オレンジ・カフェに現れたレコード迷路の謎、フォト・レポート!
- 2019/08/09 ● Report
今年、フジロック会場の奥地オレンジ・カフェに現れたレコードの迷路。皆さん体験しましたか?「これって迷路なの?」なんて声もちらほら聞きましたが、壁一面に貼られた懐かしのアイドルから昭和歌謡、クラシックなど様々なレコードのジャケットを楽しむことができたのではないでしょうか?さて、あの迷路はどのようにしてできあがったのでしょうか?写真でお伝えします!
迷路の壁はアレで作られていた!
オレンジ・カフェでの本格的な作業は7月20日ごろから始まりました。迷路の基本となる壁に使われていたのは、なんと昨年アンフェアグラウンドで使用されたグラフィティ作品の数々です。実は昨年の作品はフジロックが終わったあと、オレンジ・カフェに片付けられていたのです。
迷路に使用されたレコードは約4,000枚とのこと。レコードは一枚一枚、スタッフがジャケットから抜き取っていました。これだけでも大変な作業ですよね。レコードは1スパンに6枚、綺麗に貼られていきます。
レコードは、コーキング・ガンでシールされて次々と壁に貼られていきました。「レコード、もったいないじゃん!」なんて言わないでくださいね。元々廃棄する予定だったレコードを引き取って使用しているのです。
そして、最大の謎。レコード迷路の中心にあった大きな顔は…?
そして、レコード迷路の中心に位置していた巨大な顔。あれは誰の顔だったのでしょうか?「東野幸治!?」と一緒に記念撮影をしていたフジロッカーズもいたようですが(違うでしょ…)、あれは「ドウェイン・ジョンソン」というアメリカ合衆国のレスラーなのです。でも、どうしてレスラーの顔が?と思った方もいるでしょう。その理由はドウェイン・ジョンソンのニックネームが「ザ・ロック」であるということ(飾られているレコードはロックと言うより歌謡曲でしたけど)。その作品を作っているのが海外のフェスティバルでもアート作品を展示している「Cool Shit」であること、と世界中のフェスティバルに旅をしているスマッシュ・ロンドンのボス、ジェイソンが教えてくれました。
開催中のレコード迷路のことは、こちらに記載されていますが、みなさんはどのように楽しみましたか?後日、当サイトにて公開予定のMADBUNNYにインタビューした記事でも話に出てきますが、フジロックのアート作品は他のフェスで見られるような作品とは異なります。迷路に使われた壁、その壁はアンフェアグラウンドを作り出したプロのアーティストによるグラフィティ。それを再利用して、新しいものを生み出すというというところがフジロックらしいな、と思わずにはいられないのでした。
さて、来年はどんな作品が誕生するのでしょうか?楽しみですね!
取材、写真、文:アリモトシンヤ