• ジャネール・モネイを観るべき3つの理由


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    今年もたくさんの女性アーティストが出演を果たすが、誰を一番に注目すべきかでいうと…初来日初フジロックのシーアももちろんそうだが、僕はこの人をどうしても見逃すことができない。それは同じく今年、初来日でフジロック初出演を果たすアメリカのフィメール・シンガーソングライター、ジャネール・モネイだ。この記事では、「ジャネール・モネイを観るべき三つの理由」と表して、彼女のことを紹介していきたいと思う。

    女優もこなす、そのアーティスティックな表現力

    ジャネール・モネイ。まず、この名前を聞いてピンときた人もいるのではないだろうか?そうアカデミー賞を受賞した映画『ムーンライト』。この出演者に名を連ねているのが彼女である。男女のロマンスなどが一切ないこの作品で、彼女は母親を除く唯一の主要女性キャスト、テレサ役を演じている。

    『ムーンライト』日本版オリジナル予告

    その表現力は、彼女のアーティスティックな感覚の中に存在しているもので、彼女がこれまでリリースしてきたアルバムやEPに色濃く現れている。EP『Metropolis: The Chase Suite』、ファーストアルバム『The ArchAndroid』、セカンドアルバム『The Electric Lady』。この3枚のアルバムを<メトロポリス組曲>と称し世界観を表現している。その世界観の設定は以下の通りだ。

    「719年の未来都市メトロポリスでジャネールのDNAから産み落とされたクローン、ナンバー57821。またの名をシンディ・メイウェザー。これが彼女の作品におけるアンドロイドの呼称だ。DNAを盗み取られたジャネールは現代に捨てられ、パレス・オブ・ザ・ドッグスなる施設の患者57821として生み出した作品たちが、施設を介して我々に届けられる─。」

    この世界観を一端を垣間見れるショート・フィルムを紹介しよう。このフィルムのベースとなっている楽曲”Many Moons”は第51回グラミー賞で最優秀アーバン/オルタナティヴ・パフォーマンス部門にもノミネートを果たしている。

    Janelle Monae: “Many Moons” Official Short Film (HD)

    彼女に影響を与え続ける豪華多彩なコラボレーターたち

    カンザス州カンザスシティ出身の彼女は、同地を舞台にしたミュージカル『オズの魔法使い』のドロシーに憧れて幼い頃からシンガー/パフォーマーとしてスポットライトを浴びることを夢見ていた。ゴスペルやソウル・ミュージックを聴いて育った彼女は、プリンスやマイケル・ジャクソン、アニタ・ベイカーに憧れ、ミュージシャンを志した。

    アウトキャストのビッグ・ボーイに見初められた彼女は、彼監修のもとデビューを飾る。その後、プリンスやスティーヴィー・ワンダーらと共演することによりその制作スタイルにインスパイアを受けた彼女は、より創作の幅そして活躍の場を広げて行く─。

    あらゆる人と関わることで音楽を世に出してきた彼女は自らもそのことを自覚している。これまでリリースしてきた3枚のアルバムや、それ以外の彼女の活動を見ればそれは明らかである。

    プリンス、ブライアン・ウィルソン(ザ・ビーチ・ボーイズ)、エリカ・バドゥ、ファレル・ウィリアムス、ビッグ・ボーイ(アウトキャスト)、ミゲール、ソランジュ、グライムス、FUN.、ゾーイ・クラヴィッツ(女優/レニー・クラヴィッツの実娘)…と、コラボレーションしたアーティストたちが数多く、かつ、多ジャンルに渡る。

    Janelle Monáe “Make Me Feel”(プリンスと亡くなる直前まで共同制作されていたと噂の楽曲)

    Janelle Monáe “Tightrope feat. Big Boi”

    Janelle Monáe “Q.U.E.E.N feat. Erykah Badu”

    FUN. “We Are Young ft. Janelle Monáe”

    R&Bの先にある最高のエンタテインメント

    あらゆる物事が多様化していく現代。それは音楽にも言える。「R&B」と一言で言っても、かつてはマーヴィン・ゲイやサム・クック、アレサ・フランクリンなど、いわゆる「ソウル・ミュージック」が歌われるジャンルとして使われていた。しかし、彼女はそう言ったソウルの原風景も感じさせつつも、よりポップなジャンルに広がりのあるソウルを表現している。例えば、マイケル・ジャクソンやスティーヴィー・ワンダー、ファレル・ウィリアムス、ビヨンセのように、R&B…いやブラック・ミュージックの枠組みを超え、自分の表現として楽曲を世に放っている。

    彼女の音楽は、過去たくさんの偉大なるソウル・シンガーが作り上げてきたソウル・ミュージックと、普遍性を持ってなり続けるポップ・ミュージック、その両方を兼ね備えていて、ライブでとにかく映える。以下に張り付けたライブ動画を見てもらえれば一目瞭然だろう。

    こんなステージがグリーン・ステージで見られるのである。夕方から陽が落ちて夜を迎える…そんな時間帯に観られるであろう彼女のパフォーマンス。見逃す選択肢は、ない。

    Janelle Monáe performs Tightrope live at Glastonbury 2011

    来日公演情報

    2019年7月26日(金)
    フジロックフェスティバル’19
    会場:新潟県 苗場スキー場 グリーン・ステージ
    START 16:50〜

    2019年7月24日(水)
    Janelle Monáe 『JAPAN 2019』
    会場:ZEPP DiverCity Tokyo
    OPEN 18:00/START 19:00
    https://smash-jpn.com/live/?id=3159

    Text by 若林修平

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