【FRF’22 Pickup vol.8】真夜中を遊んでいくフジロック22深夜特集
- 2022/07/23 ● Column
ついにフジロックまであと1週間! みなさんタイムテーブルを眺めて当日どう過ごそうか考えながらソワソワしているところではないでしょうか?今年は朝5時までのフードエリアの開放やレッドマーキーの深夜ステージの復活など、賑やかな夜の情景が浮かんできますね。この記事ではあなたをさらに悩ませる深夜の魅力を紹介していこうと思います。ぜひ参考にしてみてください。
7/29(金)PLANET GROOVE
24:00〜24:50 OGRE YOU ASSHOLE
25:10〜26:00 Yaffle
26:05〜27:15 食品まつり a.k.a foodman
27:15〜29:00 D.A.N.(DJ SET)
レッドマーキー深夜の部は日ごとに違う名前がついていて、その日しかないスペシャルな夜を演出。初日はPLANET GROOVEです。開幕を飾るのはOGRE YOU ASSHOLE。10年のレッド、14年のホワイト、17年のヘヴンと数々のステージを渡り歩いてきた彼らですが、深夜は「待ちに待った!」というところではないでしょうか!?夜遊びのはじまりにうってつけな、サイケな倦怠感をまとう骨太バンドサウンドに揺られていきたいですね。そして藤井風やSIRUP、小袋成彬の楽曲でも知られる気鋭のプロデューサーYaffleがヘヴィーなクラブサウンドを響かせる深夜1時過ぎ。Daichi Yamamotoや3日目出演のACAね(ずっと真夜中でいいのに。)など、多種多様なコラボ楽曲も交えた自由が弾ける深夜の一幕が楽しみです。
深まる夜を引き継ぐのが食品まつり a.k.a foodman。ノイジーかつエクスペリメンタルな他と一線を画すスタイルで世界にも名を轟かせる彼のサウンドが、あなたを未知の音楽体験に誘います。そしてトリはこの日ホワイトステージでバンド出演、DJとしては18年のUNFAIRGROUND、19年のGAN-BAN SQUAREに続いての出演となる、D.A.N.(DJ SET)のB2B。疲れもいいアクセントになりそうなバンドセットとも一味違うビートと、夢うつつな音像に酔いしれながら朝を迎えたい!
まだまだ楽しみはいっぱい!深夜を彩る数々のステージ
他にもさまざまな楽しみがある今年の深夜。日を跨いでスタートする苗場食堂のトリには、おとぼけビ〜バ〜(7/29)、八木海莉(7/30)、トミー富岡(7/31)がラインナップ。ここでは狭過ぎるんじゃないかってくらいの激情に没頭し、切ない歌唱に揺られ、パロディーソングに爆笑しながら「今年も楽しかったな」としみじみ…。苗場食堂にしかない刹那の情感に浸っていきましょう。
また昨年新設された入場ゲート前の新フードエリア・イエロークリフに場所を移し、アウトドア・シアター「富士映劇」も3年ぶりの復活!大好きなあの名作や気になっていた話題作など、フジロックにしかない格別の環境でゆったり楽しむのもいいかもしれませんね。従来のPALACE OF WONDERやGAN-BAN SQUAREも恋しいところですが、来年以降にも想いを馳せながら昨年は実現できなかった深夜のアクティビティを満喫しようではありませんか。
7/30(土)TRIBAL CIRCUS
23:30〜24:20 どんぐりず
24:30〜25:20 Night Tempo昭和グルーヴDJセット
25:30〜26:20 パソコン音楽クラブ
26:30〜27:30 ZOMBIE-CHANG
27:30〜29:00 CYK
2日目のTRIBAL CIRCUSは実に多様なアーティストが揃っていますね。まずは森のラップとチョモのトラックが光る最高のバディどんぐりずがパーティーナイトをキックオフ。ワクワクのはじまりにぴったりな彼らのパフォーマンスに高まった後は、19年の深夜も大喝采だったNight Tempo昭和グルーヴDJセットでエモくノスタルジックにアガっちゃいましょう!初日のLadies In The City Live Setとも違う古き良き昭和のグルーヴに期待ですね。
そしてテンションはそのまま深夜の申し子パソコン音楽クラブ!電子が煌めく色鮮やかなデスクトップミュージックが、僕らの気持ちを夜の最奥地にエスコートしてくれることでしょう。そんな流れのまま18年の苗場食堂に続いての出演となるZOMBIE-CHANG。たくましくもどこかアンニュイな歌声とドープなトラックの交錯にのめり込み、最後はハウスミュージック・コレクティブCYKの縦横無尽に展開するハウスサウンドに、名残惜しい感傷を残したまま朝を迎える…。なんて最高の夜!
でも健康第一!無理せず長い夜を楽しみましょう
午前中から翌朝まで全部楽しみたいくらいのフジロックですが、無理は禁物です。特に免疫力がとても大切な昨今の状況なので、どんなに起きていたくても決して無理はせず休息は挟みたいもの。例えば比較的お風呂も空いているヘッドライナーの時間に思い切って休んでしまったり、朝まで遊んだ翌日は夕方くらいまで寝てしまうなど、それぞれの過ごし方に合わせたフジロックを楽しんでいきましょう。
筆者は起きるつもりがすっぽかした18年深夜のアヴァランチーズ(DJ SET)のことをよく覚えていますが、朝方帰ってきた友人の話を寝起きで聞きながら「行きたかったー!」なんて思ったのも今となってはいい思い出。観られなかったステージもまた記憶に残っていくのがフェスティバルの醍醐味なので、心配せずに休む時は休んで、楽しむ時は目一杯楽しみましょう!
7/31(日)SUNDAY SESSION
24:00〜24:50 Fake Creators(LITE, DÉ DÉ MOUSE)
25:00〜27:00 FUMIYA TANAKA
27:00〜29:00 TAKKYU ISHINO
フジロック最終幕のSUNDAY SESSIONには世界に名だたるアーティストが揃い踏みで、彼らに任せておけばもう真夜中はあなたのもの。まず登場するのは新ユニットFake Creators(LITE, DÉ DÉ MOUSE)です。前日のDay Dreamingでのステージも極上に違いないDÉ DÉ MOUSEは、ソロのステージでもサポートを迎えたバンドセットで度々プレイしてきましたが、LITEの鋭利なポストロックと刺激し合う全く新しい化学反応に期待大です!
続いてベルリンを拠点に世界を渡り歩き、ハウスシーンのトップを走り続けるDJFUMIYA TANAKAが、なんと21年ぶりのフジロック凱旋。贅沢な2時間セットで残りわずかとなったフジロックをグルーヴの極地へと誘ってくれることでしょう。そして最後はやっぱりこの人TAKKYU ISHINO!19年のSUNDAY SESSION最終幕のDJや、瀧の帰還で愛が溢れる復活のステージとなった電気グルーヴの21年大トリも記憶に新しいですが、気づいた時には夢中で踊っている卓球印のテクノサウンドは何があろうと間違いなく最高!フジロックを最後の最後まで楽しんでいきましょう。
他にも3日目出演のずっと真夜中でいいのに。とコラボレーションしたフォトブース「Google Pixel」も真夜中にかけてオープンしたり、朝までまるっと楽しみたい今年のフジロック。オフィシャルサイトでは深夜におすすめのお酒やご飯も紹介しているのでぜひチェックしてみてくださいね。
ただ繰り返しになりますが、無理をしたりハメを外しすぎるのだけは禁物!特に再び感染拡大がみられる昨今は決して油断できる状況ではありません。オフィシャルサイトの「感染防止対策ガイドライン」をよく読んで当日を迎えましょう。先日のお酒の出店コメント特集でも書いたように、今年の振る舞いが必ず来年につながっていきます。それは良くも悪くもなのかもしれませんが、ぜひフジロッカーの皆さんの力で素晴らしい時間を作り上げ、ポジティブなグルーヴを来年につなげていこうではありませんか!
「自分のことは自分で」「助け合い・譲り合い」「自然を敬う」のフジロック3原則のもと、素晴らしい音楽や様々なお酒とともに最高の夏を。また深夜のダンスフロアでお会いしましょう!
text by Hitoshi Abe