• 「僕の声をガンガンかき消しに来て」サザンのトリビュートバンドが抱く野望


    GORILLAZ、APHEX TWIN、そしてBJÖRKと先進的なサウンドのヘッドライナーが並ぶ今年のフジロックで、真逆の楽しさを我々に届けてくれるであろうORANGE CAFEのトリビュートバンド勢。その中でもド本命といえば、土曜日14:00からサザンオールスターズ / 桑田佳祐のトリビュートパフォーマンスを行う桑田研究会バンドです。今回はリーダー・やのっち(Vo)から今年の意気込みと、全国各地で年間数十公演を繰り広げるトリビュートバンドとして目指すものとは、などいろんなお話を聞いてみました。

    桑田研究会バンド

    桑田研究会バンド

    サザンへの限りなき永遠の愛

    ─ まずはバンドの成り立ちを教えてください。

    やのっち:もともと僕がこうやって歌う前からサザンが好きで、2003年頃から「コピーでもやってみようか」と年2、3回ほど趣味でライブをしていたんです。そこに当時流行り始めたSNSを通じて、だんだんサザンファンが100人200人とライブに来てくれるようになって。それで「もっとペースを上げて本気でやっていきたいな」と思い、ライブがたくさんできるメンバーを集めて2008年にこのバンドがスタートしました。いま僕は本職としてこのバンドをやっていて、メンバーもそれぞれプロとしていろんな人のバックやレコーディングエンジニアをやりながらこのバンドをやっています。

    ─ サザン好きが高じて、かつ積極的な活動を目指しての桑田研究会バンド結成だったんですね。

    やのっち:あと、トリビュートバンドという文化がいいなと思ったんです。演奏する曲をみんなが知ってて、しかも一緒に歌えるっていうのがすごいなと。日本ではものまねショーという形式が定着していますが、それとは違って楽曲をイントロからアウトロまでやりきる、再現性のあるトリビュートバンドはまだだったんです。だからそれをひとつのエンターテイメントとしてきちんとやりたいと思って。

    ─ 海外の観光地などではそういうカルチャーがありますもんね。フジロック開催のきっかけと言えるイギリスのグラストンベリーフェスティバルにもトリビュートテントがありました。

    やのっち:昨年行ったんですが、ラスベガスもすごかったですね。年末年始のカウントダウンイベントでは一区画をショウのエリアにしているとか、どこもトリビュートショウが盛況で。

    トリビュートと育むみんなのうた

    桑田研究会バンド | FUJI ROCK FESTIVAL'16 | Photo by 古川喜隆

    桑田研究会バンド | FUJI ROCK FESTIVAL’16 | Photo by 古川喜隆

    ─ 昨年盛況だった初ステージの舞台が、今年はトリビュート天国というエリアとして本格化します。

    やのっち:昨年初めてフジロックに出たときにお客さんに受け入れてもらって「これはあるぞ」と思っていたので、トリビュートの楽しさをまた伝えることができてうれしいです。今年は、ほかのステージで演る原子心母のメンバーがいるバンド(Kenneth Andrew & the Oddities)がDAVID BOWIEを演るし、僕らがプロデュースしてるABBAとかカーペンターズとかのトリビュート(ABBAN、ONCEMORES)も出ます。あと松田聖子さんの楽曲を演るまねだ聖子さんもお呼びして…聖子ちゃんはアガるんですよ!

    ─ 盛り沢山ですよね(笑)。

    やのっち:はい。トリビュートは趣味レベルからプロまで幅広いので、僕はその中でも次の世代が目指せるようなプロトリビュートの世界を作れたらと思っています。なのでフジロックでも演奏や歌唱だけでなく、色物として乗り込んだ上でお客さんを先導できる、ショーとしてのトータルコーディネートで見せていきたいなと。僕らは自信を持って、楽曲を自分たちで作って演る素晴らしい人たちに匹敵するぐらいの音楽ショウをやります。

    ─ どんな盛り上がり方を目指していますか?合唱につぐ合唱になりそうだなという想像をしていますが。

    やのっち:そうですね。お客さんの合唱で僕の声が聞こえないということがこれまでにあったんですが、もう全然かき消されちゃっていい。ガンガンかき消しに来てほしいです(笑)。本家では桑田さんの声より大きな声で歌ったらヒンシュクを買うでしょうけど、僕らの場合はみんなで歌っていこうよって。シンガロングする楽しさを促していきたいですね。あと楽曲によっては聴いている人が当時を思い返すとか…懐かしみは脳にいいらしいですから(笑)。とにかくライブは一体感と、懐かしさなどを楽しめるものになればと思っています。そしてフェス帰りにはついサザンを聴いちゃうとかCDを買っちゃうみたいに、サザンや桑田さんのことをもっと好きになってもらえたらなと。

    ─ では遠慮なくやっていこうと思います(笑)。そういったスタンスが昨年の異様な盛り上がりにつながったんでしょうね。

    やのっち:はい。みんな思っていた以上にサザンを好きなんだなあと驚きましたし盛り上がりました。やっぱり、ほかのステージで気鋭の洋楽のお兄さんがやってる中っていう、緊張と緩和の具合がいいのかもしれませんね(笑)。ほら、コーネリアスとか出るわけでしょう?難解な世界観とどストレートなサザンのトリビュートの両立っていうのがフジロックの魅力なんでしょうね。

    今年の夏の日のドラマは

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    ─ まだ天気予報は出ていませんが、山の環境は悪天候がつきものです。そのあたりは大丈夫ですか?

    やのっち:サザンは意外と海以外の場所でもやってますし(笑)、僕らは大丈夫です。雨がすごく降ったら、たまにしか歌わない「TSUNAMI」でも歌おうかなと。「思い出はいつの日も雨」なので。

    ─ 状況に応じて変える可能性もあるんですね。

    やのっち:ええ、サザンにはすごくいい曲が本当にいっぱいありますよね。バラードひとつとっても「いとしのエリー」に「真夏の果実」、あと「蛍」もあるし、昨年のフジロックでは桑田さんの「明日晴れるかな」をやりましたし…。

    ─ 昨年とは違うパフォーマンスに期待しても?

    やのっち:はい。今年は昨年と違ってちゃんとフルバンドで、ドラムもあるし、エレキギターとか。だから昨年はアコースティックだったことで演れなかった曲も今年は準備していて、派手にいきます。一緒に盛り上がりましょう!

    Interview & Text by 本人(@biftech

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