「100人(くらい)に聞きました!」 #フジロック早割岩盤待機列 でフジロッカーを大調査
- 2019/06/15 ● Report
ここからはフジロックトーク鉄板ネタ3連発。やっぱりごはんは盛り上がる。
Q8 好きなフェスごはんは?
お酒にもご飯にもぴったりな新潟のブランド豚「もち豚串・丼」が圧倒的支持を得ています。味噌と塩こしょうの2つの味があるので、フジロック期間中に2回以上食べるという人も多いようですね。カレーはグリーンカレー
、ハイジカレー、マッサマンカレーと、以前、カレー全店制覇企画をしたほど種類豊富でフジ飯の定番です。なぜかジャスミンタイだけやたらと店名で上がりましたが、それだけ人気店である証拠でしょう。ビールは最近多様な銘柄が飲めるお店が増えてビールクズのみなさまは歓喜していることと思います。
また、「本陣」とは三国峠にある温泉宿さんで、月曜日の朝にここの朝食バイキングに行くのを定番化しているベテランさんがいるとのこと。フェス飯に飽きてきた胃袋に、多様な和食が染みるらしいです。そのコース、いいなあ。
そして、少数意見であった、「場内駐車場にあったパン屋」が気になりましたが詳細情報不明でした。ああ、早くフェスごはんが食べたい…。
Q9 失敗談をどうぞ
・雨具なし、帽子なし、防寒具なし!/YKさん
超鉄板の軽装備系エピソード。あなたが生き延びていてよかった!
・自転車で行って、死ぬかと思った。/アキラさん
そういうノリがフジロッカーの好きなとこ。
・仮設トイレで買ったばかりの水筒を落とした/かっちゃんさん
泣いた。
・体重が増えすぎて、ライブ見てる最中にイスがブレイクした/さるさん
見ていたのがぜひ、ジェイムス・ブレイクであってほしい。
・虫に足を刺されて救護室のお姉さんに「長ズボンを履くか、タイツを履きなさい」と怒られた/オガワくんさん
声を大にして、タイツは分厚いやつな!(経験者)
・昼寝をしたら、みたいアーティストを見逃した/多数
・昼間に動きすぎて、ヘッドライナーで爆睡/多数
あるあるあるある~。
・一日中グリーンステージ前で寝てた/なつさん
・レッドのトリを待っていたが、オアシスで寝過ごす/teruさん
みんなよく寝るよね。
Q10 ちょっといい話聞かせてください
・昨年初めて参加して、こんないいフェスないと思った。これから毎年参加します。/YuKiさん
全フジロッカーが泣きます。その気持ちを共有できる人が増えるだけで、ただただ嬉しい。
・初参加で行った高1のとき、財布を落としたけど、落とし物エリアに届いていました。それ以来フジロックが好きです!/りよすけさん
・免許証を落としたが、ちゃんと落とし物エリアに届いていた。さすがいい人ばかり。/ユウミさん
本当にいい人ばかりかはわからないけど、これがフジロックだと信じたい。
・シャトルバスの待ち時間に意気投合して友達ができました。/すーさん
・年々フジでの知り合いが増えている。今年のこの列でも知り合いが増えました!/みやさん
フジロックに行ったことある人は、みんな友達。結構本気でそう思いません?
・初めて行ったとき、ブラジルの人と温泉で語り合えた/タカフミさん
あそこには国境なんてないのです。
・下界に降りたとき、トイレとお風呂のありがたみがわかる。/はまちゃん
平穏な日常への感謝を感じるとき。わかります。
・この待機列で、一緒に並ぶはずだった友達が来れなくなり、なんの装備も無かった自分に、隣の人が椅子を貸してくれました。マジで神様いました。/TAKASHIさん
今年の待機列いい話オブ・ザ・イヤー!
・いいことあるといいです/シロパンさん
いいことあってほしいオブ・ザ・イヤー!
・フジロックきっかけで彼氏彼女ができた/2人
・フジロックきっかけで結婚した/3人
・プロポーズした/2人
(悔しいのでスルー)
番外編。回答多数だった台風問題
・テントが飛ばされた。崩壊した。/多数
・台風が直撃してもテントが無事だったので、場所選びとペグうちは大事だと思った。/S.Oさん
・台風で他のテントが飛ばされていたとき、自分のテントがセーフハウスになっていた。/ネイチャーさん
・台風でテントを飛ばされた中国人を助けた/ジョンさん
・台風で隣のテントが飛ばされた。それがきっかけで友人がよろず相談所さんになった。/カツオちゃんさん
(台風翌日に行ったよろず相談所さんのインタビューはこちら)
昨年は台風が直撃し、キャンプサイトでは崩壊するテントや飛ばされてしまうテントがあるなど、自然の中で行われるキャンプ・イン・フェスだからこその、フジロックの恐ろしい局面を目の当たりにすることとなりました。筆者もテント泊でしたが、広いテントの中心ポールを握りしめて支えながら、横になっても全く眠りにつけずに夜を明かし、少なからず命の危険を感じたことは、一生忘れられない記憶です。フジロックは、3日間そこにわたしたちの生活空間が生まれます。とりわけテントは家そのものです。装備、知識、経験…がモノを言うことは大前提ではありますが、みんながみんな、それらを持ち合わせた人たちではないでしょう。「自分の身は自分で守る」というのもひとつ、フジロッカーの心得であるとは言うけれど、その上でもやはり、助け合い・支え合いの気持ちや行動が大事になるのが、上記の回答によく表れていると思います。そして昨年、いち客として参加していた筆者が感じたのは、確かな安心できる情報を、スムーズに手に入れる手立てが欲しい、ということでした。「苗場プリンスホテルのロッカーエリアが開放されているらしい」「近場の体育館が避難所になっているらしい」これらの情報は、自らSNSで必死に検索しなければ得られないものでした。外に出る判断もままならない状況では、これらが公式な情報なのかもわからず、余計に不安を煽ったものです。必要な情報がきちんと広まるためにどうしたらいいのか、速報サイトをやっているわれわれこそ、真っ向から捉えなくてはいけない問題だと思いました。みんなが楽しく安全に、その生活空間を守っていくためにできることをするということ、この台風の問題に限らず、みんなで考えていきたいものです。
フジロックまであと50日足らず。今年は、どんな出会いが、どんな失敗談が、どんなちょっといい話が生まれるのだろうと思うとワクワクが止まりません。そんなお話しは、苗場のどこかで、または次回の #フジロック早割岩盤待機列 で。みなさんの今年のフジロックが最高な日々になりますように!
写真・文:安江正実 東いずみ