日高大将激推しの注目ロックバンド US(アス)独占インタビュー!バンドの結成裏話や、彼らが影響を受けたアーティスト、そしてフジロックへの意気込みを語る!
- 2024/07/02 ● Interview
今年のフジロックに初出演を果たす、フィンランド出身の5人組ガレージ・ロックバンド「US(アス)」!先日、彼らの紹介記事『今年の賑やかし枠&日高大将レコメンド枠は、フィンランド発の”異端児”ロックバンド、US(アス)!!!』をお届けしましたが、今回はその続編として、フジロッカーズ・オルグ独占インタビューを公開!来るフジロック、そして初の日本単独公演に向けて意気込みを語ってくれました!
── フジロック初出演おめでとうございます!フジロックへの出演が決まった時の気分を教えてください。
テオ・ヒルヴォネン(Vo/Gt)「僕ら、みんなフジロックに出られることになって、とても興奮しているし、そこで演奏することがすごく楽しみになったよ」
── 今回初来日ということで、初めてあなたたちのことを知る日本のリスナーも多いと思います。そんな彼らに向けて、改めて「アス」というバンドの結成の経緯、特徴やコンセプトなどを教えてもらえますか?
テオ「高校時代にまずは僕とラスムス・ルオナコスキ(Ba)と一緒にバンドを結成して、その後すぐに私の2人の兄弟マックス・ソメルヨキ(Gt)とパン・ヒルヴォネン(Hmc)が加わったんだ。そして、最後にラスマスの古くからの友人のレーヴィ・ヤムサ(Dr/Per)が加わって、僕らは『US』になったんだ。
僕らの主な特徴のうちのまず1つは、すべての楽器が曲中に交代でリードを務めることだね。あとは、曲全体を通してのダイナミクスが僕らにとってすごく重要だから、メロディックなものと激しいロックンロールのバランスを重要にしてる。例えば、 “Paisley Underground” みたいな大音量の曲では静かな瞬間があるし、逆に “Just My Situation” みたいなより穏やかな曲では激しい部分を出していってるところも特徴的だね」
── デビューアルバム『Underground Renaissance』を聴かせていただきました。最高にオーセンティックなロックンロール・アルバムでとても興奮したのですが、20代のあなたたちが、なぜこれほど混じりっけのないロックンロールを鳴らすようになったのか、そのキッカケを教えてください。
テオ「気に入ってくれて嬉しいよ!僕らは昔から音楽を聴くのが大好きで、僕らがプレイする音楽は、自分たちが今までに聴いてきたそれらの音楽から生まれているんだ。特に皆が好きなのは、ザ・リバティーンズやドクター・フィールグッドのような最高なロックバンドたちだね。僕が書く曲とか演奏方法にも大きく影響を与えてると思う。あとは、デジタルアートやAIアートのようなものが流行しているこの時代だからこそ、僕らのようなライブで映えるロック・ミュージックが凄く必要だと全員が思ってるのもあるかな。僕らは結成後かなり早い段階からライブ演奏する機会がたくさんあって、コロナ禍のロックダウン中も、幸いにもヨーロッパのいろんな国でライブをしてきたんだ」
── プロフィールとライブを観て、プロパーなハーモニカ担当のメンバーがいるのが非常に珍しいなと思ったのですが、どんな経緯でハーモニカ担当になったのでしょうか?
バン「僕らは50年代から60年代のマディ・ウォーターズのバンドとか、最近のバンドだとアラバマ・スリー(1995年にデビューした大所帯バンドでアシッド・ハウスとアメリカン・フォークを融合したようなサウンドが特徴的)とか、キング・ギザード・アンド・リザード・ウィザード(2019年のフジロックに出演した7人組サイケデリック・ロックバンド)が使われてるハーモニカの演奏がクールで凄く好きなんだ。あとは、ハーモニカのことを「パンク・サックス(Punk Sax)」と呼んでる人なんかもいたりして、これは僕らの音楽にピッタリだなと思ってね」
── フジロックでは4つのステージに上がりますが、中でも気になったのはGANBAN SQUAREでのアコースティック・ライブです。どんな内容になるか、触りだけでも良いので教えてもらえますか?
テオ「君がアコースティック・ライブに興味を持ってくれて嬉しいよ!僕らもすごく楽しみにしてる。バンドを結成した頃は、小さなカフェとかでアコースティック・ライブをたくさんやっていたし、あとはアコースティック・ギターとベース、カホンを持って路上ライブもたくさんやってたな。だから、今でもアコースティック ライブをするのが大好きなんだ。それに、新しい曲ができる度に、いつもまずはアコースティックで試すようにしているんだ。それが曲と基本的なアレンジとが本当に合っているかを確かめる一番いい方法だとわかったからね」
── 今年フジロックに出演するアーティストで観たいアーティストはいますか?
テオ「僕らが観たいのは、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ(7/28グリーン出演)、フォンテインズ D.C.(7/28レッド出演)、クリストーン・“キングフィッシュ”・イングラム(7/26クリスタルパレス出演、7/27ヘブン出演)、ザ・ラスト・ディナー・パーティ(7/27グリーン出演)かな。あとは、WEEKEND LOVERS 2024 “with You” LOSALIOS / The Birthday (クハラカズユキ・ヒライハルキ・フジイケンジ)も楽しみにしてるよ」
── 今回フジロックに加えてワンマンライブもありと、比較的長めの日本滞在になりますが、日本でどこか行きたいところはありますか?
テオ「黒澤(明)映画のロケ地かな。例えば『乱』のロケ地(富士山御殿場口、姫路城・・・など)とか」
マックス「日本の山や自然を楽しみたいね」
リーヴィ「僕は(京都)嵐山の美しい竹林に行きたいな」
ラスムス「(日本の)伝統的な焼き鳥屋に行って東京のナイトライフを楽しみにしてるよ」
パン「僕は日本の古代寺院とか温泉、あとは自然の中で生息してる日本の野生動物も見たいね」
── では最後に、フジロックと初のワンマンライブに向けて、日本のリスナーにメッセージをお願いします。
テオ「みんなと苗場と東京で会えるのを楽しみにしてるよ!あと僕らのアルバム『Underground Renaissance』もぜひ楽しんで聴いてほしいね!」
アスのフジロッカーズ・オルグ独占インタビューはいかがだったでしょうか?興味深かったのは、彼らに影響を与えたアーティストと今年のフジロックで注目するアーティストのタイプに一貫性を感じたこと。そこからも彼らの “ロックンロール” に混じりっけがないことが再認識できたような気がします。
さぁ、来たる初来日まで1ヶ月を切りました!彼らのロック&ソウルスピリッツ溢れるライブを楽しみに待ちましょう!
Text By 若林修平
関連記事
・『今年の賑やかし枠&日高大将レコメンド枠は、フィンランド発の”異端児”ロックバンド、US(アス)!!!』
USのデビューアルバム『Underground Renaissance』を試聴しよう!
Spotify
Apple Music
Amazon Music
US(アス)単独公演情報
単独公演のチケットは今週末より一般発売開始!
“FUJI ROCK SPECIAL” US
US(アス)
2024年7月30日(火)
東京 WWW X
開場 18:30 / 開演 19:30
<券種>
スタンディング ¥6,500(ドリンク代別)
<チケット販売>
▼一般発売日
7月6日(土)10:00 〜
イープラス: https://eplus.jp/us/
チケットぴあ: https://w.pia.jp/t/usband/
ローチケ: https://l-tike.com/us/
岩盤: https://ganban.net/
※お一人様4枚まで
※チケットは、紙と電子チケット併用
※未就学児入場不可、小学生以上チケット必要