• #フレッド・アゲインを待っていたあの夜


    みなさんフジロックお疲れ様でした!今年も楽しかった!これだけでお酒が飲めるアフタームービーも公開されて、FUJIROCK EXPRESSも主宰の花房浩一による締めのレポートで完結。いろんな思い出がよみがえってきますよね。いろいろ話したい!みんなと集まって打ち上げもしたい!

    そんな中でも筆者の僕がみんなと話したいのが、初日ヘッドライナーのフレッド・アゲインのこと。Vaundyのライブが終わった後の遅延のアナウンスから結果的に2時間以上経ってから開演し、前代未聞の事態となりましたが、本当に素晴らしいライブだったし、彼が登場した時の一際大きな感動をよく覚えています。その後の東京と大阪の公演も白熱しましたね!

    僕は何度かオアシスに戻ったりもしつつ開演を待っていましたが、「あの時みんなどうしてた?」ってことがとても気になってました。いつ始まるのかと不安な中2時間以上も待つのは大変だったかと思いますが、SNSなどで僕の耳に聞こえてきたのは「Ezra Collectiveを配信で観ていた」「周りの人と仲良くなって絆が生まれた」など、ポジティブなものが多く、だからこそあの感動が生まれたのだと感じていました。現地では忙しくて会えませんでしたが、みんなと色々話したい!レポートの最後にはそんな気持ちを書かせていただいていました。

    そこで今回はFUJIROCK EXPRESSでもお話を聞かせていただき、ご自身も前方エリアで待機していたまりペさんとともに、身の回りの仲間にあの時のお話を聞いたものをまとめてみました。単純にしんどかった人や、遅延によって観るのを諦めざるを得なかった人もいるはずだし、ポジティブにばかり捉えられるものではないと思います。「結果的によかった」なんて言う気にはなれない。でも、グリーン・ステージで不安な中、なんとか楽しい気持ちでずっと彼を待っていたみなさんの思いがあの素晴らしい体験につながったとも強く感じていて、ぜひその一端を感じていただければと思います。

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    dewくんの場合…

    まずお話を聞いたのは筆者の長年の友人のdewくん。たまたま遭遇した友人グループとともに、5人で中央の前方エリアにいたそうです。フレッドのインスタを細かく確認して、「22:45開始予定です!」って知ってからは、みんなで「どうする?エズラ観に行く??」みたいな話をしつつ、結構前の方で待ってたから結局そのまま待ち続けることにしたそう。

    「待ってる間は結構暇だったので、イギリスのオススメの観光場所やレストランを紹介してもらったりしてました!」と、イギリスの滞在経験豊富な友人にいろいろ聞いて過ごしてたそうです。そっか!dewくんはこれからOasisとかを観にイギリスに行きますもんね!不意に空いた時間だからこそ、ゆっくりそういう話もできたのかなって思います。

    「シンプルにしんどくなかった?」と聞くと、「待ち時間が増えたのは正直ちょっとしんどくて、Maya Delilahを観た後、Tychoを蹴ってまで急いでグリーン・ステージに行ったのに、結局めっちゃ待たなあかんのか、と心が折れかけました…笑」とのことで。やっぱ折れかけますよね…。特に開演時間のアナウンス前は本気でいつはじまるのか、本当にやれるのかわかんなかったし。

    でも「開演時間の前には周りの人の盛り上がりがすごくて、「フレッド!アゲイン!」みたいなコールが湧き上がってました。肩車しながら手拍子をしてる外国の人がいて、それが前方エリア全体に伝播し出してみんな手拍子し出したことを思い出しました!あれは楽しかったです!」とも言っていて、待った甲斐がありましたよね!と共感。海外フェスみたいなノリを持ち込んでくれる人はやっぱり大きな存在だなあとも感じました。

    ご本人提供

    ご本人提供

    りさこちゃんの場合…

    続いては、そのdewくんとたまたま遭遇して、一緒に前方で待っていたりさこちゃん。「Vaundyの最後の“怪獣の花唄”を聞きつつ入れ替わりで行ったものの、すぐに遅延のアナウンスがあって結構不安だった。開演時間決定後も「ここからまだ1時間!?」っていう絶望感があった」と語ります。

    でも「欧米のお客さんが多かった印象で、近くにいたスペインのお姉さん2人組は不機嫌マックスだったけど、よくライブで歓声なんかと一緒に吹く口笛を習ったり、ちょっと交流があったよ」とも話してくれました。また、イギリスから一時帰国中のりさこちゃんを含め、英語がペラペラで海外経験も多い人ばかりのグループだったので、SNSで情報を見て、何か動きがあったら周りの外国の人に教えたりもしてたみたい。タフなグループですね。

    フレッドのインスタに関しては「ありがたかったけど、なんか能天気で正直ちょっとイラッとした(笑)」とのことで。一番焦ってるはずの彼が明るいから勇気づけられたけど、しんどい中で「喜べ!エズラが観られるぞ」みたいなことを言われてそう感じるのもまあ無理はない(笑)。

    でも一緒にいた友人のロッキーくんがスイカゲームをやってるのをみんなで眺めて、意外と穏やかに時間が過ぎたみたいです。普段そんな奇妙なことしないだろ(笑)って感じですが、それもこの時間だからこそだろうなあとしみじみします。

    そして「はじまった時のことは正直あんま覚えてないけど、ライブであんなに興奮して飛び跳ねたのはめっちゃ久々」とフレッド登場の興奮を語ってくれました。

    一緒にいたイギリスで4回フレッド・アゲインを観ているゆうとくんも「イギリスの盛り上がりに、何も引けを取らないくらい盛り上がってた」と話していたそうで、りさこちゃんも「後ろの方で観ることが多くあんまりこだわりはなかったけど、前方に詰めかけた人たちだからこその盛り上がりが感じられてよかった」とあの夜のことを話してくれました。

    Photo by 古川喜隆

    Photo by 古川喜隆

    tKoさんの場合…

    そして、ぜひお話を聞きたかったのが、tKoさん。僕もよく遊びに行く大阪のAlffo RecordsでCURRENTSという現行のインディーやポップミュージック中心のパーティーをやっていて、クルーのYASUさん、PSHANDYさんとともに今年フジロックにはじめて参加したそう。

    フレッド・アゲインの時はグリーン後ろのほうにつくった拠点でVaundyを観つつぼちぼち前に行ったみたいですが、延期のアナウンスでも抜ける選択肢はなくて、持参した塩タブレットを食べながら待っていたそうです。塩タブレットはこの時間で全部なくなったとのこと。本当にお疲れ様でした…。

    「待つのはぶっちゃけめっちゃしんどかった(笑)」とのことで、近くにいた香港の女の子が帰りの都合で泣く泣く諦めていた場面なども見たそう。でも高齢化と聞いていた以上に若い人が多いのが印象的で、待っている間もフレッドの曲の歌メロを歌う人がいたりして、前方の「ここで観ると決めた人たち」とともに、山々に囲まれたフジロックのロケーションでフレッドの音楽を浴びられたのは格別だったと話してくれました。確かにフレッドやLittle Simz、HAIMあたりは例年以上に若い層の盛り上がりも輝いてましたよね…!

    中盤のPAエリアにフレッドが来て後ろを向いた時には、「むしろ今は下がったほうが後で前で観られるな」と思ったそうで(賢い!)、他にもガパオライス玉子サンドが美味しかった話をしたり、はじめてのフジロックを目一杯楽しんだお話をしてくれました。

    さてここでまりぺさんにバトンタッチ。まりぺさんはどこでどんな感じで過ごしてたの?仲間たちの話もぜひ聞かせてください!

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