アーティスト情報 : My Bloody Valentine (マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)
photo by Izumi Kumazawa
98年のフジロックで動くケヴィン・シールズを観たときには感激した。それからしばらくはプライマル・スクリームのステージを観るたびに、巨大な体で、髪も伸び放題、やる気があるのかないのかわからない様子でギターを弾くケヴィンがいたのだ。
マイ・ブラッディ・ヴァレンタインと、どんどんロックンロールバンドになっていくプライマルとの違和感を感じつつ、時折ギターノイズを放出するケヴィンの姿は嬉しかった。こうしたリハビリの場を提供したプライマルにも感謝である。
アーティスト情報 : Flower Travellin’ Band (フラワー・トラヴェリン・バンド)
photo by Koichi “hanasan” Hanafusa
ロックがまだまだマイナーな存在だった60年代終わりから70年代初め。「ロックは英語で歌うべきか、日本語か?」といった議論が幅をきかせていた頃に、全編英語で世界に飛び出していったのがフラワー・トラヴェリン・バンドだった。ヴォーカルのジョー山中を核として70年にバンドを結成。カバーを中心とした 『Anywhere』でデビューした後、カナダに渡って本格的なライヴ活動を展開。その結果、アメリカのアトランティック・レコードを契約することになる。