今年も朝霧JAMに行ってきた。音楽が鳴り、子どもや犬がはしゃぎ、平和な空間に今年も癒された。会場では毎回早起きをして日の出を見ている。冷たいピンと張った空気で見る朝日が最高だからだ。この記事では会場での素敵な朝日、そして朝霧JAM以外のシーズンの紹介もしたいと思う。

朝霧JAMの魅力は日の出にあり

今年の会場では雨が多く晴れ間は少なかったが、早朝はとてもきれいな日の出が見られた。RAINBOW STAGE脇の丘から見た景色がこちら。

photo by おみそ

この時の日の出は6時30分頃で、気温は約10度。1時間程前から待機していたが、太陽を待ちわびる人が次第に増え、「寒い寒い」なんて言いながら上着や毛布をぎゅっと体に巻いている様子もなんだかとても良かった。前日の数々のライブ、そしてテントでの夜を超えた参加者同士は、仲間のような連帯感さえ生まれてくる。そんな仲間と眠い目をこすりながら見る朝日は、記憶に強く残る。このRAINBOW STAGE脇の丘は、個人的には日の出を見るベストスポットだ。富士山から昇る日の出が、目の前にドーンと現れる。普段はステージ間の移動で横切るだけの人も多いかもしれないが、朝霧JAMに来たからにはぜひここで日の出を見てほしい。

日の出を迎えると、子ども達はシャボン玉で遊びはじめ、犬も動き出す。さあ1日が始まるぞ、という清々しい気持ちになった。普段日の出を見ることなんてほとんど無いので、暗い空が少しずつ明るくなっていく様子を見ていると本当に気持ちが良い。

photo by おみそ

CARNIVAL STARから見た日の出はこちら。テラスがある場所なので、座ったり温かい飲み物を飲んだりしながらゆったりと待つことができる。

ここもかなりきれいに見えるのでおススメのスポットだ。モニュメント越しに富士山から昇る朝日を眺めるのもとても良い。CAMP SITE B内にあるので、テントに近い方は数分で見に行くことができる。

photo by HARA MASAMI(HAMA)

会場内で行われているサウナ付近から見た日の出はこちら。サウナで汗をかいた後、ひんやりした空気で体を落ち着かせながら見る朝日なんて、ものすごく贅沢だと思う。写真を提供してくれたスタッフも、かなり満足そうな表情で「最高！」と言っていた。

photo by 阿部仁知

以上が今年の朝霧JAMで見られた素晴らしい朝日だ。ここからは、朝霧JAＭのシーズン以外に見られる日の出も紹介したいと思う。

1年を通じて魅力的な朝霧JAM会場の朝日

ここでは1年を通じて、素晴らしい日の出を見ることができるとの事。キャンプを趣味にしている友人から写真を提供してもらったので紹介したい。朝霧JAMで魅力を感じた方は、他のシーズンにも足を運んでみてはどうでしょうか。

1月初旬、ふもとっぱらの風景はこちら。朝霧JAMよりも更に冷え込んで、明け方の気温は－5度になることもあるそうだ。地面は凍っていることが読み取れる。しかしその中で温かいコーヒーを飲みながらこの景色を見ることができたら、忘れられない思い出になるだろうなと思う。

photo by 田中ケンイチロウ

3月のふもとっぱらも寒さは厳しく、気温は－0.5度。真冬よりは気温が上がっているが、かなり温かい装備で行く方が良さそうだ。地面から水蒸気が上がっている様子が見えるが、その向こうの朝日が本当にきれいだ。

photo by りなしか

6月のふもとっぱらはかなり爽やかで、晴れていればきれいな青空で朝日を迎えることができる様子。
空の様子から、気持ちの良い朝であることが伝わってくる。気温は14度程。仲間や家族でキャンプをするにはちょうど良い季節ではないだろうか。ワイワイしながら朝日を見るも良し、静かにじっと見つめるも良し。

photo by りなしか

9月のふもとっぱらはこちら。夏の暑さが少し落ち着き、気温は15度程で過ごしやすい季節になってくる。
爽やかな秋晴れの中で迎える日の出。清々しい気持ちで1日を過ごせそうだ。「日の出の位置が春と秋で反対になることが面白い」との事。太陽の動きに気付けるのも、1年を通じてキャンプをしている面白味かもしれない。

photo by りなしか

11月の朝日は気温が下がってきて早朝は8度程。朝霧JAMよりも少し寒くなり、空気も更にピンとしてくる様子。
朝霧JAMシーズンでもそうだが、富士山から昇る太陽が体を少しずつ温めてくれて、太陽の力を知る。周囲がぱっと明るくなり、朝を知らせてくれる。ここからゆったりと準備を始め、朝日を眺めながら朝食を食べるのも良いだろう。

photo by りなしか

朝霧JAMの魅力は、富士山から昇る迫力のある日の出を見られることにあると思っている。あの素晴らしい朝日を見た方が、他の季節の朝日にも興味を持ち、年間を通じて遊びに行きながら次の朝霧JAMを楽しみにできたら、と思い各シーズンの朝日を紹介した。ちなみにふもとっぱらでキャンプをする際は予約が必須なのでご注意を。

興味を持ったら、ぜひこの美しい朝日を見ていただきたい。

写真：りなしか、田中ケンイチロウ、阿部仁知、HARA MASAMI(HAMA)、おみそ

文：おみそ