“Boardwalk Don’t Run Vol.21”レポート
Posted on June 13, 2008
Filed Under from ORG |
フジロックまで、あと42日! そろそろ苗場が恋しくなってきたフジロッカーズの皆様に今年1回目のボードウォークの模様をお届けします。
■レポート1 by org-fumino
フジロックが開催される約2ヶ月前になった5月最後の週末。土曜は雨。日曜はとてもいい天気に恵まれ、薄い色から濃い色まで、さまざまな緑色の苗場の木々を見ることができました。
フジロックの開催中にしか苗場に行ったことがない私は、いつも見ている景色とはまた違った、会場が持つ本来の自然の豊かさにまず驚きました。そして、苗場って本当にいいところだと改めて感じました。そして、いつも見ている会場のセットや景色をリンクさせながら歩いていると、これぞ森の中の散歩道!!──ボードウォークに到着。
雨が降っているにもかかわらずボランティアで集まったフジロッカーや地元の方々が一緒になって一生懸命ボードウォークを補修している姿を見て、軽く衝撃を受けました。というのは、フジロックに来た時、いつも何気なく当たり前にこのボードウォークを歩いていたからです。どんな人たちがどれだけ時間をかけて、天気が雨でも関係なく集まって補修をしている事なんて考えたことすらありませんでした。
でも実際は、何も危険な事が起こらないよう休日返上でみんなが一緒に作業している姿を見て、今まで当たり前にボードウォークは毎年ある、と思い込んでいた自分の考えが少し恥ずかしくなりました。ボードウォークを補修する地元の方たちの慣れた手つきを見て、ここ何年かだけの作業じゃないんだなと思いました。朝コンビニ(フクダヤ)で買い物をした時にレジで話したお店の人が目の前で木材を運んでいたりと、地元の旅館組合の方たちと私達フジロッカーが、みんなこのボードウォークという一つの現場で集まって力を集結するってなんだか素晴らしいなと感動しました。
補修はたった数日間だけかもしれませんが、フジロックにボードウォークがある事が、一生の思い出になる人も中にはいると思います。みんなのわくわくする足取りをしっかりと根をはって支えているボードウォーク。それがフジロックを大切に思う人たちの手で守られている、そこにあるいろんな人たちの気持ちを一人でも多くの人に知って欲しいと思いました。今回初めて体験してみて、「フジロックにボードウォークはなくてはならないものだ」と強く思いました。
「危ぶめば道はなし。踏み出せばその一足が道となる。迷わず行けよ。行けばわかる。」
VIIVA!FUJI ROCK!!!!’N ROLL!!
■レポート2 by org-ib
「フジロック」とは、何でしょうか?───私は「つながり」ではないかと思います。
初めてボードウォークキャンプに参加し、苗場の旅館関係者の皆さん、フジロッカーの皆さん達が心を込めてボードウォーク(以下BW)を補修する姿を見て、そう感じました。
「フジロック」は、年間を通して地元の人々と、お客さんと、主催者との想いをつないでいます。5月31日、6月1日、豪雨とこごえる寒さの中、苗場旅館関係者の方々が中心となり、重機を一切使わないオーガニックなBW補修が行われました。傷んだ板を剥ぎ、足場を組み、フジロッカーズは板を運びます。BWキャンプにはライブや報酬も無く、今回の土曜日は天気も最悪…、それでも参加者がみな笑顔だったことが忘れられません。驚いたことに小学校低学年と思われる子供達や、「去年初めてフジロックに行ってみたわ!」と笑う旅館の女将、フジロッカーまで様々な顔がイキイキと作業をしていました。
フジロックは主催者からの一方通行ではなく、参加者と地元も力を合せつくっているのだと実感した2日間で、大自然とみんなの笑顔に会いに、次回も参加したくなりました。「素晴らしきフジロックマジック、これからも多くの人をつないで、たくさんの笑顔をつくることでしょう。」
苗場以外にも日本各地にはBWがあり、公式HPもあります。興味のある方は、ぜひ、お近くのBWに遊びに行ってみてください。苗場のBWは正式名称「苗場インデペンデンス・ボードウォーク」と言い、1Km以上に渡って森林のなかを車イスやベビーカーで通ることができます。フジロック期間中だけでなく、雪の時期以外はだれでも利用でき、地元の学生が授業の一環で訪れては素敵な絵を描いたりもします。ただし、苗場BWの出入り口は段差と急な坂のため、車イスを使用する私が完全に一人で利用できるわけではありませんが…。筋トレとプロテインを飲み、鍛えて出直します!
■レポート3 by org-riko
WeSky a Go-Go! で訪れた3月は、雪で完全に埋まっていたボードウォーク。今回は、雪の重みなどで傷んでしまった木を剥がして新しい木をはめていく補修作業を行いました。実際に苗場に足を運んでボードウォークに参加すると、今年もいよいよフジロックが始まるんだなという実感がより強いものになります。
今回のボードウォーク参加は、グラストンバリーフェスティバルに向けて、雨の中のキャンプ経験を増やすということも私にとっては大きな目的でしたが、土曜は天候が悪く、キャンプ隊長からテントは中止と告げられてしまい残念…。でも、翌日は会場散策にはもってこいの超快晴。フジロック会場でとびきり気持ちのいい時間を過ごすことができ、とても幸せでした。何もなくても一日中遊んでいられると思うくらい楽しかったです。
苗場旅館組合の方に今年の苗場食堂について聞いてみると、地元の食材を活かした新メニューを考えているとのこと。フジロックは“フェスご飯”も大事な楽しみの1つだけに、今から本番が待ち遠しい! ちなみに、苗場旅館組合の方と話す機会のあるボードウォークなので、駐車場の予約ができる宿の方を探して、見事その場で予約をとっているフジロッカーもいました。
フジロックまでに、ボードウォーク開催は残り2回。ちょっと特別な夜を体験できる「100万人のキャンドルナイト」とのコラボ企画になる6月21日(土)? 6月22日(日)、本番直前でレッドマーキーやグリーンステージの設営が始まっていそうな頃の7月12日(土)? 7月13日(日)。行きたい気持ちはあるのに、まだボードウォークを体験したことのないフジロッカーは、ぜひ今年こそ足を運んで新しい感動や発見をしてみてください。
※申し込み詳細はコチラ
text by org-fumino、org-ib、org-riko
photos by org-riko
posted by riko