フジロックで“水分補給”を支えて25年以上。オフィシャルサポーター「ポカリスエット」(大塚製薬)インタビュー
- 2025/07/24 ● INTERVIEW

photo by 大塚製薬株式会社
フジロックのオフィシャルサポーターとして25年以上ともに歩む「ポカリスエット」。運動のときやお風呂上りなど、日常ではおなじみですが、フジロックの会場での水分補給にもまた欠かせない存在です。フジロックに協賛をはじめたきっかけや、ポカリスエットが水分補給に適している理由についてなどを、大塚製薬株式会社・ポカリスエット担当の岩﨑さんにうかがいました。
──フジロックでドリンクブースといえば、まず第一にポカリスエットという印象です。いつごろから協賛をされているんですか?
1999年の苗場開催からオフィシャルサポーターをさせていただいています。フジロックは大自然に囲まれた環境の中で音楽に包まれることができる素晴らしいイベントですよね。ポカリスエットはそうした「最高の体験」「最高の思い出」とともにありたい、そしてその最高の瞬間に皆さんの体を潤し支えたいという思いがあり、参加しています。

2019年のブースの様子
Photo by hzm
──ポカリスエットといえば、CMも印象的です。高校生がダンスをするなど、若者が輝いている瞬間を切り取っていますよね。
CMでは人生の輝きや、高まる気持ちを表現しています。ポカリスエットは水分・電解質補給としてはもちろん、汗をかいたあとに飲むおいしさ、気持ちよさも大事にしてきました。なので、心も体も開放され、気持ちが高まる「夏フェス」のようなシーンでも、そばにありたいと思っています。
──今年の夏のCMはSTUTSさんの新曲が起用されていますね。
はい、「99 Steps (feat. Kohjiya, Hana Hope)」をCMに使用させていただいています。FUJI ROCK FESTIVALでは26日のSTUTSさんのステージにて、何かスペシャルなコラボがあるかもしれません。ぜひ注目してください。
──それは楽しみです!昨今は気温も高いですし、熱中症対策の観点からも欠かせない飲料となりました。ポカリスエットが水分補給に適している理由について、改めてお伺いしたいです。
ポカリスエットは、発汗によって失われた水分と電解質(イオン)をスムーズに補給できます。スポーツドリンクというイメージを持っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、体の水分(体液)に近い電解質バランスにこだわった飲料であり、発売当初より「健康飲料」とお伝えしています。飲むと甘さがあるのは糖質が入っているからです。糖質は電解質と共にはたらくことで、水分の素早い吸収と、体水分の保持を助けます。だから、ポカリスエットは水よりも、素早く、長く体を潤すことができるんです。
──甘さにも理由があるのですね。納得です。
開発のはじまりは、弊社の研究員が海外出張時におなかをこわして入院したことがきっかけなんです。その時、医師が研究員に手渡したのは炭酸飲料。そこで、こんな時にゴクゴク飲みながら栄養も一緒に補給できる飲み物があれば、と思ったそうです。またある時に研究員が、手術を終えた医師が水分補給のために点滴液を飲んでいるのを見て「飲む点滴液」というアイデアをひらめきました。
これらをヒントに、日常生活において発汗により失われる水分と電解質(イオン)を補給できる飲料、つまり“汗の飲料”ポカリスエットが開発されました。
夏フェスはもちろん、運動時、お風呂やサウナに入ったとき、寝起きなど、様々なシーンにおいて渇いた体を潤すことのできる飲料です。
──汗をかいたあとにも飲みたくなる、スッキリした飲料ですよね。

photo by 大塚製薬株式会社
やはり、「汗をかいあとにゴクゴクおいしく飲める」ことは、こだわりをもって開発しています。開発当時は、汗をかいたときにどれが一番おいしく飲めるかということを比較するために、研究員たちはみんなで大塚グループ発祥の地・徳島県の眉山に登って頂上で飲み比べをしたんです。
──フェスなど野外での熱中症対策のポイントはありますか?
まずは、服装に気をつけたり、帽子をかぶったり、日陰で休むなどの工夫が必要だと思います。その上で、喉が渇いたと感じる前からこまめに飲むのがおすすめです。
──「喉が渇いたな」と思うよりも前に飲むことが大事なんですね。
はい。汗をきちんとかけるようにしておくことが大事なんです。汗は皮膚から蒸発するとき、体から熱を奪います。これが体温調節になります。でも水分が体に蓄えられていなければ、汗をかくことができません。衣服の工夫や休息などの対策をとると同時に、体液に近い電解質バランスのポカリスエットで水分・電解質を補給し体を潤しておくことが重要です。
──協賛している音楽フェスでは、「1ソング1ポカリ」という宣伝が行われていたのが印象に残りました。1曲に1度くらいこまめに水分補給をしたほうがよいのですね。
「1ソング1ポカリ」覚えていてくださり嬉しいです。体は一度にたくさんの水分をとっても、全てが体に吸収されるわけではありません。音楽に包まれる楽しい時間は、つい水分・電解質補給を忘れてしまいがちですが、常にこまめに飲んでほしいという思いを込めています。カバンの中に入れておくなどして、こまめに飲める状態にしておくのがおすすめです。
また、甘さ控えめの製品がお好みの方には、「ポカリスエット イオンウォーター」を、お子様にはゼリータイプなどもおすすめです。フジロックの会場でも、あらゆる方に合わせた製品をご用意しています。
──フジロック会場では、隣にお酒のブースがあることが多いですよね。お酒を飲んだ人は、ポカリスエットを飲んでも大丈夫なんですか?
「ポカリスエットでアルコールの吸収が早くなるのでは」とおっしゃる方もいますが、それは誤解です。アルコールは脱水を促すので、飲んだ以上の量の水分が尿として排出されてしまいます。むしろ体は渇いてしまっているのでポカリスエットで体を潤していただければと思います。
──当日、会場でのブースの様子や、取り組みについても教えて下さい。

2019年のブースの様子 | Photo by hzm
ポカリスエットブースでは、毎年オリジナルのスタッフTシャツを着用したメンバーが皆さんをお待ちしています。今年はスポーツユニフォーム風のデザインです。ブース内ではチェキ撮影を行っており、毎年記念に撮影に来てくださっている方もいらっしゃいます。

photo by 大塚製薬株式会社

photo by 大塚製薬株式会社
また、来場者向けのブースだけではなく、アーティストのホスピタリティエリアでもポカリスエットのドリンクブースがあります。装飾にもこだわっていて、国内外問わずアーティストの皆さんにも記念に残る場所になってもらえたらと思います。
また昨年から、会場の使用済みペットボトルを回収し、新たなペットボトルを作る「ボトルtoボトル」水平リサイクルの取り組みをはじめました。自然との共生を掲げるフジロックとともに、こうした取り組みをできるのは嬉しいです。大塚製薬としても、容器の軽量化やCO₂の削減など環境配慮の取り組みを積極的に行っています。

photo by 大塚製薬株式会社
──水分補給のあとは、リサイクル活動に参加したいと思います。最後にフジロックへの想いを聞かせて下さい。
フジロックは、昔は友達と参加していた方が、時を経て家族と一緒に参加したりと、参加する方の人生や思い出と寄り添い、脈々と受け継がれていく文化を感じます。楽しくかけがえのない時間の中に、ポカリスエットも共にあることができればと思っています。私達は単に「音楽フェスは喉が渇くから」という気持ちで参加しているわけではありません。私達もフジロックが大好きなので、フジロックの人の繋がり、思い出の繋がりの中に、ポカリスエットも一緒に続いていけたらと思います。
Interview & Text by 梶原綾乃