• フジロックの変わった楽しみ方 〜「場外」で遊ぶ人々〜


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    「ひょっとして、苗場まで行くことができれば、フジロックを楽しむことができるんじゃない?」

    そんな、まことしやかに噂されていた手段を実行に移した人たちがいる。バッサリ切り捨てれば、この内容は居酒屋トークの延長線上にあると言ってもいい。決して王道とはならない、邪道な話の数々は、「○○をフジに呼んで欲しい!」というフジロッカーには、まるで響かない内容かもしれない。背筋を伸ばして読むものでもないけれども、20回を数えるフジの、「ひとつの側面」として知っておくのもいいのではないだろうか。

    ■重要参考人1:Fさん(フジ歴6回、うち場外1回)

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    ─ そもそもの話なんですけど、なんでチケットが無いまま行ったんですか?

    俺は、けっこうチケットを買って行ってるんだよね。買わなかったのは去年なんだけど、決めたのが思いつきというか、ギリギリで、そもそも行くかどうかもわからなかった。土壇場でちょっとフジの話をしてみたら、一日くらいなら仲間も時間が作れるって話になって、「じゃ、行く?」みたいな感じで一気に決まった。人を集めれば高速も安くなるじゃない。一人だとちょっとね。

    ─ 行かないつもりだったけれど、行っちゃったと。

    そう。でも、根本の部分で、「レーヴェンはパレスで見たいなぁ…」というのはあったから。あそこって、ぐちゃぐちゃじゃん? バンド自体もかなり変だけど。あと、DJもアンダーグラウンドな人たちが出てくるし、それが一度に楽しめるからね。

    ─ なるほど。泊まりはどうしているんですか? 駐車場の問題もあるだろうし。それらを確保できなければ、車で行くのは試みるべきではないとは思うんですが。

    そこなんだよね。人それぞれ違うだろうけど、俺の場合は運がいいというか、苗場に泊まるところがある。リゾートマンションがあって、そこが会社の福利厚生施設のひとつになっているんだよね。だから車も停められるし、好きなように使わせてもらってる。もちろん、フジの期間中だけではなくて、冬も自由に使えるよ。

    ─ うまいことできてるものですね。去年はたまたまゲートをくぐらなかったわけだけど、あわよくば、「中に入ろう」って感じになるんですか?

    それはもちろん。一泊はしてるから、一緒に行ってる仲間との兼ね合いもあるんだけど、「明日はどうしようか? 中に行こうか?」っていう話にはなったよね。フジの魅力っていうのは知ってるし、経験として、強く自分の中に残ってるから。最初からお金を持たずにフジへ、というわけではないよ。入りたい気持ちもあるし、現地でのノリに任せる部分もあった。

    ─ まっさらな状態でも、とりあえず行くだけの意味はある、と。

    あるある。知り合いも行ってるからね。誰かしらと再会する場所って要素もかなりあるから。とにかく、苗場もパレスも居心地がいいし、凄いところだよ。ただ、フジの、ゲートの中は天気に左右されるじゃない? 雨でぬかるんだらどうしようとか、いろいろ考えるよね。晴れてても日差しが痛いし、曇りがちょうどいい環境だよね。直前に決めたから、スケジュール的にも長くは居られないってことで、装備もあまり充実してなかったからね。

    ─ 「山をなめちゃいけない」ってやつですね。フジだけが目当てではないですよね?

    温泉は行くね。せっかく苗場まで来たんだから、「他(近隣)にも何かないかな?」ってなるじゃない?

    ─ ありますね。遠出するきっかけとして、フジというのは大きい、と。

    そうだね。帰りはやっぱり疲れもあるんだけれど、都会を出てみれば、気持ちもリフレッシュするし。「参加している」っていう気持ちになるからね。そういった意味でも、フジは重要なものなんだと思うよ。

    ■重要参考人2:Sさん(フジ歴5回、うち場外1回)

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    ─ フジ自体は何回行ってるんですか?

    参加は5回ですね。中に入ったのは4回です。

    ─ 去年だけ、ですか。

    オレンジが無くなって、テンションが下がったというのはあって。あそこに何も無い状態を見たくないっていうか。ただ、フジが楽しいのはわかっているので、「それでも苗場に行きたい」っていうのはあった。友達もいっぱいいるし。とりあえず、気持ちの整理がついてないけど、行って、参加だけはしようということになった。

    ─ どんなスケジュールで動いていたんですか?

    中に入るときは、だいたい金曜の朝に着いて、月曜日の昼までいるんですけど。入らなくてもなんだかんだで例年と同じスケジュールでいましたね。

    ─ そうなると、寝泊まりはどんな感じなんですか? チケットが無いとキャンプもできないでしょうし。

    友達の車に泊めてもらいました。

    ─ それはお客さんとしてきている友達ってことですよね?

    もちろん。

    ─ 元々、フジで知り合った人たちだったりしますか?

    いや、他のイベントで知り合って、たまたまみんなフジも好きで来てたっていう。付き合いは10年近いかな。

    ─ じゃあ、その友達とは、「苗場で遊ぼうよ」みたいな話になるんですね。

    そうそう。毎年会う場所としても機能してる。

    ─ 外だけだったけど、行って良かったと思えました?

    前からそういうことも出来るんじゃないかな、やってみるのもアリかな、っていうのはあった。オレンジが無くなったこともあって、試すタイミングがやってきたという感じ。外だけでも楽しめるのかどうか、っていう単純な好奇心もあったから、ひとつの実験だった。キャンプじゃないから風呂も大変だけど、途中の温泉にも行くし、やっぱり、そばとかも食べに行くよね。昼間の時間に余裕があったぶんだけ、楽しみ方が広がった感じはあったかも。

    ─ 昼間は何を? 暇なんじゃないかな、とも思うんですが。

    昼はカドヤだね。入り浸れる場所というか、そういう作り(立ち飲み)になっているから。何もしなければめちゃくちゃ暇なんだけれど、友達と集まって飲んでいると、あっという間に夜になって、いつの間にか場外が賑やかになってる。一応ね、行ってみて、「(場内に)入りてーな」ってなったら入るし。それを見越して、お金は持って行ってる。

    ─ 入ることは考えるんですね。ずっと場外で時間を過ごしていたわけですが、なにか見えてきたものや、わかったことなどはありますか?

    去年は邦楽が増えたってこともあるだろうけど、ロキノン(ロック・イン・ジャパン)のお客さんが増えたと思う。確認したわけじゃないけど、シャツを着て、タオルを首に巻いた人たちがたくさんいた。

    ─ タオルを首に巻くというのは、向こうの様式美なのかな、とも思いますが。中に入って、いろいろ見て歩いていたらわからないことなのかもしれない。定点観測をしていた、というわけですね。

    そうだね。あとはね、レーヴェンがやってきて、お客さんにまじって普通に飲んでたわけじゃない? 見てないけど、ホワイトを盛り上げたバンドと盛り上がることができるのって、単純に凄いことだよね。あれだけで行って良かったって思えた。

    ─ 確かに。言い方を変えれば、「酷かった」とも言えますけどね。

    褒め言葉だよね(笑)

    ─ そうなんですよ。マイナスの面はあまり聞こえてこないですけど、最後になにかありますか?

    あのね、ひとつだけ言いたいことがあって。中に入る友達を見送るのが、あまりにも寂しい! 寂しすぎて、「二度とやるか!」って、正直思いました。あれはもう体験したくないので、次は絶対に入る。これが結論かな。中はやっぱり外以上にいろんなことがあるし、楽しいからね。今年はチケットを買いますよ(笑)

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