• Räfven(レーヴェン)同行紀・後編


    いよいよ明日より、レーヴェンのツアーが始まります。フジロックを我が物顔で遊びたおしたという意味では、彼らの右に出るアーティストはいないでしょう。少し前に、Räfven(レーヴェン)同行紀・前編をアップしています。そちらからお読みいただければ、より楽しめることとなるでしょう。

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    2日目:ホワイト・ステージ〜オアシス〜岩盤スクエア

    2日目の動きだしはホワイト・ステージのトップバッターということで、集合時間は朝の8時50分に設定されていた。前日、彼らは深夜のクリスタル・パレスに出演したため、ホテルへと戻ったのは早くとも3時ごろだった。遊ぼうが遊ぶまいが、「夜更かしからの早起き」が確定しているスケジュール。一部のメンバーはパレスに残り、5時近くまで飲んでいたのではないだろうか。それでも、いざ朝を迎えてみればシャキッとした様子で、疲れを感じさせることはなかった。気合いや自信といった、精神的なものも強く作用したのではないかと思うが、どうだろう。

    というのも、ホワイトは、レーヴェンの歴史の中でも最大規模のステージとなる。初来日時(2009年)、お披露目を兼ねたレッド・マーキー(前夜祭)を湧かせたからこその大抜擢なのだが、実は彼ら、スウェーデン国内では、さほど大きなステージに登場するような存在ではない。彼らが結成されたイエテボリという土地は、北欧メタルの本場で、「イエテボリ・スタイル」というデスメタルのいちジャンルがあるほど。音楽ならばメタルもしくはハードロック、という土地だ。

    フジのオーディエンスには、普段聴かない音楽との出会いを楽しむ面があるため、レーヴェンの側にも、「ホーム」に近い感覚がある。ホワイトでの彼らは、朝イチとは思えないほどの人を集め、大盛況のうちに終わった。メンバーはステージから楽屋へと戻ってきてもなお興奮冷めやらぬ、といった様子で、ゲスト出演のチャラン・ポ・ランタン小春は、「裸の人がいっぱいなんだけど…どうしよう」と戸惑っていた。

    ホワイトの出演が終わったのは11時50分で、ステージを発ったのが12時30分ごろ。レーヴェンはホテルへ戻ることなく、そのまま岩盤スクエアでのインストアライヴ&サイン会へと向かう。チャランポの二人とは後日の再会を誓い、レッド・マーキー横手の車路でお別れとなった。

    このプロモーションのための移動が、たまたまオアシスを抜けるルートだったおかげで、「Jリーグ苗場支部」への参加が可能となった。フィドルのロークがふくらはぎのタトゥー(ヨーテボリのクラブチーム「GAIS Göteborg」エンブレムだと思われる)を示してチャントを歌えば、ギターのヨナスも歌いだし、アコーディオンのヨハンがデジカメを回す。最後には集合写真にも収まり、10分弱くらいだろうか、短いながらも交流を楽しんでいた。結果として、このような小さな集まりに顔を出すことが、彼らの人気へとつながっていく。

    一方、他のメンバーはといえば、ひと足お先に岩盤スクエアのステージへと入っていた。メンバーが8人ともなると、サウンドチェックもなるだけ早くに行わなければならない。この時のステージは「MTV」の収録を兼ねていたので、チェック項目はいつになく多かった。ステージは、メンバーがステージから降りてきたり、サックスのマーティンがフラフープを披露したりと、メインのステージにひけをとらないほどの盛り上がりとなり、レーヴェンをより身近に感じられたライヴ&サイン会となった。

    バックステージでのインタビューをこなして、ホテルへと戻ったのは15時30分だった。以降は、夜までしばしの休憩となった。21時ごろに、J-WAVEのブースへと向かい、生演奏ありのラジオ収録を終えて、2日目が終了。キツネ(=レーヴェン)だから夜行性なのか、酒場の光にクラクラするのか、またしてもカドヤへと向かい、常連の風格を漂わせるのだった。

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