【フェスごはん】朝霧JAM キャンプごはん調査してきました
- 2014/10/29 ● Report
朝霧JAMで自炊ができるのは、場内奥に位置してステージが徒歩圏内のキャンプサイトBと場外でオートキャンプができるふもとっぱらの2エリア。キャンプサイトBは険しい道をとおり荷物を運ぶ必要があるため、軽量・コンパクトな調理器具、合理的な料理を作る方が多く、一方ふもとっぱらは、テント横に車が横付けてきるため、本格的なキッチンアイテム、ひと手間かかった料理を作るなどその傾向に大きな差があったように思います。そこでそれぞれのキャンプサイトを代表して2組のグループに突撃インタビューしてきました。
【キャンプサイトB代表】
○グループ(リーダー)名:ヘタレのつるさん
○どんな仲間できたの:フジロックで知り合ったバイク仲間
○今日のメニューを教えて下さい:ピリッと辛いスブンチゲ、もつ鍋スープのシチュー、チョコソースのパンケーキ・・・など
朝霧ジャムのキャンプサイトの中でも最奥地でキャンプをしていたこの方々、突然のインタビューにも談笑しながら「まあ食べなよ!」と早速料理をよそってくれました。皆さんフジロックにバイクで来ていて意気投合して出来たグループなのだそうです。一見とてもにぎやかなのですが、ペットボトルを半分に切っただけの器や、炭火台もA4サイズにたためる物を使い、テーブルも小さい物が少しだけ。運ぶだけでもひと苦労な奥地を、限られた装備とアイデアで楽しんでらっしゃるのが伝わります…とはいえ荷積みされたバイクは「えっ!こんなに積めるんですか!」と思わず突っ込んでしまう山盛りの姿!金属製ラックの棚板で荷積みスペースを拡げてらっしゃいました。色とりどりの皆さんは食べて飲んではお互いにいじり合ったり、和気あいあいと終始賑やかな雰囲気で、フェスやキャンプっていいなあ、と改めて思ってしまう素敵なグループでした。あ、お料理ごちそうさまです!
【ふもとっぱら代表】
○グループ(リーダー)名:大谷さん
○どんな仲間できたの:高校時代のテニス部3人がそれぞれの友人を連れて集った仲間
○今日のメニューを教えて下さい:絶品シシノカレー、ベーグルサンド、ピザ、ホットサンド、クラムチャウダー、肉そぼろ巾着、マッシュポテト、三種のきのこのマリネ、ムール貝と牡蠣のオリーブオイル、うずらの白だし漬、豆腐の生ハム巻、手作りパン、サングリア・・・など
ふもとっぱらで朝食の準備をしているところをお邪魔しました。毎年朝霧JAMにきており、多いときで30人、今年も20人の大所帯で参加しているそうです。このグループの特徴は料理長が何人もいて、それぞれが得意分野の腕前を披露するところ。取材したときも、美味しそうな料理がところ狭しとテーブルに並んでいました。特にキャンプメンバーから絶賛されていたのが“絶品シシノカレー”。いわゆるキーマカレーなのですが、包丁で自ら挽いたひき肉を使用するというこだわりよう。毎年彼らのごはんを食べるために朝霧JAMに来ているという方もいるほどです。開催期間中には仲間内で手作りパンのワークショップも開いたのだとか。こだわりのキッチンアイテムに挙げてくれたのが圧力鍋。火鍋しゃぶしゃぶ用のスープを出汁からとるために持ってきたそうです。タープひとつがまるごとキッチンスタジアムのようになっており、飲食店の調理場にも負けないほどの環境が整っていました。テーブルウェアも凝っていて、この日はハロウィン仕様。今回の企画のメイン画像になっておりますよ。
「簡単スペインパエリア」
鍋と米と調味料がセットになったパエリア。朝霧用のワインを購入する為に寄った輸入食材を扱うお店で発見して即買いでした。具は冷凍シーフードミックスとパプリカ、たまねぎ、みんなでわいわいと作る「アウトドアでお気軽パエリア」の味は最高でした。調理時間は約30分で、直径45センチ程のフライパンで約4~5人分が作れました。この鍋、かなり丈夫なので繰り返し使えるのもポイント。翌日は朝食用にベーコンエッグを焼いてみました。(佐俣)
「ボロネーゼからのグラタン」
ひき肉と玉ねぎとホールトマト、ソースとコンソメをオリーブオイルで炒めたミートソースのパスタを夕飯にして、残ったソースに他料理で余った野菜を入れて炒めてチーズをのせてバーナーで炙ったものを朝ごはんにしました。簡単でなんでも突っ込めるのが楽しいです。調理時間は仕込み含めて20分くらいです。(森)
「ビア缶チキン」
アメリカのBBQの定番料理といわれるこの料理。グロテスクだけどちょっと間抜けな見た目に惹かれて挑戦してみました。作り方は簡単。丸鶏に下味つけます。その丸鶏を半分まで飲んだ缶ビールに座させるように差し込み、BBQ台にセットして大きめのバケツ、植木鉢などで覆います。1,2時間ほど蒸し焼いて完成。外はパリッと中はしっとり焼きあがります。食べきれなかったお肉は翌日じっくり煮込んでチキンスープにしたのですが、これもまたうまし!お試しあれ。(菊入)
取材・文・撮影:菊入加奈子、森空
取材・撮影:佐俣美幸
協力:名塚 麻貴