フジロックまでもうちょっと!第62回ボードウォークキャンプ&山菜ロックの様子をお届け!
- 2019/06/14 ● Report
5月末にステージ割が発表され、梅雨の時期に差し掛かると、フジロックまであともう少し……!という感じがしてきますよね。皆さんも、当日どのアーティストを見ようか日々妄想に妄想を重ねているのではないでしょうか?
第62回目となる、ボードウォークキャンプ。今年は、6月1日(土)・2日(日)に行われました!当日は、ばっちり快晴の過ごしやすいお天気で、例年以上に多くの人が集まった2日間でした。
1日目の作業が終わったあとには、新潟県出身バンドである3組の中からルーキー・ア・ゴーゴーの出演者を決定する公開オーディション、山菜ロックも行われ、大盛り上がり!昼は作業に汗を流し、夜は音楽に聴き浸る、素晴らしい2日間となりました。
それでは、6/1(土)当日の様子をお届けします!
ボードウォークキャンプって何!?
フジロックのボードウォークと言えばココ!グリーン・ステージの裏側から、フィールド・オブ・ヘヴン、更に奥にあるカフェ・ド・パリやオレンジ・カフェなどのステージにもつながっている木道です。途中には、木道亭のステージもありますよね。フジロックに参加された方のなかには、何度か通ったことのある人も多いのではないでしょうか!?周囲は緑豊かな木々に囲まれて、マイナスイオンたっぷり。フジロック開催期間中のつかの間の癒しを与えてくれます。
実はこの木道、重機やケミカル材を一切使わず、自然の木材と人力だけでできているオーガニックな道なんです。苗場を訪れた人々による板一枚1,000円の寄付によって少しずつ延長され、現在は総延1.7km強……!日本で2番目に長い木道となっているそうです。
2002年から着工された木道は、ボランティアや地域の方々、マウンテンバイク愛好家たちの手によって、少しずつ延長・修繕がなされ、地元苗場の方々によって守り、育てられてきたものです。
皆さん、ご存知でしたか!?こういうちょっとした豆知識があるだけで、フジロックがより楽しいものになりそうですよね。ぜひ、当日もボードウォークを歩いてみてくださいね!
ボードウォークを歩いてみた
(360度動画です。画面を動かしてみてくださいね)
まずは受付!楽しい一日がスタートします!
ボードウォークキャンプの集合は、朝の9:30!少々眠気を感じつつも、時間になると徐々に人が集まってきます。
集合して本日の作業の説明が地域の方からあったあと、受付を済ませます。お茶も支給されました。いくら涼しい場所と言えど、作業に夢中になっていると結構汗もかきますからね。水分補給はこまめにしておきたいところ……!
いや~しかし、何もない苗場は新鮮そのもの!また違った一面を知ることができた気がします。グリーン・ステージのある場所が案外狭い……!人がまったくいなかったから、そう感じるのかもしれません。
ほかには、さまざまな草花を見つけることができたり、開催期間中以上に虫や鳥の声が想像以上に聞こえたりとか。山々に囲まれたスキー場なので、当然と言えば当然なんですが……。会場ができあがるビフォー・アフターを見ることができたので、今年は少し違った視点でフジロックを楽しめそう!なんて考えながら歩いておりました。
午前中の主な作業は、板の運搬。グリーン・ステージ横の入り口から、岐路になっているところまで、ボードウォーク用の新しい板を一枚ずつ運んでいきます。こういった細かい作業も重機を使わず、人力なんです。
それにしても、ボードウォーク用の板は、意外と重い!その上、運ぶ場所がちょっとだけ遠かった……!フジロック期間中だと、何も考えずぼーっと歩いているだけであっという間に通り過ぎていましたが、重い板を運びながらだと、なかなかたどり着けない。思っていたよりも重労働だったかもしれません。
そのあとも、はがした板(これも重い……!)を更なる奥地に運んだり、釘打ちをちょこっとやったり。愛情を込めてボードウォークを作っていきます。
一枚一枚を人の力で延長・修繕していくということもあり、当初は途方もない作業のように感じられました。でも、みんなで力を合わせて作業を進めていくと、あっという間ですね!だんだんと馴染みのある木道が出来上がっていきます。
待ってました!お昼ご飯はカレーとサラダ!
作業に集中していると、時間が過ぎるのは早いですね。待ってました!お昼の12時です。
お待ちかねのお昼ごはんは、カレーとサラダでした。ほどよいカレーのスパイスが付かれた体に染み入ります。すり下ろされた玉ねぎが甘みをグッと引き出してくれていて、かなり美味しかったです。
空気の美味しいなかでのんびり食べる食事ってやっぱりいいですね!格別です。普段以上にご飯が美味しく感じられました。ごちそうさまでした◎
お腹いっぱいにご飯も食べられたし、午後の作業も頑張れそう!
釘打ちに釘抜き……午後も作業が続きます!
さて、午後の部がスタートです!張り切っていきましょう◎午後は、主に板の運搬と釘打ち、古い木材の釘抜きなどを行いました。
「古い木材なんて、何に使うの?」なんて思いますよね。実は、この釘の抜かれた廃材たちは、キャンドルジュンさんの作品の一部として使われるそうですよ!
さすがは世界一クリーンなフェス!なだけありますね。また、この廃材たちがどんな作品に仕上がるのでしょうか?気になります。当日は、忘れずどこかでチェックしなくては……!
間違えて手を打ってしまわないように、釘打ちも丁寧に!
何度も打ち込むと熱を持って曲がってしまうため、なるべく強い力を込めて、少ない回数で打ち込んでいくのがポイントだそうですよ◎木の板に向かって釘をまっすぐ打ち込んでいくの、なかなか難しいですね。普段まったくしない作業なので、勉強になりました……!
一生懸命トンカチを振っているうちに、この日の作業は終了していきました。
夜は、お待ちかねの山菜ロック!今年のルーキー・ア・ゴーゴー出演権は誰の手に!?
さまざまな作業で汗を流したあとは、お待ちかね!山菜ロック!!!今回は、2017年ぶりの復活となりました。
山菜ロックとは、新潟県在住アーティストによるROOKIE A GO-GO出演権をかけた公開オーディション。約50組のなかから勝ち上がったのは、GOOD TRIP EXPRESS、サ・ジュアンズ、E.sceneの3組です。そして、2017年の山菜ロック優勝アーティストであるfornowが素晴らしいライブを見せてくれました。
少し寒気を感じる夜でしたが、会場にはボードウォークキャンプ参加者や地域の方、出演者の友人やご家族らしき方々の姿もちらほら……。たくさんの方が集まり、大盛り上がりの一晩になりました。
果たして、今年のルーキー・ア・ゴーゴーには、どのアーティストが出演するのでしょうか!??当日の様子は、こちらのレポートをご覧ください。
さて!2日目も頑張るぞ!と思いきや……!?
2日間にわたる、ボードウォークキャンプ。さて、2日目も頑張るぞ!……と思いきや、2日間の作業がほとんど終わってしまったんだとか!1日目に集まった方々の頑張りのおかげかもしれません。
という訳で、第62回ボードウォークキャンプに参加された皆さま、お疲れ様でした!ここで、自分たちで作ったボードウォークを歩いてみましょうか!
「このイラスト、一体いつ誰が描いているんだ!??」なんて、思ったことはありませんか?実は、ボードウォークキャンプ参加者の作品たちなんです。カラフルで素敵ですね……!
前方を見れば自然が広がり、足元には色とりどりのイラストが広がります。見ていて飽きない!このイラストを見るのも、毎年のちょっとした楽しみになっていたりします。
フジロックについての各々の気持ちが存分に描き込まれていて、本当にいろんな人に愛されているフェスなんだな~ということを実感できますよね。I♡FUJI ROCKですって。その気持ち、わっかる~!
ゴンちゃんのイラストもたくさん発見することができました。
実はボードウォークキャンプに参加するのは初めてで、キャンプやバーベキューなどアウトドア系の趣味をまったく持っておらず、なかなかの不安を抱えていましたが、簡単な作業も多く、楽しく過ごすことができました。
スタッフの方や常連さんと楽しく話しながらの作業はあっという間!さらに、空気も飯もビールも美味い!ほんの少しではありますが、自分がフジロックの一部を作ったのだと思うと、背筋も少しだけ伸びそうです。
時間の都合もあって私は入れなかったのですが、ボードウォークキャンプ参加者には、苗場スキー場近くの温泉「雪ささの湯」の入浴券も1枚もらえますからね!作業のあとは汗を流して帰ってもいいかもしれません。フジロックではない苗場も、ばっちり楽しめそうです。
フジロックまであと1か月ちょっと!次回のボードウォークキャンプは、7/6(土)開催です
フジロック直前の第63回ボードウォークキャンプは、7/6(土)に開催が決定しています。今回は、1日だけの作業となりますが、もちろん前後でキャンプを行うこともできるそうですよ!
フジロック開催期間中、何かと便利で癒しを与えてくれる木道。自分が延長・修繕に関わった部分を歩けるなんて、ますます歩くのが楽しみになりそうですよね……!
初めて参加される方でも、スタッフの方々が優しく説明をしてくださるので心配ありません◎ぜひぜひ、参加してみてくださいね!
Text by あたそ