みんなおまたせマムちゃんよ~ フジロックに19組のミュージック・プレゼント
- 2013/03/14 ● from fujirockers.org
今回の発表は19組。前回発表のビョーク、ナイン・インチ・ネイルズの名前で興奮も冷めやらない中、今回の発表で震える人も続出でしょう。新世代のバンドから大ベテラン、アコースティックか らヒップホップまで幅広いラインナップです。
AIMEE MANN / THE BAWDIES / DANIEL LANOIS / EDDIE ROBERTS’ WEST COAST SOUNDS / FERMIN MUGURUZA KONTRAKANTXA / GARY CLARK JR. / JAZZANOVA / KEMURI / KENDRICK LAMAR / LETTUCE / LOTUS / MUMFORD & SONS / 奥田民生 / RON SEXSMITH / SPARKS / SUZANNE VEGA / TAHITI 80 / TOWER OF POWER / YELLOWCARD (アルファベット順)
マムフォード・アンド・サンズ、初来日がフジロック!!
まず何からいきましょうか。洋楽的にはマムフォード・アンド・サンズでしょう。UK出身の新世代フォークロックで大注目の存在です。フォーク、カントリー、ブルースに根ざした激シブな音楽でも英米では大ヒット。待望の初来日がフジロックになりました。この前のグラミーでは最優秀アルバム賞を受賞し、前回発表のファン.と合わせると主要4部門のうち3部門が今年のフジロックで観られるということにもなります。
民生が13年ぶりに苗場へ
一方、邦楽では2000年以来の奥田民生。2000年のフィールド・オブ・ヘヴンに登場したときは入場規制になりましたが、今回はどのステージに出るのでしょうか。去年のエア・ジャムで再結成したケムリ。2004年、メンバーを事故で失うという悲劇からの復活にフジロックのホワイトステージが選ばれ、2007年の解散した年にも出演しました。そして今回、縁深いフジロックに還ってきます。そして、ザ・ボゥディーズも嬉しいですね。新人の登竜門であるルーキー・ア・ゴーゴーに出演したのが2007年。3年後にホワイトステージに抜擢というステップアップぶりは他に例をみないのだけど、そこからまた3年でどんな成長をみることができるでしょうか。
名盤の生みの親も
今回の大ベテランは、ダニエル・ラノワ、スパークス、タワー・オブ・パワーでしょうか。超大物プロデューサーとして有名なダニエル・ラノワは、ブライアン・イーノと共にプロデュースしたU2の『The Unforgettable Fire』で名をあげてから、ボブ・ディランやピーター・ガブリエルのアルバムをプロデュースして数々の名盤を生み出していきました。自身の音楽活動も活発でどんな ステージをみせてくれるのでしょうか。スパークスは今年1月に来日して、シンプルなセットでのライヴも好評。フジロックは2008年以来の出演で もあります。オペラティックなロックは各方面に影響を与え、ファン.などはスパークスの孫みたいな存在なわけで、興味ある人には必見でしょう。派手なホーン・セクションの響きが好きな人にはタワー・オブ・パワー。ファンキーな重低音が苗場を直撃します。
レッドやオレンジも充実
ファンキーといえば、ザ・ニュー・マスターサウンズのギタリスト、エディー・ロバーツの新プロジェクトであるエディー・ロバーツ・ウエストコースト・サウンズ。フジロックに欠かせないジャムバンドでは、レタス、ロータス。ベルリンからはエレクトロニカとジャズのクロスオーバーであるジャザノヴァ。この辺はオレンジコートや深夜のレッドマーキーの住人は要チェックでしょう。
フェルミンの新バンド
暴れ系ではアメリカからイエローカード。フジロッカーに人気のマヌ・チャオとかレーヴェンとか「ヨーロッパ辺境でアレとコレがミクスチャーになってすごいことになってる」枠ではスペインのバスク地方からフェルミン・ムグルサの新バンドであるフェルミン・ムグルサ・コントラカンチャが登場です。
シンガーソングライター勢の充実
それから今回の発表で「おっ!」と思わせるのが、シンガーソングライターの充実ではないでしょうか。映画『マグノリア』の音楽で印象的だったエイミー・マン、フジロックは2011年以来のロン・セクスミス、そして初登場スザンヌ・ヴェガ。「トムズ・ダイナー」ならCMとかで聴いたことがあるかもしれません。朝イチのヘヴンで聴けたら最高だけど、どのステージでしょうか。あと、新世代ギターヒーローの呼び声が高いゲイリー・クラーク・ジュニア、カリフォルニアからヒップホップの新星ケンドリック・ラマー、サマソニは常連もフジロックは初登場タヒチ80まで、どうですか!
Photo by Emi Wakatsuki