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      3月も半ばにさしかかろうとしているにも関わらず、取材のため、部屋を出発したら雪が降っていた。というか吹雪だった。天候だけは既に苗場とリンクしているみたいだ。数日前の天気予報ではくもりのち晴れだったのに、これじゃ並んでいる人がいたら大変なことになっちゃう。大丈夫だろうか。

      到着してみると、GANBANの前には一緒に取材する札幌のライターしかいない。一瞬、誰も並んでないという、衝撃的な結末で終了するのかこの取材は!と、思ったら、ドアの内側から笑い声が・・・。ここ、札幌のGANBANが札幌の老舗ライヴハウス「BESSIE HALL」の上にあるという話は、早割チケット情報【札幌編】でも書いたけれど、そのBESSIE HALLへの階段ならびにロビーのところで、みんな並んでいたのだった。よかったよかった。とりあえず、全員吹きっさらしというのはあまりにも過酷過ぎるもんなあ。それでも、中に暖房とかついてるわけじゃなかったから、かなり寒かったんじゃないかと思う。

      ざっと数えてみたら、午前6時過ぎの段階で、そうやって並んでいたのは14、15人ってところ。札幌の地下鉄の始発は午前6時なので、これから少しは人は増えるだろうか。札幌50枚というのは「少ない」と感じていたが、これはひょっとして凄く正確な読みだったんだろうか。うーん、これはこれで感心するような寂しいような気が・・・。

    sapporo_ganban  一番前に並んでいた人に聞いてみると、前日(13日)の22:00から並んでいたらしい。てことは、GANBAN札幌の営業が13:00~22:00だから、前日の閉店後から即並んでいたんだね。遠方からは網走から来たなんて人もいて、これにはちょっと驚いた。ちなみに、網走って言うのは、北海道の東の端っこにあるので、その人はこの早割のために北海道を横断してきたに等しい移動だ。たぶん、6時間以上はかかっているだろう。

      確かに並んでいる人の数は少ないかも知れないけれど、そんな人たちの話に耳を傾けていると、やはり、フジロックに行きたい!できれば安く!という熱意をとても感じることができる。並んでいる間、とっても寒かっただろうことは想像に難くない。でも、それぞれのそうした熱意が連帯感を生んでいるようで、列の前の方の人たちは知り合いとかどうとか関係なく、結構、楽しげに話している。発泡酒片手にケラケラ笑っている人もいたし。想像していた「争奪戦!」の雰囲気とは違って、のどかで平和だ。

      一方、GANBAN札幌のスタッフはいろんな不安や作業と格闘しつつ、眠れぬ夜を明かしたようだ。40分くらいは寝たとも言っていたし、床に散らばっていた段ボールと小さなタオルケットにそのわずかな仮眠の残骸を見ることができた。それでも、実際は何が起こるかわからないというので、まだ不安な表情を隠せず、こっちも緊張する。

      午前7時が近づいてくるにつれ、始発組が一人、また一人と入ってきて、BESSIEの階段を下りていく。「今、何人?」「22人くらいかなあ」という会話を聞きながら、勝手に「どうなるかなあ?売り切れるかなあ?」とドキドキしてみる。入ってくる人もちょっと訝しげだったりもする。でも、実際この時間でも大丈夫なのはわかっているので、基本的には雰囲気ものどかなままだ。

      時計が午前7時を指し「お待たせしました。これから整理券の配布を開始します」と告げると、ちょっとした拍手と歓声が上がる。スタッフが一人一人に「何枚ですか?」と聞きながら、整理券を配布する。もらった人はお店から出て行く。まあ、渋谷とは違って20数名なので、実にスムーズなもんだ。それにわずか数分で、並んでいた人全員、見事に整理券が行き渡ったのである。いやあ、本当、みんなよかったね。

    sapporo_ganban  15分くらい過ぎた頃、ちょうど並んだ人全員に整理券が行き渡ったところで、女の子が一人BESSIEの階段を下りてきた。でも、間に合った。彼女は整理券を無事に2枚手にすることができた。さらにみんながいなくなって、その5分後、一人の男の子がやってきた。彼は不安げに入り口を見ていたので「早割ですか?」と聞いたら、「ハイ」と答えた。まだ間に合った。彼は49番と50番の整理券を手にすることができた。そう、ここで札幌分は終わりだったのだ。彼は本当は始発で来るところ、若干寝坊したらしい。でも、よかったねえ、間に合って。彼に整理券が渡ったときは、スタッフ、取材陣から拍手まで起こっていた。

      その彼を最後にして、整理券を求める人は現れなかった。全く何のトラブルも発生せず、しかも、早起きが無駄になった人は誰もいなかった。悲しい思いを抱えながら、家路につくという人はこの時点では現れなかったのだ。これについても、素直に「よかったなあ」と思えた。入り口のドアに張られた「完売」のお知らせは、威風堂々として見える気がしたものである。スタッフの間にも、笑顔、そしてまずは一安心といった感じが広がっていた。

      午前9時30分。最初の20人がそれぞれ2時間ほど時間をつぶし、だんだん戻ってきた。全員が揃ったところで、いよいよ本当の発売開始だ。だけど、スムーズなもんだ。今回はICカードに記録した後、控えを印刷するっていう初めてのスタイルだったので、ひょっとしたら時間かかるかなと思ったけれど、一人それでも3分かかってないんじゃないだろうか。結局、最初の20番までのグループは45分程度で支払いを完了していた。

    sapporo_ganban  その後のグループでも、混乱やクレームは発生せず、午後1時前には、発行された50枚の早割は全てしっかり精算された。スタッフの間にもここでようやく安堵の表情が生まれ、携帯で記念写真まで撮っていた。本当に嬉しかったんだろうな。でも、GANBAN札幌はこれで閉店されるわけでもなく、彼らはまだ、午後10時まで営業を続ける。ご苦労さんです。今日はうまい酒でも飲んで、ゆっくり寝てください。もちろん、チケットをゲットできたみんなは祝杯でもあげて、ぐっすり寝てください。明日は普通に月曜日ですし、この分だと朝、雪かきをしなきゃいけないかもね。

      ということで、札幌初の早割は、無事に、かつ平和に終了した。実によかったあと思う。札幌はまだ雪が降りしきっていて、まだまだ夏も遠い。でも、今日、早割を買ったみんなの頭の中では、確実に今年のフジロックへの道のりが始まっているはずだ。そして、ICカードと控えの紙は、その第1歩を踏み出した証だと言えるだろう。札幌のフジロッカーズは、いつもの年よりも早く、あの興奮と感動の場所へ近づくことができた喜びを噛み締めていると思う。

      最後に、今年も「フジロック丸」が就航することが発表された。まだ、出航日程やルートなどほとんど何も決まっていない状況だけれど、これから内容が決まってくれば随時、 スマッシュのサイト オフィシャルサイト で発表していくようだ。もちろん、fujirockers.orgでも取材していく。



    reported by ORG-ysmz

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