• 朝霧JAMならではの出演陣、堪能するまたとない音楽体験

    遂に朝霧JAMの10月に突入。もう2週間後だ。主催者をはじめ、地元地域の方々やボランティア団体の朝霧JAMS’…朝霧JAMをこよなく愛する者たちが日本全国・世界各地からかの地を目指す。眼前に広がる雄大な富士山の下、日々の喧騒から離れて心からリラックスし、仲間たちと楽しむ至福のひと時はもうすぐそこ!

    先般の記事でオルグスタッフがその魅力を熱く語っていた通り、キャンプは朝霧JAMの醍醐味であることは間違いない。焚き火の前で仲間とゆったり過ごし、キャンプ飯に舌鼓を打つ。自然にあふれた静かな環境が心地よすぎてキャンプサイトから出て来ず、ライヴを一切観ていないという人までいるくらいだ。だが、それはあまりにもったいない!メインの「RAINBOW STAGE」とセカンド「MOONSHINE STAGE」の2ステージで繰り広げられるライヴは、富士山麓の絶景と高原の天候も相まって朝霧JAMならではのマジックが起きる。今年も、“JAM”というキーワードに込められているジャンルレスで様々なミュージシャンが集い、音楽を楽しむというコンセプト通りのアーティスト・バンドが国内外から集結した。またとない音楽体験を堪能し尽くしてほしい!

    HIATUS KAIYOTE
    10/18(土) RAINBOW STAGE 20:35 – 21:50

    2019年と2022年のフジロックでグリーンステージに出演。2022年はネイ・パームが直前キャンセルとなったブラック・ピューマズのピンチヒッターとしてフィールド・オブ・ヘブンでソロ公演を行ったりと、フジロッカーにはお馴染みのフューチャー・ソウルバンド、ハイエイタス・カイヨーテが朝霧JAMに初登場、かつ初日のトリを飾る。朝霧で特に聴きたいのは、宮崎駿の名作『天空の城ラピュタ』にインスパイアされたという“”Laputa”。圧倒的技量による、変則的だが幾何学模様のような美麗なサウンドで、夜を幻想的に演出してくれることだろう。朝霧明けの10/20(月)には渋谷のSpotify O-EASTにて単独公演も予定されていて、VIP チケットはすでにソールドアウトしている。残るはスタンディングのみなのでぜひこちらもチェックしてほしい。

    忌野清志郎 ROCK’N’ROLL DREAMERS
    10/19(日) RAINBOW STAGE 19:00 – 20:00

    今年でデビュー55周年を記念して来日?Mr.フジロック、キヨシローが2002年以来、23年ぶりに朝霧の地に帰ってくる。長らくTBC(確認中)だった出演メンバーも、先日遂に発表された。田島貴男やダイアモンド☆ユカイ、YO-KINGに山口洋といったベテラン勢も嬉しいけど、個人的にグッときたのは暴動クラブの若き二人(釘屋玄&マツシマライズ)。ドクトル梅津(梅津和時)はもちろんはずせない。21年フジロックのトリビュートショーのような、キヨシローを敬愛する愉快な仲間たちがドカドカうるさいロックンロールでどんちゃんパーティーを繰り広げることになるだろう。キヨシローもきっと一緒にいる。今年の朝霧JAMをゴキゲンに締めくくってくれること間違いなしだ。「愛し合ってるかい?」 ってね!

    GLASS BEAMS
    10/19(日) RAINBOW STAGE 17:20 – 18:20

    昨年、フジロックでレッドマーキーを辺境・異国ビートとグルーヴでアゲにアゲた謎の覆面集団、グラス・ビームスが2日目の終盤に登場。フジロックは室内で熱気ムンムン状態だったが、今回は広く開かれた野外ステージだ。この解き放たれた環境での、バンドとオーディエンスの交歓がいかほどのものになるのか。フジロックを超えるエネルギーの大爆発が起きる予感がしてならない。10/21(火)の単独公演はあっという間に売れ切れてしまった。つまり、もう朝霧JAMで目撃しておく以外の選択肢はないということだ。

    ANTHONY NAPLES
    10/18(土) MOONSHINE STAGE 19:55 – 21:55

    アメリカはフロリダ州南部の都市のマイアミに生まれ育ち、2009年以降はニューヨークを拠点に活動する音楽プロデューサー/DJ、アンソニー・ネイプルスが初日のMOONSHINE STAGEを締めくくる。2014年に初来日を果たし、当時若い印象のあった彼も今や10年選手。今年リリースされた最新作『Scanners』は、シカゴやデトロイト、ニューヨークの往年のクラブシーンを感じさせる伝統的なハウスで、完全にダンスフロア向きのサウンドメイクで驚かせた。アンビエント・テクノや、ポスト・ロック的なダウンテンポも十八番なアンソニー。夜になり肌寒くなった時間帯に絶妙な音だ。アップダウンなくスムーズに刻まれるビートは、フロアをチルさせつつ高揚させる。踊ろう。

    DJ SPINNA
    10/19(日) MOONSHINE STAGE 18:25 – 19:55

    2日目のMOONSHINE STAGEに登板するクローザーは、ニューヨークはブルックリン出身のDJスピナ。デ・ラ・ソウル、メアリー・J・ブライジ、スティーヴィー・ワンダーなどのアーティストのリミックスを手掛け、スーパースター前夜のエミネムと数曲でコラボした経歴を持つヒップホップ、R&B界のレジェンドDJだ。ブラジリアン・ファンク、レゲエ・ダンスホール、ヒップ・ハウスなど、多種多様なジャンルをテーマにミックスした『Basement Archive Sessions』シリーズを聴いていると、音楽に対する恐ろしいほどの深い造詣からくるスピンなのだと気づかされる。今年の締めくくりはスピナのいぶし銀のプレイとともに。

    ANNIE & THE CALDWELLS
    10/19(日) RAINBOW STAGE 12:40 – 13:30

    今年の朝霧JAMの顔ぶれの中でも特に見逃し厳禁のアクト、アニー&ザ・コールドウェルズ。1988年に設立され、音楽ファンを唸らせるカタログで最近注目度を増しているデヴィッド・バーン主宰のレーベル「Luaka Bop」所属のゴスペルグループだ。リアルなゴスペルを日本で、しかも朝霧の地で堪能できるなんて最高としか言いようがない。かのステイプル・シンガーズへのオマージュとして結成したステイプルズ・ジュニア・シンガーズとして1970年代から歌い続けるアニーが妹や娘たちとストレートに語る、人生と信仰。スライ&ザ・ファミリー・ストーン直系のファンクグルーヴは生が一番だ。この翌日には、渋谷のduo MUSIC EXCHANGEでの単独来日公演が予定されている。室内で、より親密なザ・ゴスペルな舞台になるはずだ。しかも、スペシャル・ゲストとしてピーター・バラカン氏の出演も決定。こちらも見逃すことなかれ。

    んoon
    10/18(土) MOONSHINE STAGE 17:30 – 18:15

    バンド名からインパクト大なこのバンド。あの無関心な返事をする時の「ふーん」に由来しそのように読むのだそうだ。確かに「h」と「ん」は形が似ている。名は体を表すの通り、音もハープ奏者がメンバーがいるところからしてユニークだ。ソウル、ジャズ、フォーク、ヒップホップ、シティポップ、エレクトロニカ…どれにも当てはまるようで当てはまらないひねくれた音が飛び交い、JCによる芯の通った熱さが込められつつも冷めた響きの歌声が絶妙に絡んでくる。この世界観はライヴでじっくり味わってみたい。

    BIALYSTOCKS
    10/19(日) RAINBOW STAGE 11:10 – 12:00

    2019年にボーカル、甫木元空が監督を務めた映画『はるねこ』での生演奏上映をきっかけに結成された、Bialystocksが二日目のお昼に登場予定。彼らの音像は映画に端を発しているだけあって非常に映像的だ。甫木元の透き通った歌声、ジャズをはじめサイケデリックロックなど、様々な音楽を交差し美しい音色を奏でる菊池剛の音は、朝霧のあの空気感の中でこそ映えるだろう。最近のセトリに入っていないので望み薄なのだが、もしあの場で“あくびのカーブ”や“Winter”を披露してくれたりしたら…絶頂必至だ!

    鬼の右腕
    10/19(日) MOONSHINE STAGE 13:20 – 14:05

    これまた朝霧にどんぴしゃなアクトが姿を見せる。2010年に結成され、2013年に1stアルバム『タオイバクメディ』をリリースし、フジロックは新人の登竜門ステージであるROOKIE A GO-GOに出演するもあえなく解散。2022年3月に復活ライヴを行い、約10年ぶりにニューアルバム『おしゃらか』を発表した。トライバルでメタル、和な要素も随所に仕込まれている音は間違いなく朝霧に集った音楽ファンの胸を撃ち抜くことだろう。親和性のあるグラス・ビームスと同じ出演日というのもばっちりだ。フルライヴ映像もYouTubeに上がっているが、これは見ずにおこう。摩訶不思議な世界観とグルーヴは、現場で生で体感したいから。

    JONAH YANO
    10/18(土) MOONSHINE STAGE 16:10 – 16:55

    広島生まれ、カナダはモントリオールを拠点に活動するシンガーソングライター、ジョナ・ヤノ。大阪と東京の今年1月に繰り広げたBillboard Live公演以来、早くも朝霧JAMで再来日を果たす。BADBADNOTGOODやClairo、Mk.geeといった稀代のアーティストたちとの豊かなコラボ歴を持ち、最新作『Jonah Yano & The Heavy Loop』リリースを記念しての24時間に渡る即興を繰り広げるなど、実験的で奇想天外なサウンドも持ち味だが、歌声はどこまでも優しくてオーガニックだ。東京にいた時に亡くなったおじい様に捧げる“Homerun 2021”のミュージックビデオ。黄昏時に近くの川で缶ビールを片手に過ごすジョナの姿と哀愁漂うメロディと歌声に目頭が熱くなる。初日の夕暮れ時を音と歌声の魔法で色鮮やかに彩ってくれることだろう。

    今回は以上10組のみ。何であのアーティストがいないの?とかあることだろう。そちらは次回に。まだまだ見どころが満載な今年の朝霧JAM。次回は、今年現地に赴くオルグスタッフたちが楽しみにしているアーティストという切り口でオムニバス形式でお届けする予定だ。本番まで残すところ2週間。交通手段や荷物の準備を進め、仲間たちとわいわい楽しみつつ当日を迎えよう。朝霧で!

    Text by 三浦孝文

     

    朝霧JAM 2025 – It’s a beautiful day

    <販売チケット>

     入場券

    ・2日通し券 ¥25,000 (お一人様 / 税込)
    ・1日券 ¥15,000 (お一人様 / 税込)
    ・Under18_2日通し券 ¥8,000 (お一人様 / 税込)
    ・Under18_1日券 ¥5,000 (お一人様 / 税込)

     駐車券

    場内駐車券 SOLD OUT!!
    ・ふもとっぱらオートキャンプ駐車券 ¥15,000 (1台/税込)
    ・場外駐車場:2日通し券 ¥5,000 (1台/税込)
    ・場外駐車場:1日券 ¥3,000 (1台/税込)

     ※詳細はオフィシャルサイトをご確認ください。

     <チケットの購入方法について>

    チケット一般発売中!各プレイガイドの他、ふるさと納税でも受付中!
    また、オフィシャルツアーセンターで、ツアーの申し込みとセットで入場券の購入が可能です。

    • e+(イープラス)​​​​​​​​
      https://eplus.jp/asagiri/入場券のみ>>ファミリーマート設置Famiポートでのお求めも可能です。​​​​

     各種情報については、必ず公式サイトをご確認ください。
    https://asagirijam.jp/

    ■基本概要

    タイトル:IT’S A BEAUTIFUL DAY ASAGIRI JAM ’25

    日程:2025年10月18日(土)〜19日(日)

    会場:富士山麓 朝霧アリーナ・ふもとっぱら(静岡県富士宮市朝霧高原 周辺)

    開場・キャンプ開始:10月18日(土)10:00〜

    終演:10月19日(日)20:00

    キャンプ終了:ご利用いただくキャンプサイトによって異なります

    場内 CAMP SITE A 10月19日(日)20:00

    場内 CAMP SITE B 10月20日(月)11:00

    ふもとっぱらオートキャンプ 10月20日(月)10:00

    ■朝霧JAM オフィシャル・アカウント

    X:https://x.com/asagirijam

    Instagram:https://www.instagram.com/asagirijam/

    Facebook:https://www.facebook.com/asagirijam/

    YouTube :https://www.youtube.com/asagirijam/

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