• 12/22はジョー・ストラマーの10周忌…大阪で追悼イベントがあります


     2004年4月、イタリアはローマをベースに活動するバンダ・バソッティが主催したストリート・ビート・フェスティヴァル。バスクのフェルミン・ムグルサ&コントラバンダ、デンマークのザ・ムーヴメントと彼らの3バンドでのイタリア・ツアーがあった時、バンダ・バソッティが自分たちのオープニングSEとして使っていたのは、元ザ・クラッシュのジョー・ストラマーが遺した最後のアルバム『ストリートコア』収録の「レデンプション・ソング」でした。


     ジョーは、自分の出演もないのに1997年第1回のフジロック・フェスティヴァルから参加している、フジロックには欠かせない人物で、彼にとって最後となったのが2002年でした。この時出演したバンダ・バソッティが「ジョーに会えたんだ!」と子供のように喜んでいたりのを覚えています。また、フェルミン・ムグルサがバンドを志したのは10代の頃、地元で見たザ・クラッシュのギグがきっかけだったといいます。「当時、ど田舎までやってくる国際的なバンドはザ・クラッシュくらいだった」とのこと。

     そして、フェルミンと80年代から共闘する盟友マヌ・チャオ。彼から直接聞いたわけでないけれども、やはり02年のフジロック出演時に邂逅していたようですし、ザ・クラッシュとジョーが後々のシーンに蒔いた種が咲かせた、もっとも真摯な花の一輪であることに変わりはないです。反抗の音楽のなかで神格化したボブ・マーリーと、現在進行形でそうなりつつあるマヌ・チャオの2人のあいだをつなくのが、他でもないジョー・ストラマーなんだなと。

     今、自分が大好きな音楽はみんななにかしらジョーとつながっていて、パンク黎明期にジョーの身近な場所で鳴っていたであろうレゲエも、今大流行している「次世代のレゲエ」ともいうべきクンビアも、みんなジョーから教わったんだと。もちろん抵抗と連帯の精神と、そしてそれらがどれほど重要かということも。今年の12月22日がジョー・ストラマーの10回目の命日です。それぞれ「なにかしたいよね」という思いを胸に、音楽を鳴らし、語ってくれる仲間が集ってくれます。

    Rebel Waltz : Joe Strummer Memorial
    ~パンクもレゲエもクンビアも、みんなジョーが教えてくれた~

    ■2012年12/22(土)@ 南堀江 big cake
    http://www.bigcake.jp
    「元The Clashのジョー・ストラマーの10周忌イベント」
    Talk Live/花房浩一 (Smashing Mag / fujirockers.org 主宰)
    DJ/SWE (from DOBERMAN/Westy Bong-Bong!), TOMOTON, 野邊あゆみ (Meme), ゲットー・オルガン etc.

    Start 19:00~24:00, Charge ¥1,000 (with 1drink)
    >>Rebel Waltz : Joe Strummer Memorial facebookページ

    写真:花房浩一

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