週刊フジ 〜カメラマン編③〜
- 2016/09/28 ● 週刊フジ
オルグスタッフのカメラマンたちに共通の質問をしてみました。カメラマンが見て、感じたフジロックとは?
カメラマン・安江正実
─ あなたの記憶に残るライヴはなんですか?
・2011年のグリーンステージ、クラムボン
前日のオールナイトフジで夜更かしした翌日のトップバッターだったので、どんな試練なのかと思った。案の定寝坊してしまい、朝風呂も諦め、寝起きダッシュで間に合いました。レイ・ハラカミさんのことに触れたMCのあと、雨上がりで澄んだ空気にシャボン玉が舞う中でのライブに涙がでました。
・2013年のホワイトステージ、スクリレックス
豪雨の中、ホワイトでは予想外のSFのようなセットに笑っていたけど、はじまると自分たちの熱気で湯気が上がっているのに気づいて興奮し、最前列近くで仲間と最高に盛り上がりました。
─ フジロックで好きな場所、好きなシーンは?
場内1駐車場に荷物を降ろす瞬間と、チケット交換待機列。
場内1を確保できた優越感にひたりつつ、どのステージよりもはじまりを感じられる場所だと思うから。
─ フジのベスト飯は?
・苗場食堂「とろろ飯」(卵+納豆トッピング)
テント泊なので朝食は自炊をしていましたが、3日目には食材も尽きるので、最終日の朝に食べると決めています。「ああフジロックに来ているんだ。今年も終わっちゃうんだな。あと一日遊び尽くすぞ!」と決意しながら食べています。
・越後もちぶた「もち豚串」
人生初フェス、初フェスごはんだったので印象的。
毎回どちらにしようか悩むので、駄目元で塩こしょうと味噌のハーフをお願いしたところ、ニヤッと笑ってやってくれた。
─ あなたのフジロックでメモリアルな瞬間は?
・2012年、出発数日前から扁桃炎で高熱がひかないまま、強行して行ったとき。
灼熱のチケット交換待機列でぐったりしていたら、友達がポールとマットで屋根を作って、介抱してくれた。
友達の優しさと頼もしさと、自分の情けなさで泣きそうだった。
その友達がフェス未経験の自分を誘ってくれたから、フジロックを知ることができたので、今でも感謝が尽きない。
(ちなみに、テントを建てる頃にはテンションが上がったこともあり、熱も下がったようで、最終日まで問題なく過ごせました)
─ その写真をとったときの気持ちをひとことで。
意識がもうろうとしていたせいか、この写真を撮ったことさえ覚えていない。
安江正実が撮影した今年のフジロック・フォトレポートはこちら
FUJIROCK EXPRESS’16
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