シド・ザ・キッド(ジ・インターネット)ショート・インタビュー
- 2016/06/06 ● Interview
フジロック初日のホワイト・ステージでの出演が決定しているジ・インターネット。Fujirockers E-Teamが、ヴォーカリストであるシド・ザ・キッドへショート・インタビュー。
この西海岸のネオ・ヒップホップ/ソウル・ファンク・グループが、アメリカはもちろん、ここ日本でも高い評価を受け波に乗っている。ジ・インターネットはシド・ザ・キッドとマット・マーシャンがネット越しに曲を作り出したことから始まった。L.A.のオルタナティブなヒップホップ集団、オッド・フューチャーとのコラボレーションを経て、彼らは2015年のアルバム「Ego Death」でメインストリームでの成功にたどり着いた。このサード・アルバムはUSビルボードのR&B/ヒップホップのアルバムチャート第9位にまで達し、2016年のグラミー賞 最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバムにもノミネートされた。
バンドはここ日本でも成功している。リキッドルームで行われた今年1月の初来日ライヴはソールド・アウト。Kyoto Jazz Massiveの沖野修也もバンドを讃え、彼のインターFMの番組内でのJaJ Awardsでバンドをベスト・ニュー・アーティストに、ヴォーカリストのシドをベスト・フィメール・ヴォーカリストとしてノミネートした。僕らFujirockers E-Teamはシドに接触して、来月のフジロック初登場に向け、新たな成功、日本についてどう思うかなど聞いてみた。これを読んで、ぜひ金曜夜のホワイト・ステージでのステージをチェックしてほしい。
─ キミ達はジ・インターネット(特にシドとマット)として活動してるけど、さらにオッド・フューチャーとも一緒にやってるよね。詳しく知らないフジロッカーのために、どうバンドが生まれたのか教えてくれる?どう2人組のプロデューサー・ユニットから現在のフルバンドのかたちへ変化していったの?
シド・ザ・キッド(以下シド):仲良くなったから一緒に曲を創りはじめた。それを演奏するためにバンドを組んだ。残りは退屈な話だけかな。
─ 去年の「Ego Death」でかなり認知度が上がったようにみえるけど。
シド:アルバムはいままでやってきたことのグレートなピースのひとつだと思ってる。他の音楽とは違くて、なおかつ心地良いものだから、みんな認めてくれている。それに私達もバンドとしての私達をやっと理解できたし、他の人もそう感じてると思う。自分のことを理解できたときにこそ自分のことを伝えられるでしょ?
─ 有名になるっていうのはハードなもの?みんなに以前よりももっと期待されていると感じる?アンダーグラウンドに潜んでいる方がいい?それともここ数年のハードワークが認められるほうがうれしいのかな。
シド:グレートに思う。最近、想像もできなかったようなすごい人たちと働いてる。最初は恐れてた部分もあったけど、もうだいじょうぶ。最近じゃ心地良くなってきたから、それを利用してすべての機会に飛びつくようにしてる。
─ 今年1月のリキッドルームでキミらを見たよ。日本のファンは他と比べてどうだった?日本には何回来たことがあるんだっけ?日本で好きなこととか場所はある?
シド:日本のクラウドは最高。言葉の壁は関係ないように見えたし、ずっとヴァイブしてダンスして叫んでた。私は日本に来たのは2回目だけど他のメンバーは初めてで。日本ではショッピングするのが好き。スタイルが好きだから。
─ 好きな日本のアーティストや曲はある?
シド:ない。時間がなくて、英語の曲だけでも追いつけないの。
─ 今年フジロックでプレイする意味、フジロックの印象を教えて。
シド:エキサイティング。行ったことないから。日本のフェスがどういうものか見るのが楽しみ。
─ ファンはフジでのライヴ、何を期待していい?
シド:いつものインターネットのライヴのエナジーを期待していて。歌って踊る準備をしておいてね。
─ 読者にメッセージをもらえるかな?
シド:サポートありがとう!
* Originally posted by Fujirock.com
Text by James
Photo by Taio Konishi (Smashing Mag)
Translated by Tony