【フェス特化】ママパパ目線で考える!こんなバッグが欲しい!
最近では子連れ参加のフジロッカーも多くなりましたね! フジロッカーの皆さんはご存知の通り、現場はそれなりに過酷。慣れていても、子連れだといろいろな問題が出ることも。長時間現地で滞在するために、必要最低限なものをいろいろと持ち込むための「マザーズバッグ」(ペアレンツバッグ)も、やっぱりフェスにふさわしいものがいいのでは?
そこで、昨年のフジロック関連のX(@_______THESUN)から注目していて、「音楽フェスのためにつくられたバックパック」が話題の、フェスに特化したバッグを製造しているバッグブランド「UNDERTHESUN」のディレクターである伊藤さんに、“こんなバッグがあったらきっとパパママフジロッカーも便利” “こんなバッグがあれば、フェスだけでなく普段でも使えそう” “あわよくば、つくってほしい!”、そんな意見を聞いていただくとともに、開催中のポップアップイベントにお邪魔し、実際に色々なバッグを体感してきました。

東名阪で開催のポップアップイベント。来場者には限定のステッカーも。

次回は7月19日に大阪で開催予定。
「UNDERTHESUN」
明治23年創業の老舗、水野鞄店のオリジナルブランド。
フェス好き社員の強い意志によって立ち上げられた、フェス好きによるフェスのためのバッグブランド。ブランド名の由来はDIR EN GREYの『朔-saku-』
https://u-thesun.com
伊藤さん
千葉県生まれ、三重県在住の35歳。
溺愛している奥様と、溺愛している3歳の娘と暮らしています。
娘と二人でピザを食べに行くのが最近の日課。
好きなバンドはDIR EN GREY、好きなフェスは「森、道、市場」。理由は家族3人で楽しめるから。
音楽が、フェスが好きで立ち上げたバッグブランド
─ 「UNDERTHESUN」のブランドについてお聞かせください。
伊藤:「UNDERTHESUN」は、コロナ過に、各地の音楽フェスやライブが自粛され、生活の中のエンターテインメントが制限された時に、「この時代が終わり、またみんなで音楽を楽しめるようになった時、そばにいるブランドになっていたい」という思いで立ち上げました。
そこでまずは自分がフェスに持っていきたい究極のバックパックを作ろうという想いで商品企画をスタートさせました。
─ 伊藤さんも音楽が好きなんですね。
伊藤:音楽を聴くきっかけになったのはモーニング娘。で、沼にハマったのはDIR EN GREYと出会ってからです、当時12歳だったと思うのですが、初めて彼らを聴いた時の衝撃は未だに超えられていません。勿論、今でも欠かさずライブに行きますし音源も全て購入しますし、23年間ずっと自分の一番好きなバンドです。そこからヴィジュアル系にハマり、洋楽のメタル・ラウドにハマり、邦楽のメタル・ラウドにハマり、といった流れで音楽を聴き漁っていました。幅広く聴くようになったのはここ数年で、その中でもLittle Simzの『Sometimes I Might Be Introvert』はHipHopという自分にとっては新しい扉を開いてくれた大切なアルバムです。その時の来日も見に行きましたし、今年フジロックで見れることも楽しみにしています。
─ フジロックには行かれたことはありますか?
伊藤:フジロックは2024年に初めて参加しました。それまでは、サマーソニックやラウドパーク等のラウド勢がメインのフェスだったり、地元愛知県で開催されている森・道・市場など地元のフェスに行っていました。一度だけ、カリフォルニアで行われたFOO FIGHTERS主催の「CAL JAM2017」に参加したこともあります。初めて行くフジロックに自分で作った鞄で行けたら最高だろうな、、、という事で、2024年にはフジロックに焦点を当てたシリーズを発売してみました。
アウトドアフェス向けバックパック・ポーチシリーズ「THESUN_FF」
https://u-thesun.com/thesun_ff/
私の回りにも何人もフジロックを経験している先輩がいたので、その先輩たちに意見を聞きながら商品を企画して、実際に現地で使ってフジロックを楽しみました。実際に行ってみて、何で今まで行かなかったんだろう、と激しく後悔するほどフジロックの魅力に取りつかれてしまいました。

ちょいちょい見かける、ウィッグが気になります。。。
─ 最近は本当に子連れで参加する方も増えました。そういった子連れフジロッカーにとっても、鞄ってとても重要なアイテムだと思います。
伊藤:鞄は非常に重要だと思っています。それと同時に鞄は形状・サイズなどそれぞれのフェススタイルに合わせて好みや要望も違うので、全ての方の要求に応えることが難しいな・・・とこの2年間やってきて思っています。
ただ、その中で上がってくる「キーワード」はどのフェスでも似ています。もちろんデザインもそうなのですが、このフェスは自然が多い、待機場所がなかったり食料の補充がしにくい、このフェスは都市部で開催されるから持ち歩くものは少なくていい、このフェスの開催時期は雨が多いな、など『いかに快適に過ごすか?』をそれぞれのフェスに当てはめて、必要な機能をブラッシュアップしていくことが大事だと思っています。
そうすることで必然的に『フェスでの快適な過ごし方=そのフェスに適した鞄を選ぶこと』につながります。そういった意味でも現地で使う鞄はとても重要になると思っています。
【あったら嬉しい!?こんなバッグ、できますか?】
そこで、わたしたちの思う「こんなマザーズバッグがあったら最高だ!」という意見を、既製品のバッグと比べながら思いつくまま聞いてもらいました!

今年の新作は昨年のフジロックの経験が活かされていて、とても使いやすそうです!
【ハード面】
●防水・撥水、雨に強いは必須!
伊藤さんの意見:完全防水を目指すと使い勝手が悪くなる場合も。「撥水」に重視して、使いやすさを損なわないほうがいいでしょう。

安心のコーデュラ!
●疲れないリュックが最適!
伊藤さんの意見:疲れにくい構造は、背中といかに密着させるか、という点にあるので、ストラップに工夫してみてはどうでしょうか。
●地面におろさなくても荷物は出したい!
●右肩、左肩どちらでもかけたままでもアクセスできるの嬉しい!
伊藤さんの意見:どちらからでも開けやすいように、ジッパーの配置で改善できる部分だと思います。

ジップが上で重なるのではなくて、端で閉じる構造だと、左右どちらからでも開きやすい!
●それでもおろした時に汚れないように!
伊藤さんの意見:見た目も考慮して、底面の素材を強くする、汚れにくい素材を使って、自立できるようにするといいかもしれないですね。
●手持ちハンドルもあると使いやすい!
伊藤さんの意見:ハンドルの位置によっては形が崩れてしまうので、本体側につけて使いやすくするのがいいのでは。

ベビーカーにひっかけるときとかも、ハンドルの位置によって形が崩れないような工夫も!
【機能面】
●たくさん入るといいけど、重すぎるのはちょっと辛い!
伊藤さんの意見:長時間背負うものなので、少しでも軽量素材を使うように、金属類はさけて軽量化を図るのがいいですね。
万一荷物が増えたとしても、拡張できる要素があってもいいかも。
●汚れたものとキレイなものを分けるスペースがあるといい!
伊藤さんの意見:見た目普通のバックパックでも、2気室に仕切るのはどうでしょう。

一番下に隠しポケットのように拡張できる部分が!濡れた服などもしまえる独立したエリアに。
●ポケットは多めにあると嬉しい!特にウェットティッシュはすぐに出せるところがいい。
●細かいものはスッと出せると嬉しい!
伊藤さんの意見:使いやすく細かいポケットは多めが良いですね。背中部分に背面ポケットがあっても便利じゃないでしょうか。

正面ポケットの中に別ポケットもあって仕分けしやすく

背面ポケットにチケット系を入れる?

中にアクセスしやすい大型のポケットも。

伊藤さんおススメのショルダーハーネスについたミニポケット!
●内ポケットに防水ポケットあると嬉しい!
伊藤さんの意見:安全エリアがあるといいですね。

内ポケットに工夫して、安全エリアをつくれたら
【現実的面】
●かといって高級すぎると。。。手が出しやすい価格だと嬉しい!
伊藤さんの意見:そうですよね。素材とかも考えて、なんとか20,000円以内で制作できないか考えてみます。
————-
ということで、一度企画を持ち帰っていただけることになりました!
実際に「UNDERTHESUN」のバッグに触れてみて感じたのは、本当にフェスが好きな人が細かいところを考えたバッグなんだということ。ポケットの配置やサイズ感、ジップの使い方などなど、かゆいところに手が届くバッグだという印象です。そして!今回の要望をもとに、なんと試作品の製作に取り掛かっていただけるとのこと! もしかすると、今年のフジロックで最強のマザーズバッグがお目見えするかもしれません!
今年のフジロックに向けてバッグを検討している人は、「UNDERTHESUN」のバッグも候補に上げてみては? 7月19日には大阪でポップアップイベントも開催されるので、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか?
文・取材:安江正実、古川喜隆
UNDERTHESUN「THESUN_FF 25」POP-UP STORE “PREDAWN”
▼大阪
会場:4rm ALTANATIVE SPACE IN MINAMI HORIE
住所:大阪府大阪市西区南堀江1-10-11 西谷ビル本館1F
期間:7月19日(土)
時間:10時-18時
詳細:https://www.mizuno-bag.com/blogs/press/popup_predawn