日本で一番早い“ゆるフェス”!? 「ロックオンザロック」レポート?第1弾?

Posted on May 19, 2008
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 春になると、フェス解禁! といわんばかりに全国で様々なフェスがスタートします。東京・大阪では渚音楽祭が開催された4/12(土)13(日)、愛知県で行われたロックオンザロック(以下RoR)に今年も行ってきました。スマイリー原島さん(フェスのMC担当)曰く、“日本一早いゆるフェス”。ステージはロックフィールドとビーチフィールドの2つのみと、規模は比較的小さめながらも、多くの人を虜にする魅力が詰まっているフェスだと思います。

 去年と大きく違う点は、今年から2daysになったこと。通し券はすぐに売り切れ、開催前には全てのチケットが完売しました。1日だけのフェスに愛知県へ出向くというのは腰が重くても2日となれば、「よし、泊まりで行くか!」といった感じで2daysになったことを機に、遠方からのお客さんも増えたのではないでしょうか。

 RoRの魅力は、なんといっても岩盤&海というロケーションが生み出す、まったりとしてゆるーい雰囲気。それは、去年も感じたようにフジ・ロックでいうアバロン、フィールドオブへブン、オレンジコートに通じるものがあります。

 2日間の楽しい時間を過ごして感じたのは、雰囲気をはじめとしてフジ・ロックと共通点がいくつかあるフェスだなということ。今回はそのあたりに触れてレポートしていきたいと思います。

  
■まったーりできる場所がある

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 会場のすぐ横は海。砂浜はもちろん、砂浜に続く階段に座ってのんびりしているお客さんがホントにたくさんいました。ビーチフィールドは海に面しているため、砂浜にいてもビーチフィールドにいるのと同じくらいライブがよく聞こえてきます。さらに、なんか音が鳴ってるね?というくらいまで離れた砂浜付近にも海を見ながら、ぼーっとしているお客さんがたくさんいて、まったり度は高かったです。普段はどちらかというと海より山に行くことが多いのですが、海って開放感があって本当に気持ちいいんだなと改めて感じました。あと温泉地というのも共通で、RoRにはロックフィールド内に足湯もあります。フジ・ロックにもあったらいいな……。

   
■チケットがなくても遊べる

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 今年は会場レイアウトが変更になって、フード関係がほぼ入場ゲート外に集結したので、まず食べ物はOK。因みにこのレイアウト変更のおかげでロックフィールドの混雑がなくなり、本当に快適に過ごせました。

 あとは、海ならではの遊び“シーカヤック”もゲート外で受付をしています。去年気になっていたので今年こそは! とチャレンジしてきました。カヌーの海バージョンみたいなものなんですが、海の上でもライブの音がすごくハッキリ聞こえて想像以上に気持ち良かったです。また、視界が海面ギリギリという不思議な体験ができたこともRoRに来て良かったなと思うことの1つ。未体験の方はぜひ来年トライしてみては? そしてもちろん砂浜では自由に遊べるので、フリスビーやバトミントン、凧上げなどを楽しむお客さんもいました。

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 ライブに関してですが、ビーチフィールドに限っては海岸付近からステージが見えます(笑)。写真左端の白い屋根がステージなのですが、手前で立ったりシートを敷いているお客さんがいるエリアはチケットがなくても入れます。さすがにメインステージのロックフィールドは奥にあるので見ることはできませんが、ライブの雰囲気を肌で感じられるくらい音が聞こえてきます。フジ・ロックに例えると、ところ天国でホワイトステージのライブが聞こえてくる感じ? ロックフィールドのゲートからビーチフィールドのゲートまでは、徒歩1分くらい(かからないかも)で歩ける距離なのです。

 そんなこんなで、チケットなくても良かったーってくらいまったりし過ぎた人もいたのでは? なんて思ってしまいます。おそらく来年もチケットは完売しそうなフェスですが、ゲート内に入らなくてもRoRの雰囲気は十分に味わえるでしょう。

   
■グラビティフリーのライブペインティング

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 初めて彼らのライブペインティングを見たのは、去年のリキッドヘブン。その後、去年のRoR→今年のRoRと見ているわけですが、出来上がった絵の上に筆を重ねて、独特の世界観でまた違う絵を創りあげていく様は本当に見とれてしまいます。今年のリキッドヘブンレポには最終形が載っていますが、最初はこの写真のようにスタートするんです。今年のRoRではタイムテーブルTシャツのデザインも手がけていました。

  

 ちょうどRoRから一週間後、東京で行われたアースデイで、RoRにも出演していた佐藤タイジさんをお見かけしました。RoRの感想を聞いてみると、初めて行ったけど雰囲気がホントに素晴らしい、とのこと。愛知県なの? と聞かれ、そうです、と答えると、「自慢していいと思うよ」という言葉が返ってきました。……すごくうれしかったです。アーティストがフェスの“雰囲気”を気に入ってくれるというのも、フジ・ロックとの大きな共通点。RoRも、あの場所でライブをやりたい! あの場所でライブを見たい! そんな双方の思いが回を重ねるごとに強くなるフェスになっていくような気がします。

  
と、第1弾はここまでです。この続きは第2弾でお伝えしていきますのでお楽しみに。

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Text by ORG-riko , Photos by ORG-riko , ※1…Yoshitaka Kogawa(RoR実行委員会提供) , ※2…Rie Kasahara(RoR実行委員会提供)

posted by riko