• インディペンデントで活動するアーティストの登竜門!TuneCore Japan x ROOKIE A GO-GO supported by Levi’s®︎対談


    いよいよ春到来で暖かくなってきましたね!フジロッカーのみなさんはいかがお過ごしでしょうか?進学や入社、転職などそれぞれの新たな歩みにソワソワする時期ですが、アーティストにとってもそんな大きな転機となる機会が、フジロックのROOKIE A GO-GO(ルーキーアゴーゴー)です。コロナ禍の影響で2020年は配信、2021年と2022年は苗場食堂と併設でお昼から開催されましたが、昨年から従来の深夜のパレス・オブ・ワンダー(以下、パレス)に復活。これまでも名だたるアーティストが出演し、メインステージに引けを取らない熱量でフジロックを彩ってきました。いろんな思い出がある方も多いのではないでしょうか?

    今回はフジロックでROOKIE A GO-GOを担当する森脇親良さん(SMASH WEST)と、2022年からROOKIE A GO-GOとタッグを組むTuneCore Japanで、ルーキーのオーディションを担当している佐藤裕香さんにお話を伺いました。お二人ともルーキーのフレッシュなチャレンジ精神に刺激を受けているそうで、インディペンデントで活動するアーティストへの想いがあふれる時間でした。皆さんもぜひお二人の想いに触れて、今年のROOKIE A GO-GOに足を運んでみてください。FUJIROCK EXPRESS’23の写真チームが撮影した昨年の様子も、記事中で併せて楽しんでいただければと思います。

    そしてアーティストの皆さん。ROOKIE A GO-GOはあらゆるアーティストにひらかれているステージなので、ぜひ臆せずチャレンジしてみてください!この記事があなたの気持ちを後押しするものになれば嬉しいです。

    cover photo by 小林弘輔

    TuneCore Japan

    tunecore

    自分で作った楽曲を、利用者であれば、『誰でも』世界中(185ヶ国以上)で55以上の配信ストア・プラットフォームへ配信できる、米音楽配信ディストリビューションサービス『TuneCore』の日本版。2012年10月より、日本でのサービスを開始しており、アーティストへの還元総額は393億円を突破。「あなたの音楽でセカイを紡ぐ」のビジョンのもとアーティストをサポートし、音楽の素晴らしさを世界中に広めるため、積極的にサービスを展開しています。

    Webサイト:https://tunecore.co.jp/
    X(旧Twitter):https://twitter.com/TuneCoreJapan
    Instagram:https://www.instagram.com/TuneCoreJapan
    TikTok:https://www.tiktok.com/@tunecorejapan
    YouTube:https://www.youtube.com/TuneCoreJapan

    ROOKIE A GO-GO supported by Levi’s®︎

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    新人アーティストたちの登竜門とも呼ばれる、FUJI ROCK FESTIVALのオーディションステージ。1999年に前身となるLevi’s NEW STAGEが初開催。それから新人発掘の場としての役割とルーキーたちを応援する場を担うステージとして、数多くのミュージシャンが出演してきた。そして苗場25周年の2024年は、初開催以来25年振りにデニムジーンズブランドLevi’s®︎のサポートが復活!

    フジロック’24のメインステージ出演権獲得のWeb投票受付中!投票は4/14(日)23:59まで!
    投票ページ:https://www.fujirockfestival.com/news/pickup02

    フジロック’24のROOKIE A GO-GO出演オーディション開催中!応募は4/30(火)23:59まで!
    募集要項:https://www.fujirockfestival.com/news/detail/4459
    申し込みページ:https://www.tunecore.co.jp/wanted/fujirockfestival-rookieagogo-2024

    タッグを組んで3年目の今年。幅広いアーティストが目指せる登竜門の新しいかたち

    ─ まずはお二人の簡単な自己紹介からお願いします。

    森脇親良(以下、森脇):SMASH WESTの森脇です。普段はSMASHの大阪公演を担当しています。フジロックではROOKIE A GO-GOの選考から当日の運営まで、担当としてやらせてもらっています。

    佐藤裕香(以下、佐藤):TuneCore Japanの佐藤です。私はTuneCore Japanのプロダクトチームに所属していて、普段はディレクターとしてアーティストに使っていただく画面上のダッシュボードなどのUI・UXの設計をしています。パソコンが苦手でスマホでしかできない人だったり、ありとあらゆる人が迷わないように画面設計をするのが普段取り組んでいることです。ROOKIE A GO-GOでは森脇さんのチームのサポートというかたちで、募集フォームの設計などを窓口として担当しています。

    新東京(photo by 小林弘輔)

    新東京(photo by 小林弘輔)

    ─ TuneCore Japanは音源の配信がメインのイメージがあったんですが、オーディションも2016年から開催してるんですね。早くからオンラインと共にオフラインも意識してるんだなと思いまして。オーディションのお話を少し詳しく聞かせてください。

    佐藤:TuneCore Japanは音楽配信を中心に「アーティストの誰もがそれぞれのゴールに向かって音楽活動に継続的にチャレンジできる社会環境を提供する」ことをミッションに掲げていて、オンラインでの音楽収益化の手段をワンストップで提供しながら、ほかにも新しいリスナーとの出会いのきっかけを提供するサポートの一環で、オフラインイベントやフェス出演のオーディション開催にも力を入れています。オーディションはフジロックに限らずたくさん開催していて、インディペンデントで活動している様々なジャンルのアーティストに参加いただいています。

    ─ 例えばどんなジャンルがあるんですか?

    佐藤:トラックメイカーのオーディションや、10代の学生向けコンテスト、ボーカロイドのイベントだったり、いろんな方にチャンスとして提供できるように幅広く開催しています。なんでも自分一人でできる時代になってきてるんですけど、それでも大きなチャンスを掴むにはなかなか個人だけでは難しいところもあるので、少しでもチャンスを掴む機会を提供したいという想いでオーディション事業を展開しています。

    ─ かなり幅広いですね!その中で2022年からROOKIE A GO-GOとタッグを組んでいますが、やっぱりTuneCore Japanとしてなにか噛み合うものを感じたのが大きかったんですか?

    佐藤:TuneCore Japanは今だとストリーミングの市場でも再生数シェアでいうと国内3位になっています。利用者も増えて勢いもついてきたタイミングで、よりカミングアップの方々に場所を提供したいなと考えて、SMASHさんにお声がけさせていただきました。ROOKIE A GO-GOは音楽をやってたらやっぱり登竜門のような存在じゃないですか。そういう意味で「なにか一緒にできるのではないか」と考えてアプローチさせていただきました。

    森脇:SMASHとしても、TuneCore Japanさんと組むまでは写真と一緒に音源を郵送してもらうすごくアナログな運営だったので、一気Webで完結できるようになるのであれば絶対にやるべきだと思ったんです。

    Ålborg(photo by 小林弘輔)

    Ålborg(photo by 小林弘輔)

    ─ 横浜ベイスターズがDeNAになってハイテクになったみたいなことですよね。

    森脇:その変化は大きいです。もちろん郵送で音源を送ってもらう大変さ、そこまでして出演したい気持ちも大事なんですけど、やっぱりこれだけ音楽ジャンルも多様化して、米津玄師みたいにWebから出てくる人とか、一気に有名になったトラックメイカーもいるじゃないですか。そういう人たちはきっとフィジカルの音源は持ってないだろうし、そこへ門戸を広げられたのはROOKIE A GO-GOとしても大きいと思ってます。

    ─ アーティストの活動のあり方も昔よりずっと多様化してますもんね。

    森脇:タッグを組んでから応募数も2.5倍以上に増えたのですごくありがたいことだし、個人的に感じていることなんですけど、TuneCore Japanさんと組んでなかったら、ROOKIE A GO-GOは多分まだもっと“ロックロック”してたと思うんですよ。いろんなジャンルのアーティストが応募してくれたおかげで、2023年はロックはもちろんヒップホップやR&Bと、ジャンルにとらわれない選考ができたと自負してます。

    佐藤:応募フォームでもジャンルを2つまで選べるようにしてるんですが、近年は「ジャンルってなんだよ」と感じるほど音楽が多様化していますよね。多様なアーティストが出演できるようになると、普段TuneCore Japanを使っている人たちも幅広くフックアップできるので、そういった面でもいいことだなって思います。

    グソクムズ(photo by 小林弘輔)

    グソクムズ(photo by 小林弘輔)

    ─ お話を聞いてると本当にすごく相性がいいんだなと思います。時代背景的にもジャンルレスにいろんなアーティストが活動している中で、TuneCore Japanさんを媒介にROOKIE A GO-GOにつながっているような印象がありますね。

    佐藤:これまで以上に「ROOKIE A GO-GOがロックバンドじゃなくても目指せるステージになった」と感じてもらえるといいですよね。一緒にやらせてもらうことで登竜門の入り口を増やせたのはよかったなと思います。

    アクティブに活動するアーティストのDIY精神に寄り添って

    ─ お二人は募集から当日までとフジロック当日はどういうことをしているか聞かせてください。

    森脇:年が明けてTuneCore Japanさんとミーティングするところから始まって、ゴールデンウィークあたりはずっとアーティストの選考をしています。選考が終わったら、出演してもらうアーティストに直接電話をして出演確認をして、そこからはステージ制作に変わっていきます。いわゆるライブの制作業務で、アーティスト資料を集めたり楽器の手配をしたり、ステージの図面を作って装飾を考えたり。そして当日は全体管理としてROOKIE A GO-GOにずっといます。

    佐藤:私達は応募していただいたデータをSMASHさんに送って、出演者が決まったら『THE MAGAZINE』という自社メディアで取り上げたり、TuneCore JapanのSNSで投稿をしたり、「今年出演するのはこういう人たちです!」と知っていただけるようにするのが当日までの大きな役割ですね。当日はステージ裏に伺って出演者にご挨拶をして、ちょっとしたグッズをお渡ししたりしながらお話を伺ったりしています。ROOKIE A GO-GOはTuneCore Japanを使って配信していない人でも応募ができるんですけど、実際に使っていただいているアーティストの方もたくさんいるんですよ。メールのやり取りも現地でのお話も、快く応えていただけるので本当にありがたい気持ちです。

    DNA GAINZ(photo by 小林弘輔)

    DNA GAINZ(photo by 小林弘輔)

    ─ 普段オンラインで完結できる関係性だからこそ、そういう機会はすごく貴重なんだろうなって思います。お二人は運営に携わる中で、ROOKIE A GO-GOはどういうところが特徴的だと思いますか?

    森脇:若いアーティストと接することはフジロックと関係なく普段から多いんですけど、「ROOKIE A GO-GOからフジロックに出たい」って言ってくれるアーティストがたくさんいるのは嬉しいことですね。僕よりずっと年下の若いアーティストたちにそういう風に思ってもらえているのは特徴の一つだと思いますし、僕がROOKIE A GO-GOに携わり続ける大きな意義でもあります。

    ─ 目標に掲げる人も多いですよね。

    森脇:若いアーティストにフィーチャーしてそこから大きくなっていける舞台があって、1組だけですけど次の年にメインステージに出演して、憧れているアーティストたちと一緒のステージでライブができるっていうのは、僕らの強みかなって思います。「出演すればマネージメントがつきますよ」とか「売れるようにしますよ」ってことではないけど、厳しい視点を持ったフジロッカーの皆さんに向けて精一杯やってもらいたいし、自分たちもフジロックの環境も楽しみつつ、今できることを全部出してもらいたいなと思いますね。

    ─ パレスの深夜って環境がすごく絶妙で、あそこで遊んでる人って、はっちゃけながらも「つまらなかったら帰るよ」みたいなところもあると思ってて。ルーキーにとってもシビアで刺激的な環境なんだろうなって。

    森脇:そうですよね。クリスタル・パレス・テントで遊んでる人たちなんて、僕より音楽に詳しい人もいっぱいいるので(笑)

    Kingo(photo by 小林弘輔)

    Kingo(photo by 小林弘輔)

    佐藤:TuneCore Japanが関わるオーディションの中でもROOKIE A GO-GOが一番注目度が高くて、アーティストだけでなくメディアとかの関係者の方も、「今年もやりますよね」って注目してくださってるのは実感として思っていて。音楽に厳しいアンテナを張ってる人もチェックしてるし、出演者の記事もたくさんリリースされるじゃないですか。数字周りでも出演すると楽曲の再生数がギュンって伸びたり、玄人たちのプレイリストにポンって入ったり、キュレーターの方がわざわざ旧譜を取り上げたり。そういうところが他のオーディションと違うところだなって感じますね。

    ─ やっぱり出演することで、すごく注目されるきっかけになるんですね。

    佐藤:森脇さんも「マネージメントがつきますって話ではなくて」っておっしゃったように、単にライブの機会という以上に私達にとってもアーティストにとっても特別な場所だなってすごく感じます。

    ─ その話はすごく象徴的ですね。レールを敷いてあげるんじゃなくて、あくまで自分で道を作っていく姿勢のサポートというか。お二人ともアーティストのインディペンデント性に寄り添っているんだなっていうのを、お話を聞いていて感じます。TuneCore Japanが「All for Independence」って掲げてるミッションが、すごくフジロックと噛み合ってるんだなって。

    佐藤:コロナ禍でもそうでしたが、その状況でやれることを試行錯誤しながらチャレンジしているアーティストがチャンスを掴んでるなって感じますし、TuneCore Japanは音楽が世界中に届けられるプラットフォームなので、どういうところから火がつくかやってみないとわからないですよね。「なにかアクションを起こしてみる」「まず楽曲を配信してみる」「ROOKIE A GO-GOに応募してみる」っていう感じで、チャンスを掴むアクティブさを持ってるアーティストの皆さんのために、私たちもサポートできればと思ってます。

    Daisy Jaine(photo by 粂井健太)

    Daisy Jaine(photo by 粂井健太)

    ─ 一番根幹にあるのは、アーティストの気持ちなんだなってすごく感じます。ROOKIE A GO-GOの過去の出演者を見てても、レーベルに頼るとかではなく自力でそれぞれのアーティスト像を確立してきた人がいっぱいいるなって思ってて。GEZANとかおとぼけビ〜バ〜とか、DIYな人が多いのは特徴だなと。

    佐藤:自分たちでデジタルもしっかり駆使して世界中にアプローチして、どんどん大きくなっていく。ROOKIE A GO-GOってそういうストーリーやドラマがあるのがやっぱりいいですよね。

    森脇:そういう意味ではKing Gnuが2017年のROOKIE A GO-GO出演から2021年のヘッドライナーで、やっぱり最近では一番行くところまで行ってくれたなって思いますね。

    佐藤:覚えてます、夜のグリーン・ステージ。すごく夢のある話ですよね。

    ─ いいですよね。今年はフジロックが苗場25周年ですけど、ROOKIE A GO-GOもそうですよね。育んできたものがあるからこそ、若いアーティストたちも憧れるところがあるんだろうなと。

    森脇:最初の2年はROOKIE A GO-GOっていう名前じゃなかったんですけど、99年の最初に出演したのがくるりなんですよ。

    ─ 今年の出演もかなり楽しみですよね!HEY-SMITHやTHE BAWDIES、Headigan’sのYONCE(Suchmos)や本村拓磨(ゆうらん船)もROOKIE A GO-GOの出演者だし、そういう視点でも新たなドラマに注目しています!

    水中スピカ(photo by 粂井健太)

    水中スピカ(photo by 粂井健太)

    出演だけじゃなくて、フジロックを丸ごと楽しむルーキー達のフレッシュな姿

    ─ お二人がルーキーと実際に接した中で印象深かったエピソードがあれば教えてください。

    森脇:名前は出さないんですけど、2022年に苗場食堂で開催していた時に、自分達のライブが終わったアーティストたちがすぐ姿が見えなくなって、「どこ行ったんやろ?」って思ってたらグリーン・ステージまで走って観に行ってたんですよ。時間が被ってて「演奏してる時は負けたくなかったけど、終わったら絶対に一目見たい」って言ってて。出演特典として3日間の入場券をプレゼントしてるんですけど、それをフルに使って楽しんでるのを見た時は嬉しくなったし、出演してくれてよかったなって思いましたね。

    ─ すごくいい話ですね。出演自体も一つのきっかけだけど、それでフジロックに来て体験することがまた一つ、今後の活動へのきっかけにもなるんだろうなって。

    森脇:それでなにか自分たちの音楽活動に吸収できるものがあればいいなって思いますね。

    佐藤:TuneCore Japanのスタッフも3日間うろちょろしてるんですが、その中で時々ルーキーのアーティストたちとすれ違うんですよね(笑)。中には「ROOKIE A GO-GOに出演するまでフジロックは行かない」って覚悟で、ずっと行きたかったけどアーティストとして我慢してた人もいて。もちろん「ずっと遊びに行っててやっぱり出演したい」って人もいるし、ルーキーの皆さんはフジロックが大好きなんだなって接していてすごく感じます。

    幽体コミュニケーションズ(photo by 粂井健太)

    幽体コミュニケーションズ(photo by 粂井健太)

    ─ 今年のメインステージ出演をかけた投票も真っ只中ですが(4/14まで)、去年のROOKIE A GO-GOで過ごしてみて、お二人はどうでしたか?特定のアーティストに肩入れはできないと思いますが、3日間を過ごした実感として思うところがあれば教えてください。

    森脇:結成年数にそこまでこだわりは持ってないんですけど、去年のルーキーはすごくみんな若かったんですよ。結成3年以内のコロナ禍を経て組んだバンドがたくさん出演してくれたことが印象に残っています。フェス出演自体が初めてのアーティストも多くて新鮮でしたね。みんなはつらつと楽しんでたんじゃないかなって思います。

    ─ それは確かに新鮮ですね。以前だったらインディーシーンで活躍した流れでROOKIE A GO-GO出演みたいなことが多かったんですか?

    森脇:蓋を開けてみればって感じですけどね。選考にあたってそれまでの経歴に対して僕らが特別に考慮することはないので、選んだ結果として前年のサマーソニックに出演していたり、コロナ前から長らく活動しているアーティストってこともあったんですが、2023年は若いアーティストがたくさん出演したのは、僕らとしても結果的によかったなと思ってて。あとは最初に言ったようにこだわらずにいろんなジャンルのアーティストを呼べたので、あれだけジャンル多様な感じでやっても、フジロックのお客さんに受け入れてもらえたっていうのはとても嬉しかったですね。

    Tō Yō(photo by 粂井健太)

    Tō Yō(photo by 粂井健太)

    佐藤:若い勢いがすごかったですよね。どのアーティストも一人一人自分なりのパフォーマンスをちゃんと持っていて、自分たちで写真を撮ってSNSにupしたりセルフプロモーションもちゃんとしてて、そういう動きを見てても「イマっぽくていいな!」って思いました。フジロッカーの皆さんも新鮮だったんじゃないかなって。

    ─ それでパレスは遊びをよく知ったフジロッカーがたくさん集まるから、そのカオスな感じがおもしろいなって思いました。苗場食堂で開催していた頃と比べて、深夜のはっちゃけたノリもダイレクトで。

    森脇:懐かしく思いましたよね。夜中にお酒を飲んでカオスな空間っていうのは僕らが目指すべきところだし、それがもう取り柄なので。出演するルーキーからしたらちょっと萎縮してしまうかもしれないですけど。

    ─ ある種洗礼みたいな側面も。

    森脇:でもあれはあれで「夜中のフジロックってこういうものだよ」って楽しんでもらえるといいなって思いますね。

    The Bagpipes(photo by 前田俊太郎)

    The Bagpipes(photo by 前田俊太郎)

    ─ 余談になるんですけど、お二人は当日個人的に場内のライブも観たりするんですか?今年のフジロックで楽しみなアーティストがいたら聞かせてください。

    森脇:去年はパレスに戻って初年度っていうのもあって、バタバタしてほぼ場内に入ってないんですよ。でも苗場食堂時代は合間合間で他のステージに行ったり、終わってから深夜のレッド・マーキーだけ行ったりっていうのはありましたね。今年だと個人的にはTURNSTILEが気になってます。

    ─ いいですね!今年は去年と比べて多少余裕もありそうですか?

    森脇:あったらいいなと(笑)

    佐藤:私はやっぱりSZAはかなり観たいなって思うのと、台湾のNO PARTY FOR CAO DONGは個人的に好きでずっと聴いてたのでとても楽しみにしてます。

    ─ アジアからの来日も楽しみですよね。今後の発表も期待してます!

    北村蕗(photo by 前田俊太郎)

    北村蕗(photo by 前田俊太郎)

    臆せずに自分の音楽に自信を持って、チャンスを掴み取るチャレンジを!

    ─ なにかルーキーに関わることで、お二人が今後やってみたいことがあれば聞かせていただけますか?

    佐藤:ROOKIE A GO-GOに出演することでスポットライトが瞬間的に注がれるけど、その後どう動いていくか、セルフプロモーションをどうサポートしていくかという部分にも、より力を入れたいですね。TuneCore Japanでは「こういう風にリリース登録をしてね」とか「収益を逃さないようにこういうサービスをうまく活用してね」みたいなことをレクチャーする『アーティストラウンジ』を時々開催したり、アーティスト活動の悩みを解決するための『アーティストガイド』を更新したりしているんです。ROOKIE A GO-GOを目指している人たち向けに、例えば森脇さんも一緒にそういうことができたら、アーティストのためにもいい機会にできるのかなと考えていたりします。

    森脇:それはいいですね!僕も次の年の投票まで含めると出演してもらったアーティストとなんだかんだ2年ぐらい関わるので、個人的にも応援したい気持ちはすごく芽生えてくるんですよ。だから「ROOKIE A GO-GOに出演した」で終わりたくない気持ちはありますね。僕はROOKIE A GO-GOの担当になってまだ数年だったので、これまでは自分のことでいっぱいいっぱいでしたが、なにかフジロックを知らない人にも届けられるような機会をこれから考えていきたいなって思います。あとは若いアーティストの憧れとしてROOKIE A GO-GOの存在価値を下げてはいけないとずっと思ってるので、今年も頑張っていきます。

    ─ いつの時代でも若くておもしろいアーティストは絶対にいるはずで、そこにROOKIE A GO-GOやTuneCore Japanがどう光を当てていくかってところもありますよね。

    森脇:そのために僕たちも若くあり続けないといけないと思いますね。「近頃の若いもんは」みたいなったら終わりだと思うので。

    EMINATA(photo by 前田俊太郎)

    EMINATA(photo by 前田俊太郎)

    ─ 最後に、お二人がルーキーに「こういう気持ちで応募してほしいぜ!」みたいに思っていることがあれば聞かせてください。これから応募を考えているアーティストへ、メッセージをいただければと思います。

    佐藤:注目度としても大きなステージなので、臆せずに自分の音楽に自信を持って、ぜひチャレンジしてほしいと思います。どんな人でも応募できるのがROOKIE A GO-GOで、「自分なんか」みたいに思う必要はまったくないし、選考でも森脇さんのチームがすごく真摯にすべてのアーティストに向き合っているのを、ご一緒させてもらう中でも感じていて。ルーキーに応募して、TuneCore Japanの配信もうまく使い倒してもらって、ぜひチャンスを掴みにいってほしいと思ってます。

    森脇:ROOKIE A GO-GOを知ってもらっているだけで僕らは嬉しいですし、パフォーマンス映像も含めて全部ちゃんと観て聴いているので、自信のある楽曲や映像をぜひ送ってほしいです。皆さんの応募を待ってます!

    SPENSR(photo by 前田俊太郎)

    SPENSR(photo by 前田俊太郎)

    ─ 佐藤さんや森脇さん自身も、作品に触れて刺激になるところはすごくあるんだろうなって。

    森脇:もちろんです。知らなかったアーティストもたくさんいるし、どんなアーティストに会えるのか今年もすごく楽しみにしてます。

    佐藤:私もとても楽しみだし、フジロッカーの皆さんも楽しみにしててほしいですよね。

    ─ 僕もワクワクしてますよ。選考も期待してます。ぜひROOKIE A GO-GOでまたお会いしましょう!

    カラコルムの山々(photo by 前田俊太郎)

    カラコルムの山々(photo by 前田俊太郎)

    interview & text by Hitoshi Abe
    photo by fujirockers.org(小林弘輔、粂井健太、前田俊太郎)

    フジロック’24のメインステージ出演権獲得のWeb投票受付中!投票は4/14(日)23:59まで!
    投票ページ:https://www.fujirockfestival.com/news/pickup02

    フジロック’24のROOKIE A GO-GO出演オーディション開催中!応募は4/30(火)23:59まで!
    募集要項:https://www.fujirockfestival.com/news/detail/4459
    申し込みページ:https://www.tunecore.co.jp/wanted/fujirockfestival-rookieagogo-2024

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