待望のタイムテーブル発表!最終ラインナップには、解散を目前に控えるあのビッグネームに今年のルーキー15組も!【フジロック’23】
- 2023/07/07 ● from fujirockers.org, News
今年も半分が過ぎ、ついに7月突入です!フジロック開催まで残り3週間。みなさん、荷物の準備は進んでいますか?準備もまたフジロックの醍醐味。「今年はレインウェア新調しようかな?」とか、「あー日焼け止めきれてる!買っておかないと!」とか、楽しみなこともちょっと煩わしいことも、この時期のイベントです。ただ、手元では準備を進めつつも、気になるのは、そう、タイムテーブルですよね?ということで待望のタイムテーブルの発表です!併せて、体調不良により出演がキャンセルとなったLEWIS CAPALDIの代打を務めるアーティストと、今年のルーキー15組も!
日曜グリーン・ステージトリ前を務めるのは…
先日オフィシャルから発表のあったように、7/30(日)のグリーン・ステージに出演予定だったLEWIS CAPALDIが残念ながら体調不良によりキャンセルとなりました。今の音楽業界の最前線を走るポップミュージシャン、LEWIS CAPALDIからのLIZZOの流れは素晴らしいものだっただけに本当に残念でしたが、代わりを務めるアーティスト名はLEWISの空いた穴を埋めるに余るほどのアーティストです!先日行われたヒップホップフェス『POP YOURS』で突如解散を発表したヒップホップクルーBAD HOPがフジロックに最初で最後の出演を果たします!2010年代以降のジャパニーズ・ヒップホップ界を引っ張ってきた彼らがここのスロットに入ることで、BAD HOPからのLIZZOという近年のヒップホップ文脈の流れができ、当初とは違った意味で意義のあるグリーン・ステージのラインナップになったと言っても過言ではないでしょう!
バラエティに富みつつも着実に現在が感じられるルーキー15組
新人アーティストの登竜門ステージ「ROOKIE A GO-GO」、昨年は苗場食堂ステージでの開催だったため、出演アーティスト数も9組と縮小されましたが、今年はパレス・オブ・ワンダーの復活に伴い15組に戻ります。今年の応募数は約3,800組。この中から今年苗場への切符を勝ち取ったルーキーは彼らです!
7/28(金)
手数の多い卓越したプレイを誇る4ピースギターレスバンド新東京。キャロル・キングを彷彿とさせるヴォーカルの歌声が印象的なアコースティックバンドÅlborg、優れたバンドを多く輩出してきた東京都吉祥寺発のシティフォークバンドグソクムズ。国内外あらゆるアーティストのサウンドテイストを咀嚼し自らに取り込んだオルタナティブロックバンドDNA GAINZ。ケンドリック・ラマーやファンカデリックなどに影響を受けたというラッパーKingo。
7/29(土)
60年代サイケなメロディと70年代のソウルグルーヴが感じられるミラーボールポップバンドDaisy Jaine。マスロックのアンビエントさをベースにポップなメロディが心地良く鳴る水中スピカ。フォークやアンビエントをヒップホップ的にコラージュされたサウンドが印象的な幽体コミュニケーションズ。シティポップ的なヴォーカリゼーションにサイケデリックなグルーヴが緩やかに渦巻くジャムバンドTō Yō。ロックを軸にサイケやNW/PP、エレクトロなサウンドが展開されるロックバンドbed。
7/30(日)
古き良きブルースロックやファンクミュージックの風が心地よいThe Bagpipes。柔らかで美しいヴォーカルと独特なサウンドメイクが印象的なシンガーソングライター北村蕗。サウンドのルーツに60〜70’sロックやネオソウル、ワールドミュージックが感じられるソウルポップアーティストEMINATA。現代ネオソウルとエレクトロ、シティポップを掛け合わせたサウンドを展開するカズキ_ウツミによるソロプロジェクトSPENSR。ポップス、ロック、ジャズが軸にありつつも、新たな自分たちだけのスタイル“ジオメトリックオリエントスタイル”を目指し活動している4人組バンドカラコルムの山々。
毎年バラエティに富んだアーティストが出演するROOKIE A GO-GOですが、今年特に感じるのは過去の音楽へのリスペクトと、2023年に生きるミュージシャンとしての矜持。彼らの存在価値が拡散される今年のROOKIE A GO-GOも注目です!
お待ちかね!タイムテーブルの発表!
7/28(金)タイムテーブル
初日、まず目についたのは、ヘブンのYO LA TENGOと坂本慎太郎の順番が変わっているところでしょうか。個人的には、坂本慎太郎観てからTHE STROKES、もしくはYEAH YEAH YEAHS途中で抜けてYO LA TENGOにダッシュ、なんて妄想していたので大誤算!一方で、一つのステージで流れを楽しむ的な視点で見ると、グリーンの流れも気になります。IDLESから矢沢永吉、THE STROKESというロックな並びの中にDANIEL CAESARが入ることでどんな見え方になるのか?それを確認するため、グリーンにベタばりっていうのもあり?
7/29(土)タイムテーブル
二日目は、個人的に各ステージ見どころが多すぎるので、「これは絶対外さない」という軸を持って移動したいところです。僕の場合は、フジならではのワールド系バンドITACA BANDとJATAYUを観つつ、どう他を回っていくかを考えたい。しかし、この日は各ステージの流れがどこも素晴らしいので、そこも注目していきたい。例えば、グリーンのロックな流れ、ホワイトのポップ&エレクトロ、レッド後半のドリーミーさ、ヘブンの(言わずもがな)オーガニックでオーセンティック。どこも一日中堪能するのはアリかな。あと、Chilli Beans.のステージにVaundyは果たして出演するんでしょうか・・・?
7/30(日)タイムテーブル
三日目はBAD HOPが入ったことによって、だいぶ予定が変わる人も多いのではないでしょうか?BAD HOPからのLIZZOの流れは堪能したいけれど、グリーン真裏のBLACK MIDIからカネコアヤノ、WEEZERの流れも捨て難いし、ヘブンのG.LOVE & DONAVON FRANKENREITERコラボ、トリを務めるASGEIRの幻想的な雰囲気がヘブンにどうマッチするかも確認したいし、とはいえレッドのFKJも見逃したくないし・・・。
と妄想が収拾つかなくなってきたのでこの辺にします。皆さん、当日は心や耳の任せるままに動いていきましょう!
Text by 若林修平