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朝霧JAM1日目 RAINBOW STAGE part3
20:20-21:40 MOGWAI
ぼくが初めて体験したモグワイは01年のフジロックでして、あのときはフジロック初体験で何が何やらハッピーだったわけです。そしてぼくは飲みすぎました。モグワイしなければ、とグリーンステージとホワイトステージの間の林道をひた走り、到着直後ぼくの目に飛び込んできたのは、ステージから上空へ走る真っ直ぐな閃光。ステージ照明によるものか、酔っ払いの幻覚か、二つに一つとみているが未だ謎。ノイズギターによって空間すら歪んだのだろうか。
朝霧のモグワイもまた、最高のロケーションだ。この日は暗くなるのが早く、モグワイが演奏する20時頃には空は真っ暗で少し肌寒くなっている。雲行きも怪しく不穏な気配である。ぼくは友人達と正面PA前辺りで出てくるのを待っていたが、いてもたってもおられず独り多少前まで突き進んでみた。モグワイが出てきた。ぼくの斜め左にスコットランド国旗を振り回しているヤツがいる。とても興奮する。
緩やかに演奏は始まる。インストゥルメンタルのみによる楽曲が多くを占めるため、単音でテロテロやられると意識がふわっとくることもしばしばある。が、そのたびに朝霧のだだっ広い空間がいっそう広くなったように感じることもまた事実。テロテロだけで1曲終わってしまうと、みんなして「ふぅ」と溜息をついて拍手や歓声を送る姿も見られる。1曲終わるごとにスチュアートが「アリガートゥ」と一言入れるので一瞬緊張が和らぐ。しかし、ぼくらが何故こんなに緊張してるのかって、モグワイにはアレがあるからで、みなアレを待っているのだ。どの曲だったか忘れたけど、緩やかなアルベジオから次第に「タンタンタンタン…」とリズムを刻みだした。そして「来た来た来たぁ!」轟音がでっかく炸裂!!ゴゴゴゴゴゴォォォでグワァァァァッ/来るのが分かってるんだけど「来るか来るか」って待って「来たーっ!!」ってなる瞬間が凄い(友人のコメント)/ずっと続くような感じがした(友人のコメント)/頭を抱えたくなるほどに美しい。ノイズの音壁に押し潰され、さっきまで広がり続けていた空間を一瞬にして一点に固めていくようだった。もう、最高です/CD持ってる友達から買い取ることが決定しました(友人のコメント)/朝霧でモグワイ、サイコー(友人のコメント)。そのときぼくは「なんてヤベェんだー」「信じられねぇー」って表情をしていたと思う。フジの時の謎が解けたかも。ボクにはやはり空へ走る閃光が見えた。
official site
『Happy Songs for Happy People』(album)
22:20-23:30 FAITHLESS
「フェイスレス、見なかったの?彼らはホントに凄いグループだし、ライヴも最高なんだから」と、グラストンバリーに行ったにも関わらずフェイスレスのライヴを見逃したぼくに、ロンドンに住む友人が熱っぽく語ってくれたのが約2年のこと。この朝霧でようやく目にすることができたフェイスレスは、友人のコメント通り、完璧なライヴバンドだった。終演後のステージ前は絶賛の声の嵐で、今度はこの日のライヴの目撃者一人一人がこのライヴを語り継いでいくことになるんだろう。
ギター、ベース、ドラム、パーカッションの入ったバンド編成で叩き出すグルーヴが、ライヴの初めっから、ステージ前に集まった観客を揺らしまくる。すでに世界規模で根強い人気を誇っているという彼ら。その実力が本物だというのは、跳ねて、踊って、腕を振る、すごい数の人たちが物語っている。多分、曲を知っている人はそう多くはないはずなのに、本当にたくさんの人が踊り狂っているのだ。ゆったりしたライヴが進んで来たこの日のレインボーステージで初めて見る光景だ。ここまで眠っていたエネルギーが一気に爆発する。そんな感じかもしれない。
「マキシ・ジャズはカリスマ。ホントにかっこいい」という声があるように、ステージの真ん中に立つ長身の男が、このバンドでヴォーカルを担当する、マキシ・ジャズ。仏教徒でもあるという彼のほっそりした体からは、どこか内に秘めたオーラが漂う。その言葉でもってこちらの脳の深い部分にメッセージを送りこんでくるような、独特のスタイルだ。そんな彼のディープな世界観と、鉄壁のバンドが生み出すグルーヴがバッチリ噛み合ったときの快楽は無敵だろう。
グループになくてはならないマキシの強烈な存在感は、パフォーマンスのスタイルこそ違えど、アンダーワールドのカール・ハイドを思い起こす。頭っから休むことなく踊り続ける観客の大歓声に、何度も「ありがとう」と応え、あまりの盛り上がりぶりに感極まって、途中で涙を浮かべてすらいるようなマキシ。彼の素直さと真摯さは、ライヴの間、何度も感じることができた。
休むことなくライブは進み、ラストに演奏されたのは"WE COME 1"。マキシが「WE COME」と歌い、飛び跳ねて答えるお客さんたちの姿は感動的で、間違いなくこの日のライヴのクライマックスだった。オーディエンスへの感謝をメンバーひとりひとりが表して、ステージを去っていく。すぐにアンコールを求める拍手が沸き起こるが、アンコールはなしとのアナウンスが流れ、初日のレインボーステージのライヴは幕を閉じた。それでもフェイスレスへの拍手は止まなかった。「あんまり良かったんでライヴの後すぐ、岩盤でCD買っちゃいました」と友人が語っていたのだった。
set list(原文のまま)
1.SWEEP/2.REVERENCE/3.LOVE LIVES/4.BLUE GRASS/5.INSOMNIA/6.IN THE END/7.ALL RACES/8.GOD IS A DJ/9.NO ROOTS/10.FAMILY BACK/11.SWINGERS GUITAR/12.MASS DESTRUCTION/13.WHAT ABOUT LOVE/14.WANT MORE-PART 1/15.WANT MORE-PART 2/16.WE COME ONE
official site
『No Roots (Enh)』(album)
その1 | その2 | その3 | その4 | その5 | その6 | その7 | その8
reported by ORG-imakaz & ORG-joe & ORG-kuniko & ORG-mimi & ORG-nobuyuki & ORG-rad & ORG-ryoji & ORG-taiki & ORG-taisuke & ORG-taku & ORG-toddy and photos by ORG-yusuke h & ORG-sama & hanasan .
(December 01, 2004)
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