寝耳に水な、数年振りの”すっぱ抜き“は楽しんでいただけましたか?
アトミック・カフェ・フェスティヴァルとは驚きました…。加藤登紀子、マニッシュ・ボーイズ(斉藤和義 X 中村達也)と、ソウル・フラワー・アコースティック・パルチザン…アトム(atom:原子)というキーワードで繋がる、「運動」のひとつといえるかもしれません。原発に関しては、人それぞれの意見があると思いますので、あえてここでは触れません。ですが、あなたがリスペクトするアーティストの主張を聞いた上で判断するのもアリかと思います。一考する機会を与えられた…そう受け取るべき事なのかもしれません。
しかしこの”すっぱ抜き”が何より大きかったのは、大将直々のコメントを発表できたこと。これがオルグの本来あるべき姿なのかもしれませんねぇ…と感じたところで、舌の根(音か?)も乾かぬうちに、本チャンの発表と相成りました。油断してはなりませんよ。
今回発表分は、どうしても、故ジョー・ストラマーを意識せざるを得ないかもしれません。パレス・オブ・ワンダー(以下、POW)は彼が最も好んだ場所ですし、彼にまつわるささやかなモニュメントもあります。何か、奔放な遊び心から生まれたステージを中心に発表されている気がしますね。
まずは初日。ごった煮のマヌ・チャオからバトンを受けて、威風堂々グリーンに登場するのがジミー・イート・ワールド。彼らが決定したことで、グリーンの3が日全て、7アーティストが収まりました。
同じく初日のホワイトにて、毛皮のマリーズに続くのは、日本が誇るお祭りバンド、ソウル・フラワー・ユニオン(以下、SFU)が決定です。
思い起こせば、グリーンの3日目、最後に出演するアーティストが、今の「スペシャル・ゲスト」ではなく「クロージング・アクト」だった時代…フェルミン・ムグルザ、バンダ・バソッティといった、マヌ・チャオの盟友とも言えるバンドが名を連ねていました。フジの精神的支柱となっている、「故ジョー・ストラマーの魂を受け継ぐバンド」と言っても過言ではありません。
ざっくりと言ってしまえば、『何だかよくわからないけれども、テンションを根こそぎ持っていくバンド』がブッキングされていたのです。その「クロージング・アクト」の歴史には、しっかりとSFUの名前も刻まれております。
そして、ホワイトのラストには、ミック・ジョーンズが率いるビッグ・オーディオ・ダイナマイト(以下、BAD)が収まっている…深読みし過ぎなのかもしれませんが、SFUの決定により、初日はジョーとザ・クラッシュに対するリスペクトが根底にあると言っても良いのではないでしょうか。
さてさて、お次はレッド・マーキー…こちらもやはり初日に滑り込み。実力派ライヴバンド、オットー(8otto)が決定しております。朝方のレッドをどんな状況へと陥れるのか、興味は尽きません。
さてさて夜遊び人間にとっての楽園、お待ちかねのクリスタル・パレス・テントと、大道芸も正式に発表されております。
まずはテントの初日。マリの夫婦デュオ、アマドゥ&マリアムが決定。彼らが盲目であることを忘れさせるライヴを繰り広げてくれるはずです。そして、BADからはザ・クラッシュの土台を築いたドン・レッツがDJとして参加し、バレンシアからやってくるオブリント・パスも決定しております。
この日のテントの根幹をなすのが、ラテンの混血音楽を紹介してくれるジャポニクス仕切りの、「ファイト・フォー・ライツ」。このパーティは、あなたの脳内に爪痕をのこすこと必至。十中八九、マテ・パワーあたりも絡んできそうですが…とにもかくにも、何が起こるか楽しみですね。
2日目は、レゲエ、ファンク、ジャズ、etc…かなり「黒い」日となっております。ジャズをスピンする須永辰緒、ぶっといファンクをかましながら、動きは底抜けに軽快なオーサカ=モノレール、デタミネーションズで出演経験のあるイッチー率いるエキゾチック・セッション・バンド、そして未だ無名ではありますが、レゲレーション・インデペンダンスが決定しております。
このレゲレーション・インデペンダンス、「名前からしてレゲエなんだろうな…」と侮ることなかれ。ファンク、ジャズ、スカ、レゲエ…黒い音を丸ごと飲み込んだような、破壊力抜群な音を発しますので見ておいて損はありません。
そして3日目。もはやパレス・テントの「ハコバン」とも言えるビッグ・ウィリー・バーレスクに、こちらは「ハコダン(ス)」とでも言えばいいのでしょうか、キャバレー・キャッツも決定しております。他にも、ユア・ソング・イズ・グッドのサイトウ “ジェイジェイ” ジュン、レベル・ミュージックを中心にスピンする、ドクター・イハラ(クラブ・スカ、ex.ロンドン・ナイト)が決定しています。
そして山の上の、俗世とは切り離された楽園のメンツも発表となります。DJヨーグルト、ドリアン、やけのはら、と何やら香ばしい面子がそろっております。そして気になるのが、リトル・バード・ネイションに名を連ねてきそうなドーナツ・ディスコ・デラックス。アフラがビートを刻み、ロボ宙が跳ねてアニが落とす…楽しみなことこの上なしです。
着ぐるみともども輪になって踊り、縄跳びなぞにもゆるりと参加しながら、陽光を浴びられたらどんなに幸せな事か…下界を忘れる天界の空気をぜひとも味わってください。
あと1ヶ月半、カウントダウンのブログパーツも出来たことですし、このテンションのままに、当日まで突っ走っていきましょう!
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