苗場旅館組合インタビュー
苗場旅館組合のみなさんと語るフジロック'06
【宿・駐車場について】
動員が増えることによりもうひとつ出てくるのがスペースの問題。特に今年は宿探しが難航している様子。BBSでも宿が見つからないという声をよく聞くのだが……。
旅館組合A氏「苗場エリアの宿はもう無理です。ごめんなさい。キャパの何倍もの申し込みが来ているわけで、どうしようもない。この辺と湯沢のあたりだけでは、もういっぱいいっぱいというのが現状です」
苗場組合B氏「今年は本当に部屋がたりなくて、うちはフジロック期間中に爺さん婆さんを無理やり都会に疎開させることにしたよ(笑)。1部屋空けただけじゃ全然追いつかないけど、少しでもなんとかしたいと思って」

スペースといえば駐車場も気になるところ。人が増えれば車も増えるわけで、駐車券が売り切れている現状を考えると、「無断駐車」という不安が頭をよぎる。
旅館組合C氏「とりあえず行けば駐車場があるだろう、なんとかなるだろうと思って来る人が増えている気がするなぁ。今年はレッチリが出る土曜日が怖いよね」
旅館組合A氏「(宿が提供している)駐車場を予約しておいて、来ない人もいるからね。なんの連絡もないままキャンセルの場合があるんですよ。それで、たまたま近くを走っていた駐車券を持ってない人が、空いている駐車場を見つけて停められちゃったりする。そしたら次もその調子で、現地に行けばあると思って来ちゃうもんね」
旅館組合C氏「去年あたりも結構目についたからね、無断駐車に違法駐車」
旅館組合D氏「前のレッチリの時も多かったね。あの時間だけ見ようと思って来る人たちの車が。さっと来て、空いてるスペースにさっと停めて、見終わったらさっと帰るんだよな」
夏フェスが定着し、フジロックの知名度が上がるにつれ動員が増えるのは仕方のないこと。それに一緒にフジロックを楽しめる仲間が増えるのは嬉しいことでもある。とはいえ、ここで挙がった問題はフジロッカーにとっても苗場旅館組合のみなさんにとっても頭の痛い内容ばかり。
旅館組合B氏「人が増えるといろいろあるよね。無断でアーティストのTシャツなんかを売る人も出てくるし。俺なんて、バス停で立ち話ししてたらダフ屋に間違えられちゃってさ。スタスターッと人が寄って来て何かと思ったら、“チケットまだ余ってますか?”だって!」
(一同爆笑)
帰りがけにふと、「組合のみなさんにとって、フジロックってどんな存在でしょう? “あぁ、また今年も4〜5日寝られない大変な時期がきちゃったなぁ”的な感じはないんですか?」と聞いてみた。すると「そんなことないですよ!」と即答が。「自分も自分の子供たちも楽しみにしてるし、やっぱり年に一度のお祭りだからね」という答えがとても嬉しい。
そうそう、ここでステキなお知らせをひとつ。今年、苗場食堂ではフジロック10年目を記念してサプライズ・メニューが出るとのこと(くわしくは当日のお楽しみ☆)。「たいしたことじゃないけど、俺たちにとっては、結構、冒険でさ」と嬉しそうに話してくださったみなさんの笑顔が、フジロックを楽しみにしてくださっている何よりの証拠に違いない、そう確信した。
それ故に、個人が気をつければ解決できるゴミ問題については、なんとかしたい。たくさんの人が集まるからこそ、お互いを思いやって快適なフジロックを作りたいですよね。
フジロック'06まであと2週間。みんなで力を合わせて、「世界一クリーンなフェス」と言わしめたフジロックを、もう一度取り戻しましょう!
interviewed by Org-kimiko,Org-satori
photos by fujirockers.org
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