• 手軽に海外フェス!クロッケンフラップ in 香港


    今年も香港の野外フェス、クロッケンフラップ(Clockenflap)にいってきました。今年で9回目を数えるフェスは、すっかり秋の香港を代表する行事のひとつになりました。ちなみにフジロックが3位に選ばれた世界のフェスランキングでクロッケンフラップは128位です。

    3年前にはほとんどみかけなかった日本人も、去年は日本で観られないといわれているリバティーンズ、そして今年はSEKAI NO OWARIが出演するので増えてきました。そんな「究極の都市型野外フェス」「(日本人にとって)1番近い海外フェス」であるクロッケンフラップをレポートします。

    © Festival Life | Photo by Shinya Arimoto

    © Festival Life | Photo by Shinya Arimoto

    去年のレポート(Smashing mag)
    クロッケンフラップ・オフィシャルサイト

    1番近い海外フェス

    身近な海外フェスといえば、韓国のフェスもありますが、フジロックと同時期だったりするし、現実いきやすいのは、このフェスでないかと思います。日本から4〜5時間(帰りは気流の関係で少し短くなる)、飛行機代はLCCもあるので安く抑えようとすれば、かなり安くできますので、ここはひとり往復2万円程度みておきましょう。

    香港にはホテルもバックパッカー向けの安宿から超豪華ホテルまで揃っています。どんな旅行でも対応できるのが香港の強み。上も下もキリがありませんが、ここは予算を3万円くらいにしておきましょう。

    そして、チケット代。これはクロッケンフラップのサイトから予約します。初めは安く
    (約2万円)、だんだん高くなります。チケット、飛行機、ホテルを確保したらあとは、パスポートとクレジットカード、現金は2万円くらい持っていけはOK。服は足りなくなったら街中で買えます。食事ものちに触れますが、会場内は高いです。ただ、そこは香港なので会場の外にでれば高いのから安いのまで限りなくあります。

    Photo by Adam Davis-Powell
    © 2016 Clockenflap ALL RIGHTS RESERVED

    Clockenflapさんの投稿 2016年12月8日

    究極の都市型野外フェス

    Clockenflapさん(@clockenflap)が投稿した写真

    今回、場所が変更されて、香港島のセントラル(中環)とアドミラルティ(金鐘)の間にあるスペースになりました。去年までは海を挟んだ向かい側、九龍半島の公園でおこなっていて、その会場でも十分都市型野外フェスだったのですが、今回、ステージの向こうには世界の金融センターの高層ビルが林立するのがみえる、みえるというかビルの中のオフィスまでみえそうなところで野外フェスをやっているのです。東京に例えれば、お台場や新木場でやっていたフェスが日比谷公園に移ったといえばいいでしょうか。
    そのため、交通アクセスは抜群にいいです。有名なスターフェリーの乗り場が近く、エアポートエクスプレス(香港駅)、地下鉄(MTR)のセントラル駅や香港名物トラムの停留所にも近い。そのようなところなのでショッピングモールも近くにあり、2日目の豪雨のときには逃げ場として重宝しました。

    海に近く、夜になるとたくさんのビルが華やかにきらめくロケーションは最高でした。ただ、海の近くなので、風が強かった。そして今年は寒かったです。11月末の香港は、日中20度前後になり、昼間は半袖でも過ごせる。夜はもう一枚羽織った方がいい、というのが昨年や一昨年だったけど、今年は日中も20度に届かず、夜はかなり寒かったです。さらに、土曜日は午後から雨が降り始め、一時期かなり強く降りました。フジロック並みの装備をしていれば凌げたけど、さすがにそこまで用意してないし、近くにいろいろあるので、会場に長居することを断念しました。

    会場案内

    ステージは複数あって、1番大きなステージはHARBOURFLAP(ハーバーフラップ)ステージ。フジロックでいうとグリーンとホワイトの間くらいの大きさ。シガーロスやM.I.A.、ケミカルブラザースがトリを飾りました。次はFWDステージ。大きさはフジロックのホワイトステージをイメージしてもらえれば。ここにセカイノオワリやジョージ・クリントンが出演。3番目にKEFステージ、大きなテントのエレクトリック・ステージ、フジロックでいえばオレンジカフェみたいな休憩スペースの近くにあるDJブースであるロボット・ステージなど、大小6ステージの音楽ステージがあります。こんな都会にあるスペースでよくここまでステージをつくることができたなと感心します。ハーバーフラップとFWDの間はほとんどなく、間に立てば両方の音が聴こえる状態でした。

    © Festival Life | Photo by Shinya Arimoto

    © Festival Life | Photo by Shinya Arimoto

    映画、動物の視覚を体験できるVRコーナーとか、演劇(コメディ?)ステージ、いつもにぎわっていたサイレント・ディスコ、子ども向けのワークショップ、現代アートの展示やフリーマーケット(中古レコードの店もありましたし、なんとスワンズやサンオーの子ども用Tシャツが売っていました)などなどフェス的なアトラクションも充実していました。

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    仮設トイレの数も多く、日本のフェスよりは待ち時間が短かったです。たいていはひとつのブースの中に大用と小用の便器がそれぞれあり、手洗い用の蛇口と小さいボウルまでついています。ひとつのブースで完結するので、日本のフェスでも導入したらと思います。少なくとも最初は清潔感ありました。2日目3日目になるとマナーはそれぞれなので、よいところに当たるといいですねという感じです。

    © Festival Life | Photo by Shinya Arimoto

    © Festival Life | Photo by Shinya Arimoto

    客層は欧米系の人が大半。年齢は30代から40代が中心ですが、初老の人から親に連れられた子どもまで幅広い。次に多いのはおそらく地元の中華系の人たち。この人たちは大学生から40代くらいまで、ちょっとお金を持っている人で(日本でいえば)業界関係者みたいな雰囲気がありました。そしてそれ以外のアジア系の人たち、とりわけインドぽい人はよく見かけます。もちろん、韓国のバンドにはおそらく本国から来たファンがいましたし、セカイノオワリ目当ての日本人もいました。

    全般的にマナーはそんなに悪くないけど、終演後のステージにはプラスティックのカップが散乱していましたし、後ろのほうだと演奏と関係なくずっと雑談している人が多い印象がありました。音楽を聴きにくるというより仲間と社交のためにくるのが目的なのでしょうか。演奏に集中したい人はなるべく前にいきましょう。

    Photo by Derry Ainsworth
    © 2016 Clockenflap ALL RIGHTS RESERVED

    Clockenflapさんの投稿 2016年12月8日

    フェスごはん

    まず、価格が高い。会場で普通に主食として食べたいときは、だいたい70〜100香港ドルが相場です。日本円だと1000円から1500円くらいでしょうか。これをリストバンドについているICタグに専用のブースでお金をチャージして、場内の飲食はすべてタグを読み取り機に当てて決済します。小銭を持ち歩くことがなく、また釣り銭の間違いなどのトラブルもありませんが、期間内にうまく残額を使い切ることが難しいです(払い戻しもできるようですが、旅行者には面倒です)。

    © Festival Life | Photo by Shinya Arimoto

    © Festival Life | Photo by Shinya Arimoto

    さて、その高い食べ物ですが、高いだけあって量も多いし、美味しいです。値段通りであることは確か。あと「せっかく香港に来たのだから中華を」と思っても、中華ぽいものはあまり、というかほとんどありません。そういったものは会場の外に限りなくあるので、わざわざフェスで食べなくても、というところでしょうか。街中にあるファストフード店が会場に出店しているケースが多いようです。

    では、食べたものを紹介していきましょう。

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    タイカレーは去年も食べましたが、ここに来たらマスト! な勢い。日本のフェスでも定番なので馴染みがあるので、味も大丈夫では。日本との違いは、すごく温かくてそれが結構持続すること、それから容器にフタをつけてくれることです。容器自体がタッパーウェアみたいなもので、フタがついていると、移動のときに助かります。すぐに冷えないので美味しさがあります。火力の違いなのでしょうか。

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    ブリトーです。写真だと大きさがいまひとつわかりませんが、かなり大きいです。日本のコンビニエンスストアで買えるブリトーの2倍弱はあるかもしれませ。これで一食分足りるくらいです。中には野菜と肉がぎっしり。調べてみると、このブリトーはメキシコ風というより、アメリカ、サンフランシスコ風のようです。味は特別辛くもなく、食べやすいものでした。

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    ベトナム料理です。肉や野菜がフォー(米粉のヌードル的なものだけど、細かく切れているので別の呼び名があるかもしれません)の上に乗っていて、クセがなく味はなかなかのもの。この店でも容器にフタをつけてくれました。

    © Festival Life | Photo by Shinya Arimoto

    © Festival Life | Photo by Shinya Arimoto

    ビールは会場数カ所にあるバーで買える。しかし、1番安いカールスバーグでも65香港ドル(1000円弱)でけっこう高い。酒税がない香港では、街中の店で350ml缶を11香港ドル(約180円程度)くらいで売っていたので価格差はすごいです。ちなみに飲み物の持ち込みは不可。入口でけっこうしっかり手荷物検査されます。他にもビールはクローネンベルグなどもあるし、カクテルなど酒類のバラエティはありました。

    そしてライヴは

    金曜日は17時ころからライヴがスタートします。自分は少し遅めに会場入りして地元香港 のI SEE THE LIGHT BEFORE OUR PLANET EXPLODESというバンドから観ました。モグワイのようなギターによる轟音にROVOの勝井のよう なヴァイオリンが加わり、ヴォーカルがデス声というバンド。ヴァイオリニストはまるで カンフーの老師みたいな風貌でした。それだけで100万点あげたいくらいです。そしたら 頭にターバン巻いたインド人がいて、そういう人も観てるんだと思ってたら、その人が着ていたTシャツがMUSEだったというクロスオーバーな感覚が味わえるのもこのフェスならではでしょう。

    BADBAD NOT GOODなどを観たあと、メインのステージでシガーロス。高層ビルに囲まれたステージでアイスランドのバンドを観るというのもなかなか得難い体験でした。最後の壮絶な盛り上がりはすごかったです。

    土曜日は雨が激しくあまりバンドを観なかったです。数少ない観た中でマレーシア出身のYUNAという女性ヴォーカリストが印象的でした。クロッケンフラップと連動しておこなわれているシンガポールのネオンライツというフェスではヘッドライナークラス。アッ
    シャーと共演したりして、アメリカでの評価も得ています。音はおしゃれなソウル/R&Bと
    いった感じ。こうした日本では知名度皆無だけど、他のアジアでは人気ある人が観ること
    ができました。

    © Festival Life | Photo by Shinya Arimoto

    © Festival Life | Photo by Shinya Arimoto

    日曜は天候も回復して、フェス日和になりました。シュガーヒル・ギャングから会場に入りました。ヒップホップのオールドスクール中のオールドスクール、超ベテランの彼らはスタートから盛り上げ上手ぶりをみせてくれました。ヨ・ラ・テンゴやフォールズもよかったですが、やはりこの日1番の盛り上がりは、ケミカル・ブラザースでした。お客さんたちもたくさんステージ前に詰めかけて踊っていました。途中、気になって隣のステージにでていたセカイノオワリも覗いてみましたが、こちらもお客さんがたくさんいました。

    ケミカルは後半で定番曲を連発、きらめくビルに囲まれたなかで聴くのもいいものだと思いを新たにして締めくくりました。

    文:イケダノブユキ
    写真:アリモトシンヤ(fujirockers.org / Festival Life)、イケダノブユキ

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