さぁフェス初め☆今年の豪雪JAMは一味違う!
- 2018/02/03 ● Interview
フジロックの早割抽選も終わり、9日にはいよいよ第一弾アーティストが発表されます。今年もフェス・シーズンが始まりますが、皆さんフェス初めはどこに行くか決まっていますか?まだ決まっていないという方、フジロックが行われる新潟で開催されている豪雪JAMはいかがでしょうか。豪雪JAMは雪の中で行われる唯一無二の野外フェス。今年は10周年ということもあり、今までとはちょっと違う内容になるそうです。さて、どんな内容になるのか、フジロックのフェスごはんでお馴染み「タナカクマキチ。」のオーナーであり、豪雪JAM事務局長の樋熊さんと美味しいお酒を楽しみながら色々な話を伺ってきました!
会場と開催日が変更、その経緯は?
─ 豪雪JAMは今まで2月開催でしたが、今年は3月になり、開催日も日曜日から土曜日に変更。更に会場も十日町雪まつりの「城ケ丘ピュアランド」から「あてま高原リゾート ベルナティオ」へと移りますね。場所と時期を変更した理由を教えてください。
樋熊事務局長(以下、樋熊):理由は3つあるんですが、まず2月に首都圏でも雪が降る可能性があるから。首都圏で高速道路がマヒすると多くお客さんが来れない。2014年は首都圏に降った雪の影響でフェスが中止になってしまったので、それを危惧してあまり雪の降らない3月にしました。
─ 3月は新潟の降雪も落ち着きますからね。
樋熊:そして土曜日に変更したのは、日曜日開催だと翌日の仕事の為に帰らなくてはいけないお客さんが多いから。ゆっくり楽しんで欲しいし。あと豪雪JAMのスタッフが十日町雪まつりにも関わっていて、実行委員でミーティングができなくなってきたってのもありますね。3つめは豪雪JAMは十日町雪まつりの最終日のイベントが終わってから会場の整備するのですが、毎年夜中の2時頃に集合してお客さんを迎える準備を始めなくちゃいけなくて。お客さんが入るまでに準備を整えるというプレッシャーもすごくて。自分たちがキツかった。
─ 夜中の2時から準備をしていたんですね!僕は何年も豪雪JAMに撮影に伺っていますが、樋熊さん忙しそうで、挨拶することもできなくて。
樋熊:やっぱり夜中の2時からは準備をするのはキツいし、十日町市の中で「(豪雪JAMのスタッフになると)やばいぞ、疲れるぞ」なんて話が広まって、ボランティア・スタッフが集まらなくなってきたんです、それも理由の一つですね。今回は事前に準備ができるし、安心して当日を迎えられるかなぁ、と。正直、土曜開催はお客さんの為だけど、それ以外は自分たちの為ですね。あんまり無理してやっても疲れるだけだし、(自分たちが楽しめなければ)意味がないのかな。
─ 確かにイベントを作ることはキツイけど、楽しんでやらないとお客さん目線で見られないのかも知れませんね。
樋熊:そうそう。10年間続けている中で、いつの間にか義務感でやってるような気がしていたし、「余裕をもってやろうよ」ってね。スタッフのケアも大事だから。
芸術祭、音楽祭、お祭り好きなら行くしかない!
─ 次に会場についてお聞きしたいのですが、場所が変わることでフェスの雰囲気も変わってしまうのでしょうか?
樋熊:そうですね、今までは豪雪JAMと言えばコレ!という圧倒的な雪のステージがあったけど、それはなくなります。だけど開放的なリゾート地なので雪国ならではの遊びを楽しむことができますよ。
─ 具体的には?
樋熊:スノー・アクティビティですね。スノー・モービル、スノー・チュービング、スノー・バナナ・ボートに乗って楽しめます。あと圧雪車に乗車する体験とか。今まではそういったアクティビティがなくて、お客さんが勝手に雪で遊んでいるだけだったし、雪国ならではの体験をして欲しいですね。
─ 当日は19:00から大地の芸術祭2018のアート・プログラムの一つ「雪花火」が行われるそうですね。
樋熊:うん、雪上花火(注*)です。感動するので絶対に観て欲しい。あと雪の中にカラフルなLEDライトを数え切れないくらい埋めるんです。すごいですよ。
(注*)冬に打ち上げる花火としては最大級の三尺玉花火が打ち上がるとのこと。必見!
─ お客さんもカメラを持って行ったら良い写真が撮れますね。
樋熊:一眼レフのカメラを持ってくるガチな人が300人くらい集まりますから。アリモトさん、良い写真頼みますよ(笑)。
─ 日本酒を飲み過ぎないようにしなければ(笑)。あ、お酒と言えば「フェスごはん」ですが、今年は飲食の出店を募集していませんよね。会場側で飲食を用意するそうですが、お祭りにある屋台が出すような食事だったら寂しいかも知れません。
樋熊:それは絶対にないです。会場では新潟の美味しいもの、例えば魚沼産コシヒカリのおにぎり、妻有ポーク、山菜そば、けんちん汁、鮎の塩焼き、日本酒もありますよ。地元の方々が用意してくれます。
─ 良かった!鮎の塩焼きといえばフジロック(オアシス・エリア)を思い出します。県外から来られる方に十日町の美味しいものを楽しんでもらいたいですね。