰り支度をする人も。オーバーナイト組は、2日目もキャンプ。まだまだ時間の余裕はたっぷりである。というところに、夜のふもとっぱらが良い!との噂を聞き、もう一度、シャトルバスに乗って、ふもとっぱらへ。幻想的な空間の中、ハンモックにゆられてウトウトするのもいいし、ちょっと座って友だちと話すのもいい。ただただ、そこに流れる空気が好きって、まさにこういうことだよね、とふとそんなことを思う。
22時00分—
SPECIAL OTHERSのライヴ時くらいから、天気が次第に回復し、2日目の夜は満点の星空がお目見え。星空の下、引き続き、仲間たちとともになんでもない話を繰り広げていく。「あぁ、もうすぐ終わっちゃうな……」なんて、少しばかり寂しい気持ちもよぎりながら。
10月12日07時00分―
オーバーナイトの最終日となる、3日目の朝。富士山から、心が踊るようなキラキラとした朝日が登る。そして、テントをしまったり、テーブルを片したりしながら、「また来年こられるといいな」など、それぞれが色々な想いを巡らせていく。もちろん、その後の帰り道も楽しみの1つ。サービスエリアに寄ったり、お土産を吟味したり……はたまた「あの時、こうこうこうで楽しかったよねぇ〜!」と振り返ったりもする。ひと言で言えば、とても名残惜しい瞬間。そして、ようやく帰路に着く。
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