苗場旅館組合インタビュー
苗場旅館組合のみなさんと語るフジロック'06
フジロック'06はもうすぐそこ。泣いても笑っても、あと10日ほどでやって来てしまいますよ、お祭りが。
私たちのお祭りをいつもバックアップしてくださるのが苗場旅館組合のみなさん。宿泊施設はもちろん、ボードウォークや苗場食堂もフジロックになくてはならない存在。みなさんの尽力なしに、快適な苗場ライフはあり得ません。いつも温かく迎えてくださってありがとうございます! すでにほとんどのチケットが売り切れているフジロック'06。過去最多のフジロッカーを迎える苗場のみなさんのお気持ちは? 快適なお祭りを続けるために、私たちができることは? ボードウォーク作業を終えた後、苗場旅館組合有志の4人のみなさんにお話をうかがいました。
【ゴミ問題】
人が多くなるとどうしても気になるのがゴミ問題。昨年のフジロックも、放置されたままのゴミが例年以上に目立っていた。地元の方から見ても、ゴミ問題は年々ひどくなってきているという感じなのだろうか?
苗場旅館組合(以下旅館組合)A氏:「そうだね。苗場食堂でもきちんとゴミの分別をしたいから、“分けて捨ててください”と言うんだけど、そのまま置いていっちゃう人がいるんだよね……。
特にオアシスエリアは出店数が多いだけにひどいよ。最終日が終わって撤収する時に、ものすごい臭いもするし。町から苦情が来るまでには至ってないけど、やっぱり前に比べれば目に見えてゴミが増えたなぁという感じはあるなぁ」
旅館組合B氏:「昨年の最終日のグリーンステージ前のゴミはひどかったよね。まぁ雨が降った後だからという原因もあるんだろうけど。みんな場所取りがあるから荷物を持ったまま来て、そのまま置いて帰っちゃうんですよね。レッドマーキーは翌朝になるとビール臭いし」
旅館組合A氏「ひとつゴミが投げられると、どんどん増えるからね。本当、群集心理だよね。これくらいだったら許されるだろうっていう。だから俺は、ゴミが落ちてたらすぐ拾うようにしてるよ。なるべくゴミが人の目につかないようにと思って。便乗してどんどんゴミを捨てられたらイヤじゃない? でも、なかなか拾いきれいない量だよね」

かつてフジロックは「世界一クリーンなフェス」と言われ、海外から来たアーティストやお客さんが口を揃えてゴミの少なさに驚いていた。それなのに近年のこの実情はなんとも悲し過ぎる。
旅館組合C氏「大多数のお客さんはちゃんとやってると思うんですよ。そういう人たちからすれば、こうやってゴミ問題が取り上げられるのは心外だよね。例年来ている人たちは、きっと何の問題もないと思う。ごく一部の人たちのモラルの問題と、初めて来る人たちにどうやってアピールしていくかだよね」
旅館組合D氏「難しいよね。お客さんだけじゃなくて、出店する側もみんなが一緒になって気をつけていかないといけないね」
旅館組合B氏「今年の苗場食堂は、スタッフ全員がゴミを拾いながら行き帰りすることにしないとダメだな」
むむむー……もちろん、フェスは地元の方たちやボランティアのみなさんの助けがあってこそ。でも一番大切なのは「参加している自分たちが創り上げていく」ことではないだろうか? それをゴミ問題に限って他者の善意に依存してしまっているこの現状が、一参加者として情けなく恥ずかしい。

ここでOrg-masterもポツリ。
「99年なんて、最後のライブが終わった後、俺、会場を裸足で歩けたもんね」
会場にあふれ返ったゴミが大問題となった97年。私たちフジロッカーはそこから学び、成長してきたはず。「ゴミはゴミ箱へ」。当たり前のことだけど、10年目を迎える今年だからこそ、改めて基本に立ち返る良い時期なのでは?
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