• 【Glastonbury Festival】2022年の様子をグラスト現地からレポート&11月販売スタートのチケット入手方法も!


    実際にグラストに参加するには!?
    チケットの取り方、アクセス、宿泊情報まとめ

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    次は、本記事の2つ目の目的でもある「グラスト参加へのハードルを下げること」について。海外フェスということもあり、もともと簡単に参加できるものではなかったし、特にグラストは、チケット獲得や会場アクセスも他の海外フェスと比べて難しい。さらにパンデミックによって海外に行くこと自体のハードルが格段に上がり、またウクライナ問題や急激な円安など、これまで以上にグラストへの道は厳しくなったと言えるだろう。実際に今年は会場で見かける日本人はここ10年でもっとも少なかったし、来年以降もその傾向は続くかもしれない。ただコロナ禍を経ての変化なのか、「一生にうちにいつか行きたい」と言っていた人が「実際にどうやったら行ける?」と尋ねてくることが増えた。そして、そういった方からの質問で一番多いのが、「チケットどうやって取るの?」というもの。個人的にも、世界一チケット確保が難しいと思うけれど、(実際に参加するかどうかは別にして)まずはチケットを確保しないと始まらない!ということで、さらに上がってしまったグラスト参加へのハードルを少しでも下げるため、来月から販売スタートとなるチケットの獲得方法を説明していきたい。

    チケットの取り方

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    チケットは日本からでもインターネットで購入できるが、販売開始と同時に世界中からアクセスが集中し、ここ最近は30分以内に13万枚のチケットが完売。近年チケットの二次販売を認めている海外フェスも増えたが、グラストはNG。写真による本人確認があり、購入者以外は家族や友人であっても入場できないルールになっている。

    ※本情報は執筆時(2022年10月17日)時点の情報です。前回のチケット販売状況をベースにまとめているので最新情報は公式サイト(https://www.glastonburyfestivals.co.uk/glastonbury-2023-tickets-on-sale-in-november/)をご確認ください。

    来年の開催は6月下旬、チケット発売は11月上旬

    2023年のグラストの開催は6月21日(水)〜 25日(日)、そしてチケットの発売は2022年11月上旬(日本時間4日深夜/6日夕方)に決定。例年は10月発売だったが、今年は一ヶ月遅れとなる。ラインナップが発表されるのは例年2月〜3月あたりなので、出演アーティストが1組も決まっていない状況でのチケット発売となるが、それでも一瞬でソールドアウト。チケットはseeticketというサイトのみ販売され、グラスト専用のページが用意されている。

    seeticket特設ページ
    https://glastonbury.seetickets.com/content/extras

    購入には10月中に事前登録必須

    チケット購入の際、まず必要となるのが事前登録(Register)だ。転売防止のため、チケット(海外フェスでは珍しくいまだにアナログな紙チケット)には名前だけでなく、顔写真付きで、入場時に必ずチェックされる。その顔写真や名前、住所や連絡先を事前に登録しておくことがチケット購入の第一歩となる。なお、この事前登録には期限が定められており、今年は10月31日(現地時間17時=日本時間11月1日深夜2時)で締め切られるので、必ず登録を。ちなみに、写真が暗かったり、正面でなかったりすると割とエラーではじまれるので時間に余裕を持って登録しておこう。(一度登録すると翌年以降もそのIDが使用可能)

    事前登録
    https://glastonbury.seetickets.com/registration/register

    登録は日本の住所で問題なし

    住所などの登録が完了し、顔写真の認証が完了すると「Thanks for registering for Glastonbury Festival! Your registration photograph has been accepted.」というテキストと共に、10桁の番号(Registration Number)と登録した郵便番号(Postcode)が記載されたメールが届く。登録する住所は日本の住所でも問題なし。無事チケットがゲットできたら日本の住所に郵送されるのでご安心を。

    チケット発売は2日程(2種類)

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    ① 日本時間 11月4日(金)3時〜:バス+入場チケット
    ② 日本時間 11月6日(日)18時〜:入場チケットのみ

    チケット発売日程は2回に分かれており、日本時間11月4日(金)深夜3時にコーチ(バス)と入場チケットがセットとなった「①コーチ付きチケット」(例年15,000枚程度)、11月6日(日)18時に「②一般入場チケット」(例年120,000枚程度)の販売がスタートする。2022年は、チケット代が£280で、ブッキングフィーが£5、日本円に換算すると約4万6000円。①に関してはこれにバス代がプラスとなる。

    ※2023年はチケット代が£335に値上げすることが発表された(2022/10/17)

    バス付きのチケットで予行演習も

    2022年のバス価格(往復/片道)

    2022年のバス価格(往復/片道)

    11月4日(金)深夜発売のパッケージチケットは、イギリス国内の主要都市からのコーチ(バス)チケットとフェス入場券がセットになったもの。水曜発と木曜発の2種類があり、イギリスの主要駅周辺のバス乗り場から直通で会場まで連れて行ってくれる。なおロンドンからの往復コーチ料金は1万円程度。②の方が枚数も多く取れる可能性が高いが、①も予行演習としてトライしてみるのがおすすめ。運良くアクセスできた場合に焦らないように、どの街のチケットであれば購入するか決めておこう。日本から行く場合は、ロンドン発が便利だが、レディングあたりも候補として挙げておいてもよいだろう。コーチ付きチケットは、基本的にバスの中での入場チケット受け取りになるので、特に訪れる予定がない場合は、チケットが余っていてもその街を選択せずに、6日の一般発売に備えた方が安全。ここで取れたらラッキーという気持ちでチャレンジしよう。

    サイトに繋がったら番号と郵便番号を入力

    このような画面から画面が切り替わるのをひたすら待つ

    このような画面から画面が切り替わるのをひたすら待つ

    チケット販売が開始すると同時に世界中からアクセスが集中し、なかなか思うように進まないが、ここは焦らず自動でページが変わるので繋がるのをじっと待つ。運よく次のページに切り替わったら、事前登録した際に送られてきた登録番号(Registration Number)と自身の郵便番号(Postcode)を入力。複雑な入力項目などはないが、郵便番号はハイフンのあり・なしでもエラーとなってしまうので、登録した情報そのままを入力すること。運よく繋がってもゆっくりしていると売り切れになってしまうことがあるので注意。事前に登録番号と郵便番号をすぐコピペできるように準備しておこう。バスの選択があること以外は、①と②は入力項目、画面などもほぼ同じ。前回、正式にチケットが販売されたのは、2020年なので多少の変更はあるかもしれないが、基本項目は変更ないはずなので、焦らず進めよう。

    チーム戦で有利に

    チケットサイトに繋がると、1人で最大6人分(自分+5人名)の申し込みが可能。もし一緒に行く人がいたらチームを組んで登録番号と郵便番号を事前に共有し、次のページへ進めた人が全員の番号を入力するというのがチケット獲得の可能性を上げる近道だ。グループLINEやメッセンジャーでグループチャットを作って随時情報を共有しながら待機。もし複数人が同時につながっても、最後の購入確定までは安心できないので、それぞれがそのまま進めよう。

    最終的な支払いは4月

    決済のためのクレジットカード情報など必要事項を入力して一旦完了となるが、このとき決済されるのはデポジット料金1人当たり£50。残りのチケット料金は4月の支払い期間に支払うことで正式な購入になる。デポジット料金は払ったけど行けなくなった方や、残りの料金を払い忘れたという方にはデポジット料金は後日返金される。行けるかまだわからないという方も、少しでも可能性があればチケット争奪戦にチャレンジしてみよう。

    4月にはリセールも

    もしチケットが購入できなかった場合も、例年4月にキャンセル分のリセールがあり、同様の販売方法でチケットが売り出される。そこまで枚数は多くないので、出来る限り11月にゲットしておきたいところだが、気落ちせず4月に再挑戦を!

    会場アクセス

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    運よくチケットを手に入れられたら次は会場までの足を検討しておこう。グラストへのアクセス方法は、コーチ(バス)、電車、車の大きく3つ。どれもそこまで急ぎで予約しないといけないわけではないので、参加人数や日程が決めて、どの選択肢にするかを判断してほしい。

    コーチ(バス)

    これまでの経験上、もっとも楽なのはコーチ(バス)での会場入り。チケットのパートで説明したコーチ付きチケットが購入できた方は、選択した都市から会場に直接アクセスできる。コーチ付きチケットでない方も、オフィシャルパートナーであるNational Expressにてイギリス国内70箇所以上の場所からの発着便が予約できる。ロンドン・ビクトリア駅からの発着便がもっとも多いが、その分人数も多いので、日程が確定している場合はなるべく早く抑えておきたい(日程変更可能なチケットも準備されている)。3つのオプションのうちのコーチのメリットとしては、乗ってしまえば直通で行けるので一番楽だということ。デメリットは時間帯や天候によっては渋滞に巻き込まれるので、到着時間が少し読めないこと。通常だとロンドンから約3〜4時間。帰りの便もあわせて往復で予約しておこう。

    National Express
    https://www.nationalexpress.com/en/events/glastonbury

    電車

    費用&時間的にもっとも効率がよいのが電車。ロンドン・パディントン駅から特急列車が出ており、グラストの時期には特別に本数も増やされている。グラスト会場最寄りのキャッスルキャリー駅まで約2時間。到着すると会場までのシャトルバス(無料)が随時運行しており、30分程度で到着する。通勤時間などにあたるピークと、それ以外のオフピークで値段が分かれているので節約したい方はオフピークのチケットを購入しよう。ただし水曜、木曜のオフピークはグラストへ向かう人で溢れかえるので、2時間立ちっぱなしも覚悟しておきたい。そのあたりは予算と体力(荷物の多さ)とも相談して、ピークの電車に乗るのもあり。電車のメリットは何と言っても時間が読めること。そして直前(何なら当日)でもチケットが買えること。最寄り駅に到着してからは1時間以上並ぶ時間帯もあるので注意。

    GWR
    https://www.gwr.com/stations-and-destinations/travel-inspiration/festivals-and-events/glastonbury-festival

    車(レンタカー)

    レンタカーで参加する場合は、ロンドン市内かヒースロー空港あたりのレンタカー屋をチェックしよう。日本と比べると値段は高い印象だが、人数が多い場合や重たい荷物を持ってバスや電車に乗るのは面倒という場合など、費用やスケジュールを含めて検討しよう。パーキングチケットの購入が必要なので、事前に購入が必要になる。こちらもチケット同様に公式サイトでアナウンスが出る。駐車場の場所も複数あるので、間違えないように出発前に要チェック!フェス開催前後に観光スポットなどにも立ち寄れるのもメリット。

    https://www.glastonburyfestivals.co.uk/information/getting-here/by-car/

    宿泊(キャンプ)

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    どこでもテントを張れる

    グラストの特徴のひとつは、会場にいたるところにテントを張ることができること。キャンプサイト用のチケットなどは基本的には購入する必要はなく、自分の好きなエリアにテントを張って、そこを拠点に週末を過ごす。メインステージのパフォーマンスが観られるエリアなどは人気なので前々夜祭の時点で埋まってしまうが、広い会場の中で、ゆったりしたい方はエントランスや駐車場の近くの比較的余裕のあるエリア、夜遊びを堪能したい方は、夜遊びエリアの近くなど、自分のスタイルに合う場所を探すとよい。ステージの近くは音楽を観るのには適しているが、朝までうるさかったりもするので注意。会場内でもテントやギアは購入可能だが、フェス価格になっているので日本から持っていく、もしくはロンドン市内で購入するのがベター。また、シャワーは会場に2〜3箇所しか用意されていないので、ゆったりシャワーが浴びたい方や既設のテントを利用したい方は、有料エリアを予約することをおすすめする。

    有料エリアで快適に

    Worthy Viewプラン例(2022年)

    Worthy Viewプラン例(2022年)

    それなりに値段はするが、人数が多い場合は、一人数万円でシャワーと既設テントが準備されて快適に過ごせるプランもある。海外からの参加者がよく使用しているのは、Worthy Viewというエリア。丘を登ったエリアなので、メインステージなどからは少し遠いのと、毎回坂を登るのが難点だが、値段と便利さを考慮すると、初参加の際などはベストな選択肢だろう。他にも会場内だと少し値段の高いTipiや、エントランス外にもGLASTOTELやYURTEL CAMPといったグランピングエリアなどもある。チケット販売後に宿泊の販売日程もアナウンスされるので、公式サイトと専用サイトをチェック!

    公式サイト(宿泊)
    https://www.glastonburyfestivals.co.uk/information/accommodation/

    GLASTOTEL
    https://www.glastotel.com/

    YURTEL CAMP
    https://yurtel.co.uk/events/glastonbury-festival-glamping/

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    Text:津田昌太朗
    Photo:齋藤允宏

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