プレイバック！ 3 years of フジロック
- 2025/03/09 ● from fujirockers.org
1月は行く、2月は逃げる、3月は去るでおなじみの慌ただしい季節がやってまいりました。今年のフジロック開催まで半年を切った今、ここ3年間のフジロックを振り返りながら、胸を高鳴らせていきましょう！
FUJI ROCK FESTIVAL ’22
まずは2022年。コロナ禍で、海外アーティストは来日できるのかとヤキモキしていた頃。残念ながら出演キャンセルになったアーティストも多いのですが、それでも豪華なメンバーが揃っていました。苗場食堂でライヴをしていたおとぼけビ～バ～は、2024年にはなんとRed Hot Chili Peppersのサポートアクトを務めるなど目覚ましい活躍。今年もフジロックにブッキングされており、彼女らのパワフルなアクトの進化を生で目撃するチャンスです！WHITE STAGEのKroiは日本武道館をソールドアウトさせるなど、こちらもビッグになりました。ROOKIE A GO-GOの鈴木実貴子ズはその後2024年にメジャーデビュー。芯のある歌と生き方で、リスナーを増やしています。
FUJI ROCK FESTIVAL ’23
2023年には、ようやくコロナ禍が終わり、GAN-BAN SQUARE・CRYSTAL PALACE TENT・PALACE ARENAが復活。徐々に元のフジロックを再興する動きが見られました。最終日のFIELD OF HEAVENやGYPSY AVALONでは、民謡など伝統的な音楽がルーツにある演者が多くブッキングされていたのが2023年の見どころの一つ。初日ではFIELD OF HEAVENでのライヴだった君島大空 合奏形態が、翌日はPYRAMID GARDENと場所を移し、形態を変えてソロでの出演となるなども面白い試みでした。君島大空は再び合奏形態にて今年もフジロック2日目に登場予定。実力ある彼らのライヴは必見です！！
FUJI ROCK FESTIVAL ’24
2024年の特筆すべき目玉は、GREEN STAGEのトリを務めたNOEL GALLAGHER’S HIGH FLYING BIRDSでしょう。彼は言わずと知れたオアシスのソングライターであり、フジロック開催時はまだオアシス再結成やワールドツアーのアナウンスはされていませんでした。オアシスが再結成した今、バンドとしてフジロックのステージに立つ彼らを観ることは夢ではないかもしれません。
3年間をプレイバックしてみると、毎年200組以上が出演するフジロックには、ここ数年だけでも様々なドラマがあったことが窺えます。2022年、RED MARQUEEでの初登場だったAwitchのステージには、入場規制になるほど多くのリスナーが詰めかけ、2024年にはGREEN STAGEへ大きくジャンプアップ。ヒップホップの女王として存在感を示しました。また、2023年はROOKIE A GO-GOの新東京が、投票によって翌年にはRED MARQUEEへ。2022年はGREEN STAGEのOriginal Loveが2024年にはFIELD OF HEAVENでジャズ編成に。子どもたちに大人気のケロポンズは2022年GYPSY AVALONに出演し、2024年は同じステージでなんと、むぎ(猫)とともにピースフルなステージ。かと思えば、新鋭オルタナティヴロックバンドのkurayamisakaをブッキングした同日に、海外でも活躍する日本音楽シーンの重鎮である加藤登紀子が出演するなど、フジロックならではの面白いアプローチ。国も音楽性も年齢もさまざまでバラエティ豊かなフジロック。そんなフェスに来場するお客さんはきっと、お目当ての演者もありつつ、その根底は「良い音楽が好き！」なのでしょう。ジャンルに捉われず、気持ちいい環境で気持ちよく音楽を聴きたい/聴いてほしいという、運営とお客さん双方の想いが伝わってきます。
果たして今年の各STAGEはどんな装飾なのか。どんな国内外の素晴らしいアーティストとの出会いがあるのか。先日解禁された第一弾発表では、国民的アーティストVaundy、シティ・ポップの大御所である山下達郎、グラミー賞のオルタナティヴ・ミュージック・アルバム部門を受賞したこともあるアメリカのVampire Weekend、老若男女問わずさらに知名度を上げたCreepy Nutsなどすでに超豪華なラインナップ！これまでフジロックに参加してきた皆さんも、これから参加も考えている皆さんも、わくわくしながら今後の第三弾発表をお待ちください！！
Text by Ai Matsushita
