• 今年も恒例フジロック・サプライズゲストのまとめです。


    Photo by 堅田ひとみ

    Photo by 堅田ひとみ

    フジロックから数ヶ月過ぎて、フジロックの記憶も薄れたかな? という時期ですが、今回もサプライズゲストをまとめてみます。今年はちょっと少なかったかな? と思いましたが、EXPRESSのスタッフに声をかけるとたくさんの情報が寄せられました。もし、他にも「このステージに、この人がでましたよ」という情報があったらお願いします。

    本当のサプライズ

    まず、今年話題をさらったのがTHE KILLERSの“For Reasons Unknown”で最前にいてドラムを叩かせてほしいとアピールした「わたる」さんでしょう。しかもちゃんとプレイできて観ていた人たちを驚かせました。自分の周りでは「仕込み?」なんていう声も聞こえたけど、THE KILLERSがこの曲でお客さんをステージに上げること自体はよくあるようだけど、このためにこの曲を練習して「Can I drum?」と書いたボードを用意して最前列まで来た「わたる」さんの準備ぶりは称えるべきだろう。「わたる」さんはNapeという東京で活動しているバンドでドラムを叩きながらヴォーカルも取っているようです。

    謎の女

    THE JESUS AND MARY CHAINの中盤で「レイチェル」なる女の人が登場してヴォーカルのジム・リードと見つめあい手をつなぎながら1曲歌うという場面があった。「レイチェルって誰?」と誰しもが思ったことだろう。どうやらジムのパートナーらしいです。

    今年も来たあの男

    あとはやっぱり日本人アーティスト同士の共演は多く、東京スカパラダイスオーケストラにBRAHMAN/OAUのTOSHI-LOWがでていました。もちろんというべきか苗場食堂でおこなわれている苗場音楽突撃隊にもでてます。この時期は苗場に住んでいるのでしょうか。スカパラには10-FEETのTAKUMAも登場しました。TAKUMAはMAN WITH A MISSIONのステージにもでています。

    日本人同士の交流は活発

    基本インストゥルメンタルのバンドであるtoeにはゲストを入れる余地が大きく、んoonのJCやTHA BLUE HERBのILL-BOSSTINOと5lackが参加しています。ILL-BOSSTINOはレッドマーキーでおこなわれたフェス内イベント「Weekend lovers」で演奏したThe BirthdayにもYONCEとともにでていました。

    ホワイトステージを超満員にしたくるりにはUCARY&THE VALENTINEが登場して“琥珀色の街、上海蟹の朝”を歌う。レッドマーキーを沸かせたKID FRESINOにゆるふわギャングのNENEとryugo ishida、そしてハナレグミもでてきました。

    フィールド・オブ・ヘヴンのTHE YUSSEF DAYES EXPERIENCEに奄美出身のシンガーソングライター・城南海(きずきみなみ)、苗場音楽突撃隊には認知科学者の苫米地英人が4曲ギターで参加。同じく苗場音楽突撃隊にはモーサムトーン・ベンダーの百々も参加していました。百々はいつもいる感じなのでサプライズとはいえないけど……

    今年の女王

    さて、今年のグリーンステージにはAwichが登場して多数のゲストをステージに上げていました。

    ▼OKINAWA OPENING SHOW
    沖縄民謡とヒップホップを融合させた音楽を作る唄者KUNIKO

    ▼不幸中の幸い
    Awichも所属するヒップホップクルー、YENTOWNのメンバー、kZm、PETZ,JNKMN,MonyHorse,DJ U-Lee

    ▼Bad Bitch 美学
    ゆるふわギャングのNENE, LANA, MaRIのフィーメイルラッパー

    ▼GILA GILA
    ラッパー、ダンサーのJP THE WAVY

    ▼RASEN in OKINAWA
    OZworld, CHICO CARLITO, 唾奇(つばき)の沖縄のラッパー

    ▼LONGINESS REMIX
    CHICO CARLITO

    ……と、フィーメイルラッパーや沖縄に関わる人たち大集合となり、まさに女王の貫禄でした。多くの人がAwichの集大成というのも頷ける。

    最後にこんな話もありました。

    ステージに出演してないけど(サポートで来ていた可能性ありますが……)、ミュージシャンが遊びで来ていてオアシスエリアにあるラジオブースに飛び入りするという。こういうことは今までもあったかもしれません。こういうことが起きるのがフジロックらしいですね。

    Text by イケダノブユキ

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