• 初めてのGlastonbury Festival DAY2


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    初めてGlastonbury Festivalを体験するオルグスタッフが、現地からレポートをお届けします。途中で力尽きたら、続きは後日書きます。(DAY1はこちら

    「農場全体がステージで、参加者全員がプレイヤー」

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    会場のゲートがオープンする水曜日。場内にいくつかある入場ゲートのひとつに向かうと、大きな荷物を持った人たちが続々と入ってきた。

    それぞれの表情や会話から高揚感が伝わってくる。いよいよGlastonbury Festival(以下:グラスト)の開幕だ。

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    入ってすぐの場所ではオリジナルデザインのトートバッグが配られていて、大人も子どもも嬉しそうに受け取っていく。「HAVE A LOVELY DAY!」の挨拶が、1日の始まりを気持ちよく彩ってくれた。

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    昨夜までは見渡す限りの草原だったキャンプサイトが、あっという間にテントで埋め尽くされていく。目印に立てられている旗は個々の好みや主張が感じられるものが多く、国旗やサッカーチーム、パレスチナの平和を願うメッセージを掲げたものもあった。

    僕らの隣にテントを張っていた夫婦は、旦那さんが16歳の頃の写真を旗にしてきたそうだ。意味はわからないが面白い。自分を語る方法はいくらでもある。

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    眺めているだけでは計り知れない会場の広さを体感したくて、南側にある丘に登ってみることにした。

    遠くに見えていた景色が徐々に近づいてくるのは、車を運転している感覚に似ている。日常生活では歩くことをためらうほどの距離だが、途中のお店や装飾を眺めているとすんなり歩けてしまうから不思議だ。

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    「GLASTONBURY」という文字のモニュメントを目指して丘をのぼり、頂上付近で後ろを振り返る。

    そこから見下ろす景色は、ずっと写真で見てきたグラストの風景そのものだった。

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    人々は草の上に寝転がり、色とりどりの旗が風にはためいて、反対側の丘まで無数のテントが敷き詰められている。その間に巨大なステージがそびえ立ち、いたるところから音楽が流れていた。

    グラストの景色は、この場にいるすべての人が作っている。そんなことを強く感じる眺めだった。

    会場に貼られていたポスター。「農場全体がステージで、参加者全員がプレイヤー」というメッセージを実感。

    会場に貼られていたポスター。「農場全体がステージで、参加者全員がプレイヤー」というメッセージを実感。

    グラストに来るまで「何を見て、どんなレポートを書けばいいんだろう」と悩んでいた。だけど、「何を感じるか」を考えようとしてもダメで、まずは飛び込まないと何も感じられないという当たり前の地点に立ち返ることができた。

    自分の仕事をしながらもフェスティバルを楽しんでいる会場スタッフのように、全身全霊でグラストに飛び込んでみようと思う。

    フェスティバルの開幕を告げるセレモニー

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    夜にはGREEN FIELDSというエリアでオープニングセレモニーが行われるという情報をキャッチ。そこには大きな岩が円形に並ぶストーンサークルがあり、動物や天使のような格好をした人たちが集まっていた。

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    セレモニーとは聞いていたが、何が始まるのかまったく予想がつかない。そもそも目の前にいる人たちがお客さんなのか、パフォーマーなのかの判断も難しい。そんな線引きさえも、ここでは必要ないのだろう。やはり、グラストの景色は、この場にいるすべての人が作っている。

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    太陽が沈むと、高さ5メートルほどの細い柱の上に人が現れた。風に衣装をはためかせながら空を舞っている。

    その前を光る動物たちのモニュメントを掲げた人たちが行進して、何やら呪文のようなものが聞こえてきたと思ったら、唐突に花火が打ち上がった。

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    日本の花火大会のような情緒のあるものとは違い、数と音で畳み掛けるような花火。すべてが打ち上がった頃には、煙で周囲が何も見えなくなるほどの勢いだった。

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    続いて出現したのは巨大な火柱。丘の頂上に飾られていた人型のモニュメントに火が放たれ、強烈な光と共に爆炎が立ち上る。10メートル以上離れていても熱を感じるほどの火柱が周囲を一気に照らし出して、ほうぼうから大きな歓声が上がった。

    グラストの会場は、いつも何かが起こる予感に満ちている。ライブだけが見どころではなく、この場に来ること自体が特別な体験になることを実感した。

    初めてのGlastonbury Festival DAY1
    ・初めてのGlastonbury Festival DAY3

    文章:阿部光平(https://x.com/Fu_HEY

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