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グラスト直前予習! 準備はOK? ~会場の楽しみ方と心得~

 

Photo by Riko

いよいよグラスト! オルグスタッフの中でも特にファンの多いグラストンバリー・フェスティバル、ゲートオープンまであと2日となりました。

去年で40周年を迎えたグラストですが、世界に誇るラインナップの豪華さは皆さんご存知の通り。でも、一度経験してしまったら最後、「またあの場所に戻りたい!」という、どうしようもない衝動が押し寄せる所以は、やはりあの場所が生み出す不思議な魅力に尽きるのではないでしょうか。

今年参加する皆さんへ、参加できない人達の分までとことん遊び倒してきてね! という思いを込めて、そして、まだ未体験の皆さんには少しでもグラストの魅力が伝わりますように。今回は直前予習として、会場の楽しみ方から、心得までを紹介したいと思います。会場の地図と合せてご覧ください。

■とにかく歩こう
もう、歩いているだけで楽しい。3度経験してみて改めて心からそう感じています。まずは、来ているお客さん。ヒーローもの、映画のキャラクター、動物、果物、ウエディングドレス(男性)など実にバリエーションに富んだコスチュームを身にまとっていて、今日はどんな人に会えるのか毎日ワクワク。カメラを向ければすぐに反応してくれるノリの良さも最高! それから、会場の飾りつけ。グラストの正式名称は「グラストンバリー・フェスティバル・オブ・コンテンポラリー・パフォーミング・アーツ」。至るところにあるオブジェはもちろんのこと、ゲートの飾りが斬新だったり、ユーモアに富んでいたり、色鮮やかだったり、可愛かったり、目にするだけでウキウキ。そして、運が良ければ出会えるパフォーマーの数々。フジロックでの原始人のように、会場を歩いていると突然出くわします。サーカスフィールドで出会える確率高し。

★このエリアには一度行ってみたから、もういいや、ではもったいない! 足を運ぶ度に新しい出会いがあるのがグラストなのです。


■見晴し最高!パークのタワー
ぜひ登って欲しいのが、パークにある会場を一望できるタワー。上までは階段で登って行きます。常に行列ができているけど、並んででも見る価値は大! 会場の広さを自分の目で確かめられる最高の場所です。タワーの後方が丘になっているので、そこでのんびりするのもこれまた良し。

★パークは、スペシャルゲストが豪華とも言われているステージ。当日のその時までわからないけど、足を運べばビッグサプライズがあるかも!? ちなみに去年は、トム・ヨーク。

■グラストから便りを出してみよう
食べ物はもちろん、服や帽子、アクセサリー、バッグ、キャンドル、シャボン玉、本など、様々なストール(お店)がズラリと立ち並ぶのもグラストの魅力。そんな中でおススメしたいのが、ポストカード屋さん。グラストのポストカードをメインに置いてあり、買うだけじゃなく、葉書を出すこともできるんです! お店にちゃんと書くスペースがあり、ポストも設置。これって本当に届くのかな…(笑)、という若干の不安はあったけれど私が出した分は無事日本に届いていました。

★場所はヒーリングフィールドとクラフトフィールドの間にあるストーンサークルへ続く道(地図の右下)沿い。2008~2010年のことなので場所が変わっているかもしれません。他の場所にもあり、左上の写真はパークにて。

■日本で未公開の映画を見るチャンス!
シネマテントでは木曜から4日間、映画を上映しています。中には日本未上映の作品もあるので、興味のある人には実にラッキーなチャンス。去年は『Exit Through The Gift Shop』を見てきました。顔を明かさないことで有名なイギリスのグラフィティアーティスト、バンクシーが初めて監督した作品。日本では今年の7月に公開のようです。メインのステージでライブが始まるのは金曜からなので、木曜にいかがでしょう? ラインナップページで「Pilton Palais Cinema Tent」の欄をチェック。

★もちろん、無料!

 

■ヘッドライナー後も祭りは続く
お目当ても見たし、さぁテントへ戻るか。いやいやちょっと待ってください。まだまだ楽しい夜はこれから。会場の奥地にひしめく夜のパフォーマンスエリアも見逃せません。アルカディア、シャングリラで踊り直すもよし、ゲイワールドを楽しむもよし。フジロックのパレスオブワンダーをさらに濃厚にした雰囲気で、夜ならではのアートやパフォーマンスは見ものです。ピラミッドやアザーステージからちょっと離れているけど、グラストへ行ったからには、ぜひ足を運んでみてください。

★朝まで起きていられるなら、そのまま朝日を見るのも良し。場所はストーンサークルへ。朝日待ちの人で溢れています。

 

■買い物は、日曜が狙い目
グラストのストールは本当に欲しいものだらけ。買い物好きにはたまりません。中でも服のストールは相当な数があり、古着屋さんは個人的に非常におススメです。まるでロンドンでショッピングをする感覚。気に入ったワンピースなんかは、サイズが合えば買って損はなし(日本人には大き目の場合が多い)。古着の値段は、安ければ5ポンドくらいから。ただし、状態が良くない場合もあるのでしっかりチェックを。20ポンドくらいで十分可愛いものが買えます。防寒具は持っていくとして、服は半分くらい会場でそろえるのもアリ(ちなみに、グラストではアウトドアファッションのお客さんはほとんどおらず、街着かコスプレか、といった感じ)。そんな目移りしまくりのストールでいろいろ買うなら、日曜が狙い目!なぜならセールが始まるから(笑)。「ワンパウンド! ワンパウンド!」と、1ポンドでたたき売りしている場合も。

★意外にクレジットカードが使える場合もあり、VISAならほぼ間違いないかと思います。

 

このように、ライブ以外の楽しみが本当に盛りだくさんなグラスト。フジロックとの大きな共通点ですね。ワクワクも大きいけれど、初めて行く時は不安もいっぱい。そんな方のために、心得なるものを作ってみました。少しでも参考になれば幸いです。

 

~ 初グラストの心得 ~

【会場】 迷って当然。道がある限り進め!

*広すぎる会場は地図より足で覚えた方が早い、と初めて行った年の最終日に気づきました。

【ごはん】 異国の味を受け入れろ!

*美味しいものもちゃんとありますよ。たまに。量が多いのでシェアがおすすめ。

「Japanese」と書いてあっても、往々にして、こんなの初めて! な味になるとかならないとか…。何事も経験です。

【お酒】 スミノフじゃ通じない! 「スマーノフ」とオーダーを!

*ビール党じゃない人にもう一つアドバイス。イギリスに行ったからにはサイダーもぜひ。スーパーなどで買い込んで行くのが便利でしょう。

【トイレ】 ひるんだ時は、洋式を和式スタイルで乗り切れ!

*日本人の習慣が活躍。そんなこといっても、これもう行くしかないでしょ、って時の対処法です。
ちなみに、女子のスタンディングスタイルもあります。ピラミッド後方の「SHE PEE」でトライ。

【夜の休憩】 「ちょっと寝てから…」が命取り!

*目が覚めたら確実に朝です。自分が思うほど体力が持たない現実。
去年の最終日、ヘッドライナー後にテントへ戻り、仮眠してから遊びに行こうとした2名の体験談(自分含む)。


これで少しは心の準備ができたでしょうか?(笑)

でも、何があっても、結局楽しすぎるのがグラスト。テント内に川ができた。スシを食べたらあたった。夜に疲れ果てながら歩いた先がまったく違う方向だった。酔っぱらってずんずん歩いて行ったら牛舎にたどり着いた。まさに「No Happening, No Glasto」。しかし、苦い経験も楽しい思い出へと変貌するマジックが、そこにはあるのです。

それでは、魅惑のフェスティバルを思う存分、堪能してきてください。
幸運を祈っています。

Photo&Text by Riko

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