Sun Set LIVE 2007レポ

Posted on February 19, 2008
Filed Under 国内のフェスいろいろ |

 フジロッカーズのみなさん、こんにちは。
 先日のオルグ記事『続々と発表されるフェスティヴァル情報国内編』を見てもらってもわかるように、今年もさまざまなフェスの発表がされています。「今年はどのフェスに行こうか」と考えている人も少なくないでしょう。

 わたしたちもまたそのうちのひとり。毎年、メンバーそれぞれが国内外のいろいろなフェスに顔をだしており、実際に行ったものにしか味わえないステキな体験をたくさんしています。オルグスタッフが顔をあわせれば、「どこどこのフェスがこうだった、ああだった」などの話に花が咲くことも日常茶飯事。
 そんな話をもっとフジロッカーズの人たちともしてみたい。だから、これから少しずつオルグスタッフが行ったフジロック以外のフェスについてレポートします。

 まず第1回目は昨年8/31?9/2の3日間開催された、福岡の「Sun Set LIVE 2007」のレポートです。九州ロッカーズにとってフジロックに来るのはとても遠いけれど、地元にはこんなステキなフェスがあったんですね!

それでは、「Sun Set LIVE 2007」のレポートはじまりはじまり?。

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 2007年で15回目を迎え、フジロックよりも歴史がある「Sun Set LIVE 2007」。福岡市街から車で約1時間の芥屋海岸というところが会場だ。なんでもこのフェス、はじまりは地元のカフェオーナーが企画した小さなライブ。興行屋でもなんでもない彼らがおもしろいと思うことを積み重ね、それを仲間が支えてきた結果がこのフェスティバルなのだとか。そこに自然にできたコミュニティが支えているフェスとは、どんなフェスなのか期待に胸を膨らませて当日を迎えた。

 東京からの飛行機の関係で、会場に着いたのは開演後2時間くらいたってからだったが、駐車場から会場まではさほど遠くない場所に車をとめることができた。この時間でもフジロックの一番近い駐車場からグリーンステージまでを歩く程度でゲートに到着する距離だ。どうやら、毎年日曜日が一番混むらしく、金?土曜日は比較的のんびりムードだった。手作り感あふれるオープンゲートを抜けると、まるでバザー会場のようなフードエリア。メインステージである「PALM stage」、大きさはフジロックでいうとオレンジコートくらいだろうか。
そのほかに海岸側に「BEACH stage」、そして地元のパフォーマーたちが中心の「3rd Stage」と、3つのステージがある。

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 会場にいるオーディエンスを見ると、スニーカーの人なんてほとんどいない。フェスといえばフジロックのわたしは、その習性ゆえか完全防備のゴアテックスのスニーカー。なんだか急に自分の足元が恥ずかしくなってしまった。気を取り直して、会場を一周。長浜ラーメンをはじめ、地元色あふれる出店が勢ぞろいで、ここにいるだけで福岡名物をたくさん食べられてうれしい。ごはんだけでなく、雑貨店やワークショップも充実している。そして、トランポリンや逆バンジーなど、フェスでみかけるなじみの遊具も置いてあるが、ここでのなによりの遊び道具はビーチ! 波を相手にたわむれるカップルやファミリー、砂浜でたそがれる人など、思い思いに楽しんでいる。会場には貸しボートもあるものだから、「フェス+海水浴」が楽しめるのだ。だからなのか、オーディエンスは水着率が高い! しかもみんなとっても美しい。一緒に行った男性スタッフたちもアーティストも顔をつきあわせると挨拶のように「女の子がどの子もめっちゃかわいい」と、鼻の下を伸ばす始末。

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 しかし、鼻の下を伸ばしていたアーティストたちも、ライブとなると一変、とびきりかっこいいステージを届けてくれた。
 個人的に印象に残ったライブは、夕暮れどきのビーチにまったりした雰囲気が最高に心地よかった「Caravan」、リコと一緒に会場全員で歌ったワンダフルワールドが印象的だった「Rico Rodriguez with Cool Wise Men 」、妖艶なakikoと息の合った大人の渋いステージを見せてくれた「Bloodest Saxophone」、オーディエンスとの一体感が半端なく感じられた「Doberman」、そして地元福岡を拠点に活躍する「The Travellers」。トラベラーズのステージ後はブラサキのメンバーや元大相撲力士の敷島などあらゆる人たちとセッションがあり、「BEACH stage」の大トリを華やかに飾った。070901rico5955.jpg

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 数々のアーティストがすばらしいステージを魅せてくれるなか、わたしのベストアクトは会場にいたオーティエンスだ。聞こえてくる方言も愛くるしく、(しつこいけど)見た目も文句なしッ。そして、きわめつけはノリの良さ。一番際立ったのは、ドーベルマンのライブのときのオーディエンスの盛り上がり。みんな裸足になったうえ、競いあうかのように低い姿勢でスカダンス。笑ったのは、それだけ大騒ぎしていてもビーチサンダルを脱いで揃えていること。みょうなところでお行儀がいいのは土地柄?
 この笑顔、この盛り上がりを見るだけで「サンセットにきてよかったー」と思わせる一幕だった。070901sunset5902.jpg

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 ちなみに、このサンセット行きを思い立ったのは開催の約3週間前。会場周辺の宿はほとんど満室で、海の家での宿泊に若干空きがあるだけ。仕方がないので、福岡市街のホテルを予約。福岡市街からはレンタカーを借りて約1時間のドライブを経て会場入り。東京と違って、道もさほど混んでいないのでホテルの遠さも気にならなかったし、市街でホテルをとればフェス後は中州などで遊べて福岡観光も存分に楽しめるので、おススメしたい。

 ★そのほか、smashing magでのライブレポート、フォトレポートはこちら

※アーティストの写真:Org-hana

posted by naomi