朝霧JAM-photoレポート-yusuke編(December 4, 2004)
朝霧JAM-photoレポート-sama編(December 4, 2004)
朝霧JAM-photoレポート-hanasan編(December 4, 2004)
朝霧JAM-ライブレポート(December 1, 2004)
オルグ戦隊ライジング3(September 22, 2004)
ルースターズ特集:伝説を崩してええんやね(July 26, 2004)
韓国ロック特集:韓国インディーズシーンの雄、COCOREを見逃すな!(July 22, 2004)
早割店頭販売&フジロック・ドキュメンタリー祭り【大阪編】(March 16, 2004)
MRO pre party レポート(March 15, 2004)
早割店頭発売取材 --GANBAN早割店頭取材【札幌編】--(March 14, 2004)
早割チケット情報【東京編】 --今年もやるぜ!岩盤で早割を買う方法--(March 12, 2004)
早割チケット情報【札幌編】 --札幌に早割がやってくる!!--(March 11, 2004)
|
|
|
朝霧JAM2日目 RAINBOW STAGE part3
16:10-17:30 LOS LOBOS
ステージに現れたラテン系オヤジ達。こ、濃いぃ。マラドーナ(現)、マリア・カラス(顔だけ)、ベニチオ(雰囲気&現)や、トルコ
の貴公子タルカン(眉毛が)が勢ぞろいしたか?!そして揃いも揃って巨漢。ハッキリ言ってオッサンだし、誰が誰なの?状態であったが、皆黒のトップスでお揃いにキメているのがちょっとカワイイ。
のほほんと構えていると、いきなりのかっこいいオープニングに耳を疑う。エッジーな若々しいギターにええっ??なんだ、このギャップは?!この時点で「朝霧でラ・バンバー!」「キャンプでアミーゴー!」な期待は見事にすっ飛んだ。いや、嬉しい裏切りといっていいのだけど、あまりにも演奏と見た目のギャップが…。ハイセンスながら飾り気のない演奏は独特なスタイルを持っていて「メキシコ」や
「ラテン」といった括りでイメージされていた固定観念が完全に払拭される。演奏だけ聞いていると、その瑞々しさにデビューしたての若者バンドかと錯覚を覚える程だ。いや、もちろんテクニックや曲の熟練さ加減なんかは、さすがベテランの風格なのだが、いや、そんな事よりあまりの衝撃に、雨降りブルーの鬱々した気持ちは完全にふっ飛んだ!Los lobos式ショック療法!
さりげなく彼等のルーツを感じさせてはいるが、そのサウンドは色々な意味で垣根なく聞こえる。年齢、国境、性別…それは彼等がチカーノ(メキシコ系アメリカ人)という、ある意味ミックスされたアイデンティティを持っているから?でも、それだけで、こんなに掴みどころのないサウンドをつくり出す事が出来るのだろうか?Loslobosはまるで、デスメタルのギターでブルース・ロックを、広東語でフランス男女のネットリ恋愛を歌ってるような…とにかくひとつの「ジャンル」で括る事が出来ない、○○風と当てはめる事の出来ない大きな懐を持っている。しかもオヤジ達はステージ上で軽々と演奏しているではないか。ドラえもんの様な突き出したまーるいお腹が芸歴30年の余裕と貫禄を物語っていて、頼もしい限りである。
前半はそのボーダーレスでハードなサウンドが若者のハートをガッチリ掴み、同じ様に意外性で掴まれた私も、Los lobosワールドの心地良さに気がユルむ。エッジーながらもピリピリした所のない演奏、どこから見てもガテンな親爺達の繊細さはいかがなものか。ハードでありながら心地よさを感じる不思議なサウンドである。そしてステージの空気は時間とともに変化してゆく。瑞々しい伊達ロック、肉体派オヤジの筋肉サウンドから徐々にパーティーモードへ。観客の心がどんどんほぐされていく。たまらなくなって、泥土と化したステージ前エリアまで突き進んでいく。皆、泥土の上でフニャフニャと踊っている。おぼつかない足下ながら、ふみふみしている様はまるで自家製うどんを作ってるみたいだ。空気を入れてはふみふみ、こねてフミフミ。(しかし足下ではミミズ大量虐殺の無情)目の前では全身泥土にまみれたトランクスの男子のアホな程、晴れやかな笑顔。振り返ると、プレーリードッグの様にテントから顔だけ出していた人達も芝生の上に
出てきて踊っている。雨にもかかわらず皆ストレスフリーな笑顔で、脳内幸福度が上がっているんだよね。中にはテント撤収作業中の人もいたが、踊りながら撤収している姿には笑ってしまった。
失礼ながら私は、LosLobosといえば「ラ・バンバ」しか知らなかった。それゆえ、サンタナ風の哀愁ラテン+メキシカン☆脳天気ロックだろーなどという、我ながらステレオタイプというか無知ゆえの貧困な想像力しか持っていなかったのだが、そんな不幸な期待をひっくり返してくれた。カメレオンの様に空気を変化させてゆく、ステージングの上手さには脱帽である。こんな雨降りの極東で、虹色のトロピカルフルーツの様なステージ、おいしゅうございました。
set list(原文のまま)
1.MAS Y MAS / 2.ANGEL DANCE / 3.MARICELA / 4.IS THIS ALL / 5.LUZ / 6.NEIGHBORHOOD / 7.HURRY / 8.CHAINS / 9.AZTLAN / 10.MARIA / 11.KIKO / 12.RUNNER / 13.RUNNER / 14.RITA / 15.CHARMED / 16.CUMBIA
official site
『The Ride』(album)
18:00-19:00 Audio Active melt position
今年の朝霧JAMのトリはAudioActiveだった。すっかり暗くなって帰り支度をしている人、シャトルバスを待つ人などがいる中で、それでもステージの前にはたくさんの人が集まった。そして、青を基調とした照明の下、ステージから放たれるのはディープなダブ。今までアゲていたフェスの空気を鎮めるような、電子音が飛び交いつつも、夜の朝霧高原のひんやりとした空気に呼応するように深く潜っていく。その分、ずしーんと重く静かに酔いが回っていってお客さんたちはゆっくり音に身を任せる。
"Galaxy Express 93""☆"(←機種依存文字ならすいません「星」のマークです)"Jupiter88"など宇宙を連想させるタイトル曲からして、Audio Activeは野外、しかも夜に体験するのがふさわしいと感じるのだっただろう。これで満天の星空なら文句なかったんだけど。一方、テントの中で聴いている人にとっては、徹底してアゲない選曲はチルアウトになっただろう。そのディープにマッタリしたダブが体に染み込んできて、本編を終えたときのアンコールを求めるお客さんたち声が、すっかりヤラれてもう少しAudio Activeの音を感じていたいということを物語っていた。それはあとしばらく朝霧JAMを楽しんでいたいという名残を惜しむ声でもあった。
set list(原文のまま)
1.Galaxy Express 93/2.☆/3.Doors/4.Jupiter88/5.Mondy for Rain/6.88TH Constella/7.First/Last/8.INDO/9.Kind of Green
official site
『Melt2』(album)
その1 | その2 | その3 | その4 | その5 | その6 | その7 | その8
reported by ORG-imakaz & ORG-joe & ORG-kuniko & ORG-mimi & ORG-nobuyuki & ORG-rad & ORG-ryoji & ORG-taiki & ORG-taisuke & ORG-taku & ORG-toddy and photos by ORG-yusuke h & ORG-sama & hanasan .
(December 01, 2004)
|
|
|
|