ホテルニュートーキョー &リトルナップコーヒースタンド インタヴュー
- 2014/07/20 ● Interview
今年、フジロックでキャンドル・ジュンがプロデュースするピラミッド・ガーデンに初出演となったホテルニュートーキョーと、同じくピラミッド・ガーデンで初出店となるリトルナップコーヒースタンド(当日はキャンドル・ジュンと濱田大介による共同プロデュースのため、ピラミッドコーヒースタンドに改名)のオーナーバリスタである濱田大介によるインタヴューを行った。それぞれ、出演と出店とで立場は違うが、キャンドル・ジュンとの深い繋がりや、ピラミッド・ガーデンに対する愛を感じるインタヴューとなった。
意外な繋がり
─ まずは、お二人の繋がりからお伺いしたいと思います。
今谷(オーナー、ギター) F.I.B JOURNALの円城(まどき)さん、GABBY & LOPEZの森さんと濱ちゃんが曲をセレクトして遊ぶって言う事をしていて。
濱田(オーナーバリスタ) そうだね、一緒にDJやったりね。
今谷 で、濱ちゃんの曲を聴いていて「あーなんか絶対、趣味合うな」って思ったのが最初ですね。
─ なるほど、イベントかなにかですか?
濱田 いや、酒の席で(笑) LITTLE CREATURESの青柳拓次とかがブックワームっていう詩を朗読したりするイベントをやっていて、それとは別にサウンドワームっていうのことで、音楽が好きな人たちがただただ曲をかけるっていうただの飲み会があったんだけど、その時だね。
今谷 第2回までやりましたよね。
─ そこで知り合ったわけですね。どのぐらい前のことですか?
今谷 だいたい、2年くらい前かな?
濱田 たしか、そうだね。
─ 今回、キャンドルジュンのプロデュースのピラミッド・ガーデンで競演するわけですが、ジュンさん含めた3人は以前からのお知り合いという事ですか?
濱田 それぞれ別々に知り合いでした。
今谷 TOSHI-LOW(BRAHMAN)くんとか、共通の知人が多くて、どっかしらで繋がっているんですよね。
それぞれの世界観の表現
─ キャンドルで囲まれた雰囲気のステージはやはり違うものがありますか?
今谷 全然違いますね。自分たちが、よく見えるというか(笑)
中村(キーボード) 今までに新潟のSONG OF THE EARTHや、クラスカでもジュンさんのステージで演奏したね。そう考えるとジュンさんのプロデュースするステージで演奏することは多いかも。
今谷 多くの著名なミュージシャン仲間がいるにもかかわらず、僕たちみたいなのを呼んでくれるのはありがたいですね。初めてのフジロックですが、これまで各地で行なってきたようなジュンさんの演出する世界観とホテルニュートーキョーの音の世界感を、より多くの人達と共有したいですね。
中村 ピラミッド・ガーデンは涼しいし、一番居心地が良いね。バーもよくて、前にtoeで出たときは2日ともそこにいて、他のステージは自分が出たときしか行かなかった(笑)
─ なるほど、濱田さんはピラミッド・ガーデンをジュンさんと、もっとこうしていきたいという話はされていますか?
濱田 そうですね、良い意味で、ジュンさんからの要求は多いと思います。お客さんの目線で凄い考えているなって、「よりフジロックを楽しめるためにはどうしたら良いか。」っていうことが純粋にあって。今は絶賛打ち合わせ中で、まだ、構想をどうするか、店をテントでやるか、建物から作ってやるかなどを打ち合わせしているところです。
どうしたら世界観が表現出来るか、ただテント持っていってコーヒーを提供するだけじゃなくて、より色濃くジュンさんが作りたい空間があるので、それを具体的に話していてリトルナップをそのままやるんじゃなくて、お菓子をフジロックのときだけ提供するとか、なので、まだ全然決まってないです(笑)
─ それぞれのステージには、ステージ・プロデューサーがいて、それぞれに魅力がありますが、ピラミッド・ガーデンは時間が経つにつれてローソクが増えたりと、独自なステージですよね。
濱田 そうですね、ジュンさんは、フジロックの趣旨とやり方には則って、さらに遊びながら良くしていきたいって、ただただ良いものを見せたいって考えているので、もの凄く真面目な方だと思います。
今谷 そう。凄い、真面目ですね。
─ 今後は、ピラミッド・ガーデンがどんどん変わっていくことになりそうですね。
濱田 僕が代弁するのも変ですが、今まで携わってきた人の助けもあるし、キャンプする人たちがもっと充実できるにはって考えているので、さらに良い場所に変わっていくと思います。
─ 今谷さんはジュンさんからフジロックの出演に関して具体的にお話しされましたか?
今谷 話によるとトリみたいで、「一番人が多く集まる時間に用意しておいたよ」って(笑)
濱田 プレッシャーすね。
今谷 ちゃんとやりましょうって。
濱田 フジロックのヘッドライナーだ。おれだって出店だけど、出演だと思っているからね(笑) 楽器は持たないけど。
フジロックへの思い
─ 先ほど軽くお話にありましたが、今年フジロック出演が初めてということで、改めて何か思いとか意気込みがあれば聞かせてください。
今谷 そういうのは、圭作さんに任せています。
中村 えぇ(笑)
今谷 圭作さんには、どんなことを聞いても間違いないっていうのが俺の中であって。そういった込み入った話は、圭作さんに聞いてもらった方が良いかも(笑)
濱田 でもイメージ的に、フジロックの会場の中って立ってみる事が多いけど、ピラミッド・ガーデンはローソクの明かりと、火も焚いていて幻想的な雰囲気もあったりするし。
中村 座って見られるよね、星もきれいみえるし。
濱田 そう、だからホテルニュートーキョーだったらアッパーでダンサンブルな曲もあれば、ゆっくり出来る曲もあって、お客さんは自分の距離感を作りながら見られそうだよね。
中村 テントで寝ながら聞いていても心地いいけどね、そうすると誰も来なくなっちゃうか(笑)
今谷 それが最高かもしれないけどね(笑) ピラミッド・ガーデンは、テントサイトからちょうどいいBGMで聞こえるのが最高ですね。
濱田 でも、フジロックで一番良いのそういうところだと思う。イギリスのビック・チル(UKの大型野外フェスティバル)行ったときは、お客さんにそれぞれの距離感があって寝ころがったり、絵を描いたりしていて、それが本当に最高だった。
今谷 すごい良さそうですね。
─ 最後に今年見たいアーティストを教えてください。濱田さんは出店ということで、かなり忙しそうな気がしますが…。
濱田 まぁちょっとザ・ポーグスには挨拶に行きたいっすね「よく来てくれたな」って(笑) あとは、ダチャンポ、GOMAさんは見たいですね。
─ 今谷さんはいかがですか?
今谷 僕は、まだ全然チェックしてないんですよね。本当にメインの方に行くのかなって(笑)
中村 そう、ピラミッド・ガーデンはずっと居ちゃう。もう本当に、そこでぼけーっとしちゃう。
濱田 ピラミッド・ガーデンでも見たいアーティスト多いし、他のヘッドライナーよりホテルニュートーキョーが最高な訳だから(笑)
今谷 ははは(笑)、でも俺らの時いないんでしょ?
濱田 お風呂入ってたつってね(笑)
今谷 ははは(笑)、そうだ、僕はフレーミング・リップスですね。昔、出待ちをしてCDを渡したこともあって、そのときのこと覚えているか聞きたいですね。
■ホテルニュートーキョー
ホテルニュートーキョー公式サイト
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■リトルナップコーヒースタンド
リトルナップコーヒースタンド公式サイト
http://www.littlenap.jp
文・写真 小西泰央