• フェスごはんで不動の人気!苗場食堂インタビュー前編


    フジロッカーのみなさん、そろそろご飯の時間ですよ!出演アーティストがで出そろったら、今度は苗場での腹ごしらえの計画も立てないといけません。毎年、心待ちにしてくださるみなさん、ごはんMAPの発表はもう少しだけお待ち下さい。その代わりといってはなんですが、フジロッカーズ・オルグのフェスごはん人気投票では、常に上位に君臨し続けているあのお店。とろろめしにけんちん汁、私たちのお腹を温かく満たしてくれる苗場食堂の今年の動きをオルグで先駆けてお知らせします。まずは苗場食堂の総監督である梅沢英夫さんに、昨年の振り返りから、苗場食堂の成り立ちを伺ってみました。読みながら、お腹が鳴った人はいいねでお願いしますね。

    昨年11月に苗場旅館組合案内所にて、そして先日のボードウォークで、2度に渡って敢行した取材を、前半・後半にわけてお伝えします。

    ※前編インタビューは昨年11月に行われたものです。(今年=2013年、去年=2012年となります)

    ※前編インタビューは昨年11月に行われたものです。(今年=2013年、去年=2012年となります)

    地味だけど人気があるワケ

    ーフジロッカーズオルグで毎年人気投票ランキングをやっているんですが、今年(2013年)も去年に引き続き見事2位でした。おめでとうございます!

    梅沢:ありがとうございます。万年、2番なんだよね(笑)
    ジャスミンタイには勝てないんですよ。人気がすばぬけているよねぇ。
    うちら地味だもんなぁ。

    ー地味だけど人気があるのは何故かというところを今日は聞いていきたいと思います。

    梅沢:いやぁ、それこそわからないよね。

    ー苗食というと定番は、けんちん汁ととろろめしが一番人気ですよね。一日何食くらい出るのでしょう?

    梅沢:お米で言うと1日6俵。1俵が60kgだから、1日360キロのお米がでてるかな。
    (※だいたいですが、1日約2,400食くらいと推定されます)

    ーものすごいお米の消費量ですね。苗場食堂の前を通るといつもすごい行列ができてますけど、行列が途切れる時ってあるんでしょうか?穴場の時間帯とかあったら教えて下さい

    梅沢:今年はありましたよ。ヘッドライナーが出る土曜日の夜9時ごろとか、10分か15分くらいの一瞬ですけど、ぱっと切れることはありました。

    すぐ出せるものがほとんどなので、意外と並んでても時間がかからないですよ。汁物だとぱっとでちゃうので、意外と回転がいい。

    ー今年はどんなものが人気でしたか?

    梅沢:今年はきりざい飯ですね。この魚沼地方で、きりざいって納豆に野沢菜の古漬けなどを混ぜて、食べる習慣があるんです。この辺だと給食にも出たりして。ご飯ものはとろろしかないから、何かもう一個バリエーションを作りたいねってことで、内容は地味だけど、苗場食堂ならいいんじゃないってことで出してみたら、結構な人気ぶりで。朝霧JAMでも人気でしたよ。

    今の苗場食堂に行き着くまでの試行錯誤

    ー1番最初にフジロックに苗場食堂を出店するとき、メニューはどうやって決まっていったのですか?

    梅沢:1年目は何が何だか僕らもまったくわからなくて、正直、大失敗だったんですよ(笑)

    当時はまだ生卵がOKだったんで、湯沢のちょっと値段のいい地鶏の卵を使ったり、納豆もあったし、そんな感じだったんです。初年度のとろろは、長芋を自分たちで摺って出してたんで、量が全然少なくて。

    ー手で摺っていたんですか?

    梅沢:はい。もうその時その時で。それでも間に合うくらいだったんですよ。最初は、コンビニで買えるようなものを用意した方がいいのかと思っていました。それからチーズのオードブルやコロッケ出してみたりしたんだけど、日高さんに「こうじゃないんだよな、苗場食堂は」と言われてしまって。

    毎年、6月にたけのこフェスティバルというのをやっていて、(※2014年は「苗場たけのこ山菜ウィーク」)ある年に日高さんに来てもらったんです。その時に食べた地物の山菜料理にインパクトがあったみたいで、「なんでこれを出さない?なんとか保管してやってみてよ」って。

    それまでは、苗場旅館組合や観光協会の役員だけでやってたんだけど、それじゃ追いつかないから、地域のいろんな人を巻き込んでね。

    ー苗場の方たちの協力の元にある美味しいごはんなんですね。

    naesyoku_2梅沢:日高さんに「とにかく最後に辿り着くところはここだっていうところにしてくれ」と。「腹一杯になって、暖まるようなもの。ほっとするような。それは都会でお金出して食えるものじゃないものだよ」って。ここでしか食べられないものじゃないと意味がないということなんだよね。

    ーただ、食事を提供するということだけではないんですね。

    梅沢:原価率なんて考えないで作ってるから、お米もいいもの使っているし、売り上げとしては出店の中でもベスト3に入ってますけど、儲かってない率はたぶん一番でしょ。(笑)

    ーそのこだわりの味に虜になった常連のお客さんも多いのでは?

    梅沢:いますいます。みんなそれぞれ、お気に入りがあったりして、「これは4回食べなきゃ」って言うので、なんでか聞くと、「1年に4日間しか食べられないから」とかいう方もいますね。

    ーフジロックってことが何かをおかしくさせているのでしょうかね?(笑)

    梅沢:わははは!ご飯食べている人たちを見てると、1日8食くらい食べてるんじゃないかって顔ぶれを見るんですよね。食べ過ぎで体調崩さないようにして欲しいですけど(笑)

    [後編につづく]

    文:千葉原宏美
    写真:花房浩一/千葉原宏美

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