苗場食堂編 - まだまだ続く情報更新

Posted on August 6, 2008
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Big Willie's Burlesque

photo by yoshitaka

 蒸し暑い日々に、まるで苗場名物の夕立が日本中を襲っているような、祭りが終わった日々が続いていますが、まだ脱力感いっぱいですか? 思い出に浸るわけではありませんが、まだまだ情報を更新中。ちなみに、Fuji Rock Express ‘08は、時間のかかってしまうイラスト・レポートが全てアップされ、締めの記事を入れて完了となります。

とはいっても、こうやって記事をチェックしながら、アーティスト情報を更新していると、いろいろなことが思い浮かびます。今回は苗場食堂に出演したアーティストを中心にした情報更新なんですが、トップの写真はお馴染みのビッグ・ウィリーズ・バーレスク。これも調べてみるとかなりの記事が書かれています。かつて… 70年代の頃ですかなぁ、LAアンダーグランド・シーンを席巻したバンドが三つぐらいあって、レッチリとフィッシュボーンに並ぶように活躍していた、もうひとつのバンド、チュペーロ・チェイン・セックスの中心人物だったのがドラマーのウィリー。その後、そのバンドがジャンプ・ウイズ・ジョーイとなって、LAスカの最右翼として活躍していたのを知っている人も多いのではないかと思います。スカの巨人、ローランド・アルフォンソやリコ・ロドリゲスをゲストに迎えて録音した『Generations United』も名盤で、そのバンドを解散して後に、もう一方の中心人物、ジョーイ・アルトゥルーダをサポートする形で録音した『Kingston Cocktail』も超名盤。入手不可能になる前に手に入れておいたほうがいいですよ。

すでに更新を報告しているシーシック・スティーヴ中川五郎に加えて、今回更新したのはchopiiin(ショピン)トクマルシューゴ、イースタン・ユースの吉野氏のソロ、outside yoshinoに京都の騒音寺菊地成孔ダブ・セクステットザ・フライング・パドヴァニーズキセルblues.the-butcher-590213 (ブルーズ・ザ・ブッチャー)といったところなんですが、けっこう何度も取り上げられていたのがジャネット・クライン。もちろん、場所を移して幾度か演奏してくれた人たちの方がカバーされる回数も多いというので、当然なんでしょうが、やっぱ、楽しかったんでしょうね。それは写真を見ているだけでも伝わってきますのも。

あと、山本精一+不破大輔+佐々木彩子という構成のザ・トリオ de フォークジャンボリーについては、原稿に登場した、彼らのカバー曲のオリジナルを収録しているアルバム・データを加えました。実をいうと、あの日、オレンジ・コートで演奏した鈴木慶一/Captain HATE and The Seasick Sailors feat.曽我部恵一のステージで、名曲「煙草路地」のサポートに姿を見せていたのが山本精一。まるでクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングばりにギター・バトルが繰り広げられたんですが、このあと、ザ・トリオ de フォークジャンボリーの話を聞いた鈴木慶一が「じゃぁ、行くよ」なんて流れになって、彼の飛び入りが実現したのであります。ちなみに、この名曲、やはり名盤の『火の玉ボーイ』に収録されている、「すかんぴん」という曲の最後にちらりとコーラスで登場するんですが、オリジナルはムーン・ライダースの前身、はちみつぱいがいつもステージで演奏していた曲。ライヴ録音で残されてはいても、スタジオ録音はなかったんですが、今回『ヘイト船長とラヴ航海士』で取り上げられているのが、昔からのファンには嬉しい限りであります。

話は変わりますが、例年同様、僻地に魅力を感じたフジロック・ファンがかなりいたようで、会場外のパレス・オヴ・ワンダーだけを楽しみにして遊んでいた人もかなりいたとか。それでも、会場のなかでも、もうひとつの僻地では奇蹟のようなハプニングが続発していたようです。例えばストーンド・サークルのこの光景なんぞ、かなりぶっ飛んででいたように思えるし、このセッションにヴェリー・ビー・ケアフルの連中も飛び込んでいってくれたなんて話も伝わっています。

あと、噂で耳にしたのは何人ものgonchanが苗場からお客さんと一緒に旅立ったとか。どうやら、それを考えて今年は小さめのginchanがいっぱい誕生したんだという話も届いています。今頃、苗場を離れたgonchanたちはどこでなにをしているのでありましょうか。

posted by hanasan